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Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor
加古が眠そうにしている。聞けば、夜に眠れないというので、明石に診てもらい、睡眠薬を処方された。 しかし、いっこうに改善されない。 薬漬けにするのもよろしくないので、古鷹とあれやこれやと試してみた。 最終的に古鷹と添い寝することで加古は安眠を得たが、常に共にいられるわけではない。
Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor
夜間哨戒や遠征など、予定の合わない時がある。 大規模作戦などがあると、保有艦娘数が少ない我が艦隊はほとんど出払ってしまう。不眠の治療中の加古はそういった作戦にはあまり出せず、鎮守府防衛部隊、つまりはお留守番に従事することになる。
Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor
少し前までは、比叡がお留守番艦隊にいて、加古の添い寝を担当してくれていたのだが、金剛が来てからは気合が入り切り、日中に眠ることもなくなった。 夜戦担当の天龍や川内に頼むわけにもいかず、明石は工廠住みで騒がしく、大淀は一人でないと眠れないという。
Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor
どうしたものか。夜になっても結論はでない。仕方がない、多少は危険であるが、天龍を昼に回すか、と至り、呼ぼうとしたところ、部屋の戸がノックされる。 ちょうどいい、天龍が哨戒前の報告に来たかと開けると、そこには加古がいた。枕を持って。 真っ先に除外した選択肢がやってきた。
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年頃の娘と同衾はできぬ。間違いがあってはいけない。そう言うが、別に間違いがあっても昼に寝て沈むよりいいじゃん、と返される。あれこれ理由をつけては追い返そうとするも、最終的には私が睡眠薬を飲むことで妥協することとなった。 哨戒前の報告に来た天龍が、昼に回されるのを嫌がったのもある。
Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor
なるほど道理である。敵駆逐艦が鎮守府正面海域に来るのは、夜闇に紛れるからであり、夜間哨戒を軽視する鎮守府はことごとく滅んだ。 天龍と川内は最低限の夜間戦力であり、これを私の我儘で減らすのは合理ではない。倫理的に問題はあるが。
Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor
消灯まで時間はあるが、今のうちに睡眠薬を飲んでおく。暫くすると、だんだんと意識が朦朧としてくる。 ふと、不眠症を患っていた提督が言っていた事を思い出す。 「睡眠薬を飲むと理性が飛ぶのか、妙に腹が減ったり性欲が湧いたりする」
Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor
なるほど、ベッドに座っている加古が妙に艶めかしく見える、気がする。あくびをして、実に眠そうなだらしない顔をしているが、少年と見紛うようなあどけない顔と華奢な躯に、しかし確実に存在する女性的な曲線。、全ての重巡の姉たる姉妹の片割れであるはずが、妹達よりも幼く見えるギャップ。
Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor
普段は考えないようなことを抱き、加古をじっと見つめていた。 頭を振って雑念を払う。睡眠薬で鎖の代わりをしようとしたのは間違いだったかもしれない。 私の視線に気づいたのか、挙動が不審だったのか、加古が訝しげにこちらを見るが、それを眠気が上回ったのか、「寝よ~」と誘ってくる。
Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor
性欲は増すが、しかしだんだんと眠気にかき消されてゆく。 あまりものを考えられなくなり、ぼふりとベッドに倒れ込む。
Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor
なんとも言えない目覚めである。 頭は回らず、変な気分である。二度寝したいという異様に強い欲求を振り払い、上体を起こそうとした。 柔らかな感触が左手にある。いつまでも触っていたいような。上腕にはさらさらとしてくすぐったい重みが。
Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor
目を向けると、何やら艷やかな毛玉が上腕を押さえつけるように乗っかっている。 ふむ、これが原因かと、のけようとするが、腕が痺れて動いてくれない。おのれ妖怪と動く右手で布団を跳ね上げると、加古だった。右手は左胸をしっかり掴んでおり、なるほどこれは触っていたいものだと納得する。
Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor
回らない頭でぼうっとその顔を見つめる。普段はだらしなく眠そうな顔か、少年と紛うほど活発で色気を感じることもないが、この無防備に寝顔を晒している加古は疑う必要もなく美少女であった。
Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor
いつまでぼうっとそれを見ていただろうか。加古は寒くなったのかそれとも私の無意識に動かしていた左手が不快だったのか、うっすらと瞼を開ける。 「古鷹ぁ……まだ早いよ……」 中途半端な欠伸を一つ、自分がどんな状態かもわかっていないだろう。
Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor
加古の声を聞いて、夢現の狭間から現へと戻ってきた。 これは不味い、どうにかしなければと思い、胸を揉みしだいていた左手は止まる。さりとて、腕枕などなれないことをして痺れきった腕は動いてはくれない。 起床時間まで加古は頑なに起きようとはしない。なるほど、生殺しとはこのことか。

コメント

Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor 2016年3月5日
まとめを更新しました。
Rey.Redeyesers @S_O_M_Harbor 2016年3月7日
まとめを更新しました。
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