10周年のSPコンテンツ!
64
飯間浩明 @IIMA_Hiroaki

1967年10月21日、香川県高松市生まれ。国語辞典編纂者。『三省堂国語辞典』編集委員。最近の著作は『つまずきやすい日本語』(NHK出版)、『国語辞典のゆくえ』(同)、『ことばハンター』(ポプラ社・児童書)、『小説の言葉尻をとらえてみた』(光文社新書)など。『四字熟語を知る辞典』(小学館)も枕元にどうぞ。

https://t.co/fyhDH0j575
飯間浩明 @IIMA_Hiroaki
日本語史上、「川(かは)」などのハ行をワ行で発音するようになったことは大変化でした。でも、「このごろの若き人の、かは、我はと言ふべきを、かわ、われわと聞こゆるやうに言ふ、いと聞きにくし」などと批判する文献が見当たらない。その理由を述べなさい。これ、試験問題になり得ますよね。
飯間浩明 @IIMA_Hiroaki
前ツイートの問題に対し、想定される答案のひとつ。「語中語尾のハ行がワ行に移行するには百年単位の時間が必要だった。ゆっくり静かに進行したので、誰も気づかなかったのだ」。これは考えにくいですね。現在なら、タレントのアクセントが微妙に違うだけですぐ指摘される。昔の人も気づいたでしょう。
飯間浩明 @IIMA_Hiroaki
語注語尾のハ行がワ行になることを「ハ行転呼」と言います。この変化は平安時代に特に進行しました。変化を裏付ける資料は膨大な量があります。でも、「ハ行転呼けしからん」と批判する資料を知りません。仮名遣いが混乱したので、それを系統立てようという動きは出てきますが、ずっと後のことです。
飯間浩明 @IIMA_Hiroaki
ことばの大変化は、ゆっくり静かに進行しますが、最初は小さなところから始まります。「ら抜きことば」も、最初は「来れる」「見れる」など少数の語から始まった。ハ行→ワ行の変化も、最初は「うるはし(麗し)」→「うるわし」など、少数の語から始まりました。批判の対象になってもよさそうですね。
飯間先生の答案はこちら
飯間浩明 @IIMA_Hiroaki
ちなみに、私の答案はこうです。 pic.twitter.com/MV6knfg1Ys
拡大

コメント

hiroharu.minami @hiroharu_minami 2016年3月6日
事実として問題視しなかったんであれば「気にならなかった、どうでも良かった」が正解っぽい気はするww
ArgentBrand @ArgentBrand 2016年3月7日
まぁ、「言葉」から「修辞学」やらなんらが出てくるんであって、その逆じゃないからなあ(笑)
Dcdcxr @Dcdcxr 2016年3月7日
ある人が言ったことがそのまま広く伝わるって事が無かった時代だから、おかしな言葉遣いを気にする場面もほとんど無かったのかもね。
緑川⋈だむ @Dam_midorikawa 2016年3月7日
つまり、平安時代あたりでは「言葉とはこうあらねばならない」みたいな価値観そのものが無かったと言うことなのか
nekosencho @Neko_Sencho 2016年3月7日
そもそも昔の人の発音とか、どうやって知るのだろう? 日本語とかならまだ音訳された外国の文献とかがあるのかもしれないが、マヤとかアステカとかの言葉(違ったかも? 中南米系のほろんだ文明)とか、発音して話してるのとかもテレビでみたことあるし……
なんもさん @nanmosan 2016年3月7日
昔の人は漢文こそが正式な文章だったので平仮名なんか本当にどうでもよかったんですよ。平仮名の正式なルールが決まったのでさえ明治以降ですから、それ以前はけっこう適当、というか実におおらかでしたね。
電子馬@お腹いっぱい。 @Erechorse 2016年3月7日
そんなこと気にせずに自由に作品が作れたから、日本語というものが多彩なものになったということですね。 昔の人の適当さに感謝。
岡一輝 @okaikki 2016年3月7日
言葉に限った話じゃない、浮世の諸々なんざぁ、大概はテキトーでユルユルで構わんモノだろうに、ルールで殴りつけてマウンティングしたがる連中が多すぎンだよネ。
こざくらちひろ @C_Kozakura 2016年3月7日
高知や和歌山などの漁師町では波の音にかぶって聞き取りにくいザ行が衰退し、ダ行やラ行に置き換わる事例がいまでもあるわけで、京都でもワ行が衰退しハ行に転換する環境的要因があったとは考えられないだろうか。
吉本みどり犬 @Midoreeeene 2016年3月8日
鼻づまりの病が流行ったとか。ごっつい黄砂が続いて京都中アレルギー。語頭や漢語の「は行」はまだ頑張って発音したけど語中や、語尾では漢語ですらもう辛抱たまらなく「わ行」に。みんな鼻づまりなのでお互いスルー…という妄想。
tunenuki0 @tunenuki0 2016年3月8日
「どうでもよかった」と似ているけど、言葉の違いが大きかったのでは。階層、地域、男女等で、なので言葉が違うのは当たり前、その結果「どうでもよかった」。
ウィルヘルミナ (Vilhelmine) @HelmiLokadottir 2016年3月9日
Neko_Sencho 日本語の旧い音やアクセントは辞書や歌謡書などの資料が残っていて、そこからかなり復元されています。マヤ語系言語は古語については未解明な部分が多いですが、現代語は数百万単位で話者がいますよ。
nekosencho @Neko_Sencho 2016年3月9日
HelmiLokadottir なるほど、いろんな文献が残ってるわけですね。
ねこまろくはち㌠ @nekoma68 2016年3月10日
p音考などを読むと、ハ→ファ→パ の変化は日本のあちこちであったし、アイヌ語ほか世界的にも見られるみたいだし。 同時期に存在する発音違いは案外と現在でもあるかな。ニッポン ニホンとか。どっちかに収斂する?
ミナミ ユー @u_minami 2016年3月10日
枕草子には「最近の若い貴族は省略言葉やウケ狙いの方言を使ったりしている。けしからん」とグチグチ書いているので、その頃にはもう転呼が完了していたのかな。
吉本みどり犬 @Midoreeeene 2016年3月10日
そういえば、以前会社に居た5ヶ国語バリバリ(でも日本語は勉強中)のヨーロッパ人が「一本(いっぽん)、二本(にほん)、三本(さんぼん)… だけは許せねえ」と言ってたのを思い出します。
こぎつね @KogituneJPN 2016年3月13日
文章に落としたとき漢字が変わらないからどうでもよかった。通信技術がなくて遠方の人の人の発音に文句つけることもできない。ひらがななんて女子供用の文字でネットスラングみたいなあつかいだった
ねぼ @nebonebo7 2016年3月17日
ひどいオチ、でも正解だと思うw
たくろうゲートウェイ @takurou7 2017年3月19日
答えが確定してないからテストに出題できん
the loyaltouch @theloyaltouch 2017年6月28日
まとまった文章量のある最古の随筆が枕草子だけど、この時代には既にハ行転呼音が完成してたので記録に残せなかったというのが実情かも
the loyaltouch @theloyaltouch 2017年6月28日
文字記録はそれこそ記紀万葉の時代からあったけど、「若者の言葉遣いが乱れてる」みたいな些末な事柄、書いた人もいなかったかもしれないし、いても後世に代々伝える気にはならなかったのだろう
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする