自転車と職質と任意

きらきらひかる @SkyCrawler0624

昨夜、久々に職質に合いました。深夜１時の自転車走行という警察官にとっては絶好のシチュエーションでしたので、仕方ないとは思いますが。

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全く身に覚えがないなら無視してその場を去ろうと思ったけど、歩行者専用道路らしい道（深夜なので当然に標識等は見えませんでした）を走行してた、といういかにもって感じの口実があったので、一応停止しました。

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自転車の場合、防犯登録の番号と名前を照合して、特に問題がなければ１，２分で帰してくれます。なので、以前職質された時は、急いでいたこともあり、素直に応じたのですが、昨夜は特に急いでいなかったので、拒否してみました。

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警察官「はい、ここは歩行者専用道路ですので降りてください。」　私「あ、そうなんですか。はい、分かりました」（歩行者専用道路から車道に出ようとする）。警「あ、ちょっと待ってください。防犯登録確認させてください」。私「なんでですか？ちょっと、それは難しいです。」続く

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警「いや、ちょっと確認するだけですよ。何かやましい事でもあるんですか？」　私「嫌、特にないですけど・・」と１分くらい話しが平行線に。（歩道から車道に出ようとした私に対して）警「あっ、とりあえず、危ないので歩道に入ってください。」続く

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私（「危ないってどういう意味？むしろ歩道から出ろって言ったのはあんただろう」）と思いつつも仕方なく歩道に入る。当然、狭い歩道は私と警察官で塞がれてしまったので、通行の妨げになった。警「どうして教えられないのですか？」私「え？これって任意ですよね？」警「まぁそうですけど。」続く

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私「プライバシー権の問題になりますよね。」警「いや、名前聞くだけですよ。特にメモとかとりませんし。ほら、これ（持っていた筆記用具等）は、地面に置きますし」。私「んー。でも、防犯登録と名前を照合するのでPCに記録が残りますよね？」警「・・・（無言）」。

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警「良いじゃないですかぁ。協力してくださいようー（情に訴える感じ）」「最近自転車盗難が多発してるんです」私「分かります。私も何度か盗まれてますし」警「でしょ。困ったでしょ？だから協力してくださいよぅ。」私「んーでも、盗難届出してもまず帰ってきませんけどねー」警「（無言）」続く

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私「（むしろ盗難届出したら、その後自転車が見つかれば引取りにいかないといけないじゃないの？でもたいていは、すぐに別の自転車を購入するから、引取りにいく時間と手間、その自転車の保管場所に困るだけだよ、という不満を顔に出して、）でも任意ですしねー。プライバシー権に侵害ですか？」続く

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警「私は警察官ですよ。そんな変なことしませんよ。」私「（いや、でも、検察官が証拠を改ざんする時代だからなぁ。まぁ、もう良いかな。なんか逆に可哀想になった。まだ警察官になって間もない青年だし、おそらく上司の命令に素直に従って職質してるだけだろうし。）」続く

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私「分かりました。じゃあ、あなたの名前を教えてください。それと交換に私の名前と防犯登録を見せます。」警「え？名前聞いてどうするの？」私「いや、他人に名前を聞くときはまず自分から名乗るって教わりませんでしたた？」警「いや。私は警察官ですからね。怪しい人ではないですよ」続く

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私「え？なんで教えられないのですか？なんかやましい事でもあるんですか？」警「・・・（無言）」「じゃあ。分かりました。教えます」私「では、この手帳に名前と所属先を書いてください」警「はい、書きましたよ。」私「（メモを確認して）はい。じゃあ私の名前は…」続く。

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警「では、防犯登録番号確認しますね。」無線で本部と連絡して名前と番号を照合。勿論自分の自転車なので一致する。警「はい。確認できました。ひったくりとかが多いので前かごにネットとかつけるなどして注意してくださいね。」私「はい。では。」終わり

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以上が、警察官に呼び止められてから１５分間の出来事です。寒い深夜に、何やってんだという感じですが。

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ただ、今回の経験で得られたものがたくさんあります。実は昨夜は私の知人が隣で自転車を走行してました。しかし、その友人には職質をしませんでした。全員を職質することは不可能なのでしょうが、恣意的な運用に疑問でした。どうせなら、二人とも確認すれば良いのに。

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また「任意」とはいえ事実上拒否できない、といことです。今回は確かに私が歩行者専用道路を走行していましたので、道交法上は全く問題がないわけではありません。しかし、相手の警察官も認めたように職質は「任意」です。にもかかわらず、特に合理的な理由もなく事実上強制的に応じさせる。

きらきらひかる @SkyCrawler0624

これが「実務」です。司法試験受験生は、今回のような事例が試験に出れば、全員「当該職質は強制処分とはいえず、任意処分の限界も超えず適法」と書くでしょうね。試験的にはそれが正解。実務でもまさかこのような職質が強制処分に当たるとは思ってません。しかし、私は「強制」されました。