映画『サウルの息子 Son of Saul』を鑑賞しての 個人的な感想

ネメシュ・ラースロー監督 映画『サウルの息子Son of Saul』公式サイト|大ヒット公開中! http://www.finefilms.co.jp/saul/ を鑑賞しての 個人的な感想です。
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ヒト科の幼虫 🐛 @yamate_yokohama

退勤後 新宿で「サウルの息子」拝観。 映画「サウルの息子」公式サイト finefilms.co.jp/saul/ 今まで いろいろ観てきた映画の中で たぶん一番救いの無いストーリーだった。

2016-02-25 21:55:22
ヒト科の幼虫 🐛 @yamate_yokohama

サウル という名は、預言者(書) ( ヘブライ語で ネビイーム)に登場する、サウル王 その子ヨナタン 預言者サムエル ダビデ王 ソロモンといった人々の葛藤 、そして アマレクやペリシテといった勢力との戦いを想い起こさせる。 「サウル」は 苦い苦い名である。

2016-02-25 22:02:11
ヒト科の幼虫 🐛 @yamate_yokohama

言語は ハンガリー語とドイツ語 そして ときどき 祈祷の言葉としてヘブライ語。 ハンガリー語はまったくわからなかった。 収容所内での ドイツ将兵の 「点呼」「止まれ!」「来い!」「急げ!」「おい お前」といった言葉は聞き取ることができた。

2016-02-25 22:08:11
ヒト科の幼虫 🐛 @yamate_yokohama

一番マイナーなはずの ヘブライ語が聞き取れて 言葉の意味や その背景を理解できていたことが 、 ワタシにとっては奇妙に思われた。

2016-02-25 22:12:36
ヒト科の幼虫 🐛 @yamate_yokohama

ユダヤ人は 死後24時間以内に 白無垢の布に包まれて 土葬にされなければならない。 ちなみに 何度も「カデッシュ」という言葉が出てくるけれど 死者を弔う祈り。 画像はワタシの祈祷書 ( シズール)の中の カデッシュ pic.twitter.com/totn9fDaUQ

2016-02-25 22:18:17
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ヒト科の幼虫 🐛 @yamate_yokohama

「パレスチナ人は2本足で歩く獣である」という言葉を遺した メナヘム・ベギンも、その青年時代、仲間を埋葬しようとした彼の父親を 目の前でナチスドイツに射殺された。

2016-02-25 22:31:25
ヒト科の幼虫 🐛 @yamate_yokohama

「サウルという名」 そして「埋葬」と「ホロコースト」…胸に刺さって 、鑑賞するのも 苦しい苦しい映画だった。

2016-02-25 22:34:39
ヒト科の幼虫 🐛 @yamate_yokohama

Wikipedia の「ハンナ・セネシュ」の日本語版エントリーは ワタシが書いた。 ハンナ・セネシュは ハンガリー生まれのユダヤ人レジスタンス。 goo.gl/a7HA9h ← Wikipediaへのリンク

2016-02-25 23:02:03
ヒト科の幼虫 🐛 @yamate_yokohama

ちなみに 現代でもハンガリーではユダヤ人に対する暴力が続いていて、2014年2月にはイスラエル政府が 2014年12月にはEUの人権団体が、 それぞれハンガリー政府に対しハンガリー国内のユダヤ人を保護するよう要請した。

2016-02-25 23:06:25
ヒト科の幼虫 🐛 @yamate_yokohama

映画館内は 席 半分くらい 埋まっていましたが 、 他に誰もいなければ たぶん 泣き出してしまったと思う。 安定剤を持っていかなかったことを後悔したほど。 つらくて正視できない映画だった。

2016-02-25 23:09:35

ついしん

若干 演出として 奇妙に思われた点。
ゾンダーコマンドたちの食事風景で 彼らがアルミニウム製とおぼしき食器を使っていたこと。

ボーキサイトはドイツ国内で得られないので ドイツにとってアルミニウムは極めて貴重な戦略物資である。
収容所の食器に使えるような材料とは思えなかったのですが いかが?

11:11 PM Thursday, February 25, 2016 (JST)
Time in Yokohama, Kanagawa Prefecture