浅間山鎌原土石なだれの発生メカニズム

早川由紀夫 @HayakawaYukio

鎌原土石なだれが山頂ではなく山腹の柳井沼から発生したアイデアを最初に発表したのは、井上公夫さんだ。彼は、柳井沼からの側噴火を考えた。このアイデアに感化された私が、鬼押出し溶岩の先端が爆発したモデルを提出した。

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鬼押出し溶岩が8月2日から流れ下っていただろうとそのときすでに気づいていたから、そう考えることに抵抗はなかった。むしろ、そう考えることによって、吾妻火砕流の分布や鎌原土石なだれの不思議を一挙に解決できることに魅力を感じた。

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吾妻火砕流の分布の不思議とは、鬼押出し溶岩を避けるかのように東西二手に分かれて分布していること。火山博物館駐車場に隣接したスキー場跡のなだらかな斜面に吾妻火砕流が分布しない。そこでは、鎌原熱雲の下に天明の地表がいきなり露出する。

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鎌原土石なだれの不思議とは、あの大きな黒岩の存在である。あの奇妙な岩はいったい何か。私が提出したモデルでは、吾妻火砕流は流下中の鬼押出し溶岩の高まりに行く手を妨げられて東西二手に分かれた。鎌原土石なだれの中の黒岩は鬼押出し溶岩そのものだと解釈できる。

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浅間山1783年噴火の最近研究レビュー pringles.blog23.fc2.com/blog-entry-318… 2010年11月

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▼鎌原土石なだれの発生メカニズム 1）山頂火口から（荒牧） 2）柳井沼での山腹噴火（井上） 3）柳井沼で鬼押出し溶岩が二次爆発（早川） 井上さんが自説を捨てて私の説を支持してると人づてに聞いた。荒牧さんや（日大の）高橋さんや安井さんはいまどう考えているのだろうか。

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鬼押出し溶岩の上にのる吾妻火砕流 pringles.blog23.fc2.com/blog-entry-371… pic.twitter.com/JI7hebIZCo

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鬼押出し横断コース調査による地質図修正 pringles.blog23.fc2.com/blog-entry-342… pic.twitter.com/QxIK1oXSnc

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山頂アタックはともかく、 ・柳井沼を埋めた鬼押出し溶岩ハイキング（火山博物館から一周4時間） ・鬼押出し溶岩横断コース（火山博物館から往復6時間） の二つは早めに行ったほうがよい。5月23日から6月8日までの月火水がよい。

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・シラハゲ上の2004年9月の山火事現場（しゃくなげ園から往復4時間） ・六里ヶ原の吾妻火砕流と鬼押出し溶岩 この二つも興味深いルートなのだが、私有地問題がまだ解決されていない。前者は1.7キロ地点だからレベル2の2キロ規制もある。

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鎌原村てんでんこ kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-729… 甚兵衛の妻よし（57）と嫁ぶん（30）が、観音堂の石段下まで逃げてきたが間に合わなくて土石に埋まってしまった二人だと思われる。 証明はできないが、もっとも確からしいストーリーを再現できます。

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浅間山2004年9月1日噴火で山火事を起こした火山弾と衝突クレーター、11年目の2015年9月23日と噴火後4年間の変遷比較。 pic.twitter.com/kmMHK1jVT3

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山火事現場の変遷。11年たっても山火事で焼けた矮小低木群落の遺骸はあるが、緑は元気に復活してる。 pic.twitter.com/WytAEAm5zo

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山火事現場はビデオ向き。静止画だけでは十分に表現できない。ビデオは画面を連続的に移動できるから立体的な表現が可能。そして、音声で説明できる。

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・しゃくなげ園から山火事現場へ ・六里ヶ原駐車場から吾妻火砕流の表面を飛んで鬼押出し溶岩に接近 どちらのドローンも合法的。DJI Phantom 3で技術的に十分可能。ただし、得たビデオを一般向けに仕上げるのはむずかしいそう。

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あと、 ・峰の茶屋の東大火山観測所から小浅間山往復3時間 もあるけど、これは長野県軽井沢町内ですね。

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・鎌原村散歩（資料館の高台から村を一望、土石なだれに埋まった階段、三十三回忌の記念碑、村はずれに残された道標、その先の田んぼの中に点在する黒岩）3時間くらいかな 駐車場の問題ないし、これはすぐできそう。