ツイッターの辺境でウルク=ハイへの愛を叫ぶ。
- centurio_P
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ロードオブザリングで好きな種族はというと大抵の人がエルフか人間と答えると思うが自分が一番好きな種族はアイゼンガルドの「ウルク=ハイ」である。
2010-06-12 23:45:10何故か。彼らは白のサルマンによって生み出された人間とオークを融合することによって生まれた種族。つまり欲望と野蛮さの結晶なのだ。だが野蛮で暴力ばかりオークや欲望に流されやすい人間とは違い、彼らは無骨ながらも理性を持ち(闇の勢力なのでそれでもアレだが)ルールを持っているように見える。
2010-06-12 23:53:17ラーツ戦死後ウグルク率いるウルク=ハイ達がピピンとメリーを攫い、アイゼンガルドまで護送するシーンがある。このウグルクは悪役だが面倒見がよく、頼れる存在だ。冷静で常にやる事を見極め、手荒いがホビット達をちゃんと捕虜として扱い、弱っていれば飲み物も与えている(血の混じった何かだが)
2010-06-13 00:13:16ウルク=ハイ達はホビット達を嬲ろうともしなかった。あくまで彼らにとってホビット達は主サルマンから命じられた任務対象なのだ。害してはならないし、余計な事はしない。任務を遂行すべく、秩序を維持している。後に合流するグリシュナッハ率いるモルドールオーク達とは大違いである。
2010-06-13 00:18:44アイゼンガルドへ急ぐ一団に途中前述したモルドールオーク達が合流する。オーク達はウルク=ハイ達に「サウロンへ献上するから引き渡せ」と云う。が、ウルク=ハイ達は闇の絶対者サウロンの名を出されてもこれを拒否し、自分達の手柄を主サルマンの元へ送ると主張する。彼らの主はサルマンなのだから。
2010-06-13 00:33:14さて、アイゼンガルドへの道中にウルク=ハイとオークの決定的違いが出る事件が起こる。彼らはホビット達を攫ってから碌に補給も休息もせずにアイゼンガルドへ強行していた。が、それもファンゴルンの森の前で限界に達し、一行はそこで野営を行う事にするが食料は腐ったパンだけ、まともなのが無かった
2010-06-13 02:43:55ここでパンという食物が登場する事にオークやウルク=ハイも小麦を育てて、パンをこねるんだろうかとか妄想が膨らむのだが余談なので(ryで、飢えた彼らの内、モルドールオーク達が「肉が食いてぇ!ホビットどもを食おうぜ!」と主張し出す。さすがオーク。目先の欲に自制心が無い。
2010-06-13 02:48:56が、ウルク=ハイ達は飢えているにも拘らず、「捕虜であり、任務対象に手を触れる事は許されない」と強く拒否する。挙句の果てに任務の障害としかならないモルドールオーク達を殺し、その肉を食料にする。食っちゃうところが闇の勢力だが暴力と欲望の闇の勢力の中では秩序だった一味違う悪役達である。
2010-06-13 02:54:21まあ、ウグルク率いる彼らウルク=ハイもこの事件の直後ローハンの騎士団に襲撃されて全滅するのだが…。メリーやピピンは闇の勢力とはいえ、上等な部類の敵に攫われたのだとつくづく思う。
2010-06-13 02:57:15まあ、そんなわけで指輪世界で暴虐の限りを尽くす闇の勢力でも例外的に知性や理性、彼らなりの忠誠を感じさせられるウルク=ハイ達が大好きだ。さらに彼らを好きにさせるのは映画版「二つの塔」で登場するアイゼンガルド軍のウルク=ハイ兵士の様相である。
2010-06-13 03:01:00ウルク=ハイが闇の勢力の中で秩序だった面を持つ種族である事は散々述べているが彼らの軍装にもそういった秩序が見られる。パイク、大鉈、大盾、クロスボウ、扇状に広がった鉄兜、鎖帷子に部分板金鎧。そう「統一」されているのだ。「王の帰還」で登場するモルドール軍のオーク達は千差万別なのに。
2010-06-13 03:08:12剣や槍に短弓、皮鎧、鱗鎧、盾の有る無し。様々な装備を身に付けているモルドールのオーク達は「戦士」だがアイゼンガルドのウルク=ハイは「兵士」なのだ。統一された兵士を抱えるアイゼンガルド軍は「秩序を持った暴力」、つまり「軍隊」なのである。
2010-06-13 03:25:10指輪物語における闇の勢力は「人間の負の面」を表しているそうだ。ピーター・ジャクソンは「科学全盛の人間社会」を美しい庭園から荒れ地と工房に変わり果てたアイゼンガルドと禿げ山と化したファンゴルンの森、そして人間最大の悪、「軍隊と戦争」をウルク=ハイ達で表したかったのではないだろうか。
2010-06-13 04:33:59アイゼンガルドとウルク=ハイ達がローハンに齎したものと云えば「略奪と破壊」だ。家と畑が焼かれ、物が奪われ、人々が殺される。これは軍隊と戦争の負の真実だ。
2010-06-13 04:39:16光の勢力の秩序だった軍隊といえば?もちろんゴンドールだ。ゴンドールの戦争はひたすら正しいものである。「国を守り、人々を守り、侵略者を打ち砕く」これもまた戦争の正しい姿である。やはり、指輪物語は象徴のぶつかり合いだ。
2010-06-13 04:43:43オークと人が混ざったからか、英知溢れる魔法使いサルマンが授けたのか。闇の勢力において知性を持ち、秩序だった暴力、効率的な悪を体現するアイゼンガルドのウルク=ハイ達が自分はたまらなく大好きだ。
2010-06-13 04:51:35と、ツイッターの辺境でウルク=ハイへの愛を叫んでみた。というか長いよ!どんだけ呟いてんだよ自分!でも、自分みたいにウルク=ハイが好きな人っていませんか。…とりあえず、寝よう。
2010-06-13 04:53:23