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所謂句読点/記号

まとめました。
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0.8 @lang0110

@trinh_JP このページで簡牘に出てくる記号を「句読点」と言ってしまってるのはかなりミスリーディングでして、現代の句読点にあたるものは簡牘にはほとんど無いのです。「発言者が変わる」「章が終わる」ほどの重大な区切りか、あとは「この字は人名」と示す記号がよくある記号です。

2016-03-02 13:40:40
0.8 @lang0110

簡牘は当然すべて手書きなので、「句読点(があったとして)を誰がいつ書き入れたのか」は実はわからないこともある。私蔵の書物に句読点を書き入れるのと同様に、簡牘に句読点が「追記」されていても全然おかしくはない。ただ「初めから句読点をふる」というのがスタンダードではなかったことは確か。

2016-03-02 13:47:04
0.8 @lang0110

例えばこの漢簡にみえる「■」も、句読点と言えなくもないけど、人名を区切るための罫線みたいな役割とも言える。やっぱり人名とそうでない漢字とを区別することは当時でも重要だったことは確か。 pic.twitter.com/pL4o3slXQw

2016-03-02 14:05:40
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0.8 @lang0110

陳夢家はこの断簡にある「乙」記号を句読点の例と言ったのだけど、確かに「海賊」のあとは読点かも。でも全体的には、章というかタイトルの区切りの性格が強いように思える。「某という詔書が○年に下された」という詔書の概略を列挙したものっぽい。 pic.twitter.com/eUiUkGtSQD

2016-03-02 14:30:49
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0.8 @lang0110

まあ、句読点の定義を厳密にするといろいろ難しいので。

2016-03-02 14:32:26
0.8 @lang0110

ちなみに『漢簡語彙』(岩波書店、2015)では、「記号」という項目をたてていて、漢簡に見える様々な記号の意味を解説しています。さらにちなみに、そこに「句読点」という言葉は一切でてきません。このあたりにも、簡牘にみえる記号を「句読点」とは言いがたい事情の一端がうかがわれます。

2016-03-02 14:50:28
0.8 @lang0110

これはおもしろいのを見つけたぞ。1948年に出版されたほうでは、中央研究院にダブルコーテーションがついてない。つまりそのときはまだ真正の中央研究院だったわけですね。この区別(しかも並んでる)は初めて見た。 pic.twitter.com/FdQ93juTCe

2016-03-02 15:01:04
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0.8 @lang0110

ものの本によると、馬王堆帛書には「誤った句点をうってしまった例」が既にあるらしい。点切りの難しさを物語るなあ。

2016-03-02 15:08:20
0.8 @lang0110

句読点と言ってしまえる少ない例のひとつ、睡虎地秦簡「語書」。これは明らかに文意を区切るための記号。面白いのは、全体の前半分くらいにしかこの記号が出てこないことだ。面倒でやめてしまった? pic.twitter.com/Iuc57Edldn

2016-03-02 15:19:00
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0.8 @lang0110

ところが、より誤読が避けられるべきはずの律の条文(同じ墓で出土)では、こういう記号が意外にも全然出てこない。こういう差異には、ルーチンで用いるものかイレギュラーなものかという文書の性格が関係しているはず。

2016-03-02 15:25:28

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