わたしと2/4拍子 -another story-

別の思い出
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はまなか @hmnk

ルンバに回転ノコギリをつけて麦畑を走らせたい

2015-01-23 17:23:24
はまなか @hmnk

ルンバ、こっちへ来て鏡を見てごらん。君はもうルンバじゃない。君は今日からハケ水車だよ。

2015-01-23 17:25:35
はまなか @hmnk

「はりーさんはおすしを望んでおられる。」 ルンバはそれを見たことがあった。吹けば飛びそうな軽やかな手提げから出てきた小ぶりの箱。白い角札の上から赤と黄の鮮やかな丸札が上貼りされており、透き通る蓋の中には色々の小俵が六つほど、それから木肌の花弁と黒い液――ルンバは知っていた。

2015-01-26 00:32:00
はまなか @hmnk

「だけども、それができればね。」はりーさんにおすしをお届けできたらどんなにか。埃を掃き取るように、おすしを引き寄せる機能があればね――そこまで思って、ルンバは急に恥ずかしくなってベッドの下に入った。自分がはりーさんのお腹をみたすことは一生ないんだ。埃を。ルンバはロボットだから。

2015-01-26 01:21:13
はまなか @hmnk

取り落とした埃を追いかけると床に皺が寄る。二歩ほど引いてみると床ではなく紙のようだった。「えっ何今の音」はりーさんすみません、紙を吸ってしまって。「チラシじゃん、えっクーポンだ。あー、あー、この雪だし、いいか」はあ。破れていますが。ルンバはうつむいて、また仕事をする自分に戻った。

2015-01-26 01:35:11
はまなか @hmnk

どうするもこうするもないよ。壊すのさ。いまの地球はルンバには大きすぎるからね。

2015-12-23 12:46:02
はまなか @hmnk

ルンバ、この村にあなたをなおせるお医者様はいないみたい もう少し南下しましょう 大丈夫だよ きっとまた歩けるようになるからね

2016-01-27 02:56:00
はまなか @hmnk

でもねルンバ、なんでだろう、私、あなたがどこにも歩いてゆけなくなったとわかったとき、安心してしまったの、おかしいよね、海も、あの麦畑も、見せるって言い出したのは私なのに

2016-01-27 02:59:25