- HayakawaYukio
- 2058
- 15
- 1
- 2
私がきのう驚いたのは、ある記者から「硫黄山も噴火警戒レベルが早く導入されるべきですよね」と問いかけられたこと。噴火警戒レベルが導入されれば噴火予知ができるようになるわけではないよ。
2016-03-01 08:32:08噴火警戒レベルは、観測した異常と立入規制の照合表が気象庁と地元自治体の間で合意できた火山に適用される。観測施設の充実と地元自治体の覚悟の双方が求められるが、表ができたからといって噴火が予知できるようになるわけではない。噴火の予知できるかは、そのような人為とは無関係に火山が決める。
2016-03-01 08:39:34現時点では、一般の利用に適合する噴火予報・警報は出せない。噴火警戒レベルが適用されてる火山でも、実用に足る噴火予知はできないと考えておくべき。
2016-03-01 08:41:14で、いまなすべきことは何か。 ・地震や地殻変動やガスの状況をリアルタイムでネット配信する。 ・始まった噴火を、直ちに解釈して遅延なく公表する。 (リアルタイムで配信しない火山観測は防災のためのものではない。科学研究のためのものだ。その予算には科研費などの競争資金があてられるべき)
2016-03-01 08:44:06噴火警戒レベルは気象庁と地元自治体(実際には協議会?)との約束(2011年新燃岳噴火ではその約束が破られた).レベルの数字はその約束に基づいて気象庁が決める.地元自治体は災対法に基づいてレベルに関係なく防災対応をすればいいだけ. twitter.com/HayakawaYukio/…
2016-03-01 11:10:55噴火警戒レベルがあれば,レベルに合わせた一対一の防災対応が取れそうに見えるので自治体は導入してほしいと考えるだろう.しかし,噴火前にレベルが上がったことはほとんどない(火山学的に無理なのだ).その対応は,多くの場合,後手に回るか空振りに終わる.それが地元自治体に求められる覚悟.
2016-03-01 11:19:54噴火警戒レベルは気象庁が地元自治体に対して示すものであって、気象庁が登山者や住民に直接情報伝達する性質のものではない。もしそれをやったら災害対策基本法に触れる。また、地元自治体が登山者や住民に噴火警戒レベルが規制根拠だと説明するのはおかしい。気象庁と相談して首長の責任で決める。
2016-03-01 16:59:09しかし、気象庁が特定火山の噴火警戒レベルを上げれば、テレビや新聞はそれを大きく報道する。視聴者は、噴火警戒レベルが規制根拠であると理解してしまうだろう。結局、噴火警戒レベルの存在そのものが災害対策基本法による火山防災を台無しにしてる。噴火警戒レベルは廃止すべきである。
2016-03-01 17:30:42立入規制などの防災行動に言及した噴火警戒レベルは廃して、2007年12月までの火山活動度レベルに戻すべきだ。火山活動度レベルは、(名前がわかりにくいから私は火山危険レベルと呼んでいたが)リスク評価にとどまっていてリスク管理に踏み込まない良い制度だった。
2016-03-01 17:33:13火山監視機関が防災に口を出す例は海外にない。ハワイ火山観測所は熱心に火山監視をしてその結果を迅速に詳しく広報しているが、防災には一切言及しない。ハワイ郡のページを見ろとだけ書く。積極的に防災に言及する日本気象庁は国際的に見てまったく特異な存在である。
2016-03-01 18:00:12噴火警戒レベルのシステムを認めておきながら、レベル1のまま登山者63人が死んだ御嶽山2014年9月27日をみても、気象庁の責任を問う声が(私以外から)まったく聞こえないのをとても奇妙に感じている。
2016-03-01 18:04:18噴火警戒レベルの有効性を認めるのなら、気象庁の責任を御嶽山で問わないとおかしい。御嶽山で気象庁の責任を問わないなら、無益な噴火警戒レベルを廃止しないとおかしい。
2016-03-01 18:05:30