「第7回 安全で快適な自転車利用環境創出の促進に関する検討委員会」傍聴レポート
- kosukemiyata
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イントロ
傍聴したことの報告
これに来ています。車道の死亡事故リスクの話はゼロ。古倉氏は歩道通行の事故リスクのデータを載せるべきと発言。 twitter.com/ur_bike_sato/s…
2016-02-25 15:05:41第7回 安全で快適な自転車利用環境創出の促進に関する検討委員会の開催について mlit.go.jp/report/press/r…
2016-02-24 00:01:35- 安全で快適な自転車利用環境創出の促進に関する検討委員会
- 「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」について
- 開催についての公式発表(2016年2月23日)→報道発表資料:第7回 安全で快適な自転車利用環境創出の促進に関する検討委員会の開催について - 国土交通省(アーカイブ)
自分が最も重視しているポイント
本日の自転車環境ガイドライン委員会、国交省の事務局側が名言した決定事項の中で個人的に最も重要視したいのは、「対クルマ事故のデータを盛り込む」こと。 ここには、ITARDAや科学警察研究所交通課の示してきた車道の危険性の知見が入らなければ中央省庁の仕事としては極めて杜撰と言える。
2016-02-25 23:56:39愛媛県庁/「思いやり1.5m運動」とは(アーカイブ)
「自動車等が自転車に追突する事故も少なからず発生しており、こうした形態の事故は、一度発生すると自転車運転者の致死率が極めて高くなる傾向にあることから対策の必要性が指摘されていました」(「運動開始の背景」より)
当日の配布資料
2016年2月25日の「第7回 安全で快適な自転車利用環境創出の促進に関する検討委員会」(mlit.go.jp/report/press/r…)より。 ・配布資料一覧 ・議事次第 ・委員名簿 ・配席図(※傍聴中のメモを消したので汚いです) pic.twitter.com/2fIRe00RTV
2016-02-26 02:45:132016年2月25日の「第7回 安全で快適な自転車利用環境創出の促進に関する検討委員会」(mlit.go.jp/report/press/r…)より、パブリックコメントの概要(※青字メモは傍聴者による)。200人208件の意見が来たそう。 pic.twitter.com/bmPBp8nj1H
2016-02-26 02:52:062016年2月25日の「第7回 安全で快適な自転車利用環境創出の促進に関する検討委員会」(mlit.go.jp/report/press/r…)より、今後の進め方(案)について。自転車利用者とルールの話や路上駐停車の問題は次回以降に討議。 pic.twitter.com/ac5p6Lc72n
2016-02-26 03:11:04「第7回 安全で快適な自転車利用環境創出の促進に関する検討委員会」(mlit.go.jp/report/press/r…)の資料2、「自転車ネットワーク計画策定の早期進展」と「安全な自転車通行空間の早期確保」に向けた提言(案)パブリックコメント結果反映版は近く国交省が公開するはずです。
2016-02-26 03:16:50討議内容について
傍聴者による議事(抜粋)メモ
細川委員
- 対自動車の事故件数を入れなければ車道の安全性は語れない。(自転車を)車両と見做すのが適正かどうか議論の余地がある。安全性を軸に、(自転車の通行場所は)車道でも、あるいは歩道でも良いかも知れない。
- 信号と自転車道とのからみ。留意点。どの信号を見るのか。
- パブリックコメントの約半数にはルールについての意見が含まれていた。(今回の議題の中心ではないとしても)無視してはいけない。「おわりに」に含めるなどするべき。※傍聴者註: ルール自体を問い直す話なのか、違反の話なのか不明瞭。
小林(博)委員
- 歩行者・自転車専用の信号で車道の自転車が停止するのは危険。
事務局
- 対自動車の事故データを盛り込む。
屋井委員長
- ルール問題は自転車だけの話ではない。
小林(成)委員
- ルールに関して。なぜ法定外のピクトを使うか。自動車ドライバーも対象にしたルールの可視化。歩行者・自転車専用信号には自転車マークなどが付随しないので、例えば日本語の読めない外国人には分からない。※傍聴者註: 国道246号のナビラインの位置などは現行法を正確に可視化したとは言えず、自転車を不当に隅に追いやる形になっている。
絹代委員
- 車道での自動車の動き。自転車利用者の間には恐怖心、拒絶反応がある。自動車ドライバー向けの(ソフト)対策を実施するといことが分かるような記述に。
小林(成)委員
- 実際に危険な想いをしている人がいる状況を看過してはいけない。
屋井委員長
- 自動車ドライバーに対するメッセージも盛り込むのが妥当か。水道道路は特に問題ない。※傍聴者註: 都道431号線(水道道路)は自転車専用通行帯上の路駐車が多く利用者の妨げになっている道路であり、これを問題ないとするのはおかしい。
古倉委員
- 行政がやることについての記述は十分。そのぶん自転車利用者やドライバーにルール順守・マナー改善を求める呼びかけを。
北方委員
- 車道通行があたかも安全であるかのように~との意見。各地の保護者から言われることと同じ。根本が何であるかをどこかで発信する必要がある。※傍聴者註: 根本が現実の安全評価を誤ったルールであれば、それを発信の前に見直すべき。
小林(成)委員
- 双方通行の自転車道を新設しないよう書けないか。街中で無理なことは分かっているのだから。※傍聴者註: 交差点設計などのハードルは上がるが、無理だと分かっているというのは小林委員の決めつけだと思う。
大山委員
- 形態選定のこと。最も安全である自転車道の整備を目指すべきではないか。色々と但し書きが付いて弱まっているような印象がある。
小林(成)委員
- これが全てだとは言わないが、ある調査では専用通行帯の安全性が最も高かった。※傍聴者註: この調査 http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000190.html のこと。
屋井委員長
- 対面通行の自転車道の是非については幅員が確保できるかなどケースバイケース。とにかく自転車道となると長い距離にわたって連続した整備が実現されにくい(これまでそうだった)。
古倉委員
- 昨年アメリカに行った。※傍聴者註: アメリカでは構造分離自転車レーン(日本の分類だと恐らく自転車道になることが多い)の整備が盛んだが、そのことには殆ど言及せず。
- 車道が怖いということについて。歩道の危険性のデータを出すように。
小林(成)委員
- 警察官にも模範を示すように通達して欲しい。
屋井委員長
- 自転車利用が多い道路では制限速度の緩和をしない(場合によっては引き下げる)よう検討してはどうか。※傍聴者註: とても重要な具体的提案。
議論の要約と雑感
※自分のツイートは一応メモを見ながら書きましたが、移動しながらなので少し不正確な部分もあると思います。
自転車環境ガイドライン委員会、今回はパブリックコメントに関する議論。 ・道路利用者がルールを知らない、守っていないことについて。 ・車道を安全と誤認させるような施策はおかしい、とのパブコメをめぐって。 ・完全形態と暫定形態の定義と優勢順位、整備戦略について。 この辺りが主な話題。
2016-02-25 15:36:24全体的な印象。 ・環境整備がうまくいけば利用者の規律も向上することを屋井委員長は分かっているような感じ。双方向自転車道も条件次第で有用、と発言。 ・細川委員は環境整備とルールの浸透は別々と考えているようで、(ルールの話がパブコメに多かったことも受け)後者が足りないと繰り返し主張。
2016-02-25 15:51:09・北方委員や大山委員は安全第一の観点からルールの意義を説明すべきとの立場だったが、現行ルール自体の妥当性を問題視するような指摘はしていなかった。 ・小林(成)委員はルールの可視化というガイドラインの意義を強調していたが、それで安全性が高まるか否かについては確固たる根拠は無さそう。
2016-02-25 16:00:13予備知識が無くても(例えば外国人旅行者でも)ルールが分かる必要がある、という小林(成)委員の主張には一理ある。 けれどもルール自体が現実において(安全面も含め)合理的でなければ、それが可視化されたところで従う人は多数派にはならない。 この辺も屋井委員長には見えていそうな感じ。
2016-02-25 16:38:54車道通行に対する恐怖心や拒絶心を抱いている自転車ユーザーがいることを指摘した @Kinuetta (絹代)委員からは、自動車ドライバーに対する啓蒙を行うことを今回の提言に盛り込んでは、との意見があった。 ソフト対策に依存しない環境整備、というところまで踏み込んで欲しかった。。
2016-02-25 16:51:35パブリックコメントを受けての委員会終了。自転車は、利用する方々の層が広いから、本当にいろんな立場からの意見があることに、改めて気づかせてもらえました。
2016-02-25 15:44:08道路のデザインとルールをめぐる話
ルールについての先のツイートに関し、#aminocycloのaminocycloさん、perfect comes from perfectのろぜつさん(両名とも自転車インフラに関して普段から鋭く貴重な発信をして下さっています)が大切な視点を提示して下さいました。
社会の実態を踏まえたデザインなきルールは守られない(Nudge!) 教育の過大評価は悪い癖。義務教育で~を教えるべきというアレな。 どうしてもというならLaw in Action=Enforcement強化しかない。が、それなら自動車を本気で取締まったほうが費用対効果が高そう?
2016-02-25 16:18:57