『真田太平記』第1話「若武者たち」レビュー

とか言ってるが、雑考雑談だわな。16歳の完璧超人源三郎とわしも真田じゃ!エロ親父安房守の精神戦開幕戦。草の者も出るでよー
0
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

「真田太平記」は既存の真田もの時代小説の観点を見事に変えた「ニュー真田もの」で戦後の真田もの時代小説では最長にして最高。本ドラマは明治以降に舞台を移した大河ドラマの代替として、「宮本武蔵」に続く第2弾である。

2016-03-07 18:59:10
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

視聴者の「時代劇見たいにゃ!」にどストレートに答える為か、武蔵、真田、弁慶と時代劇の花形3連投です。主演は渡瀬恒彦。そして主人公は原作がそうであるように、有名な真田幸村の兄で松代藩初代藩主の真田信之。池波正太郎によって真田信之はスターダムにのし上がった。

2016-03-07 19:01:30
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

原作では三国志演義の劉備のように人間群像劇の取り合えずの中心人物だが、ドラマでは渡瀬恒彦の真田信之がトップクレジットで全話登場し、立ち位置的にはホスト役も務める。

2016-03-07 19:04:15
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

しかし、当時は信之なんて一般的には「真田幸村の兄貴」以上のファクターがない脇役であり、やはり真田と言えば真田幸村。副主演として、真田幸村役にはおそらく屈指と思われる当たり役の当時屈指のイケメン俳優である草刈正雄が配役されてる。

2016-03-07 19:06:31
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

草刈正雄の幸村は徹底して原作幸村をスーパーアプデしたイケメンキャラとして描かれ、草の者のお江とのラブロマンスも原作以上に関係が深まり、正室竹林院の中村久美が「そういやあ、居たね」ぐらいに存在感希薄。

2016-03-07 19:10:28
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

第1回は原作、「真田丸」と同じく織田信長の甲州征伐から始まる。冒頭の武田と織田徳川の攻防を表現する合戦シーン、全て「徳川家康」のライブシーン。厳密には織田信忠が包囲する高遠城からスタート。

2016-03-07 19:12:57
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

原作における第1話相当分は大半がお江の佐平次救出ミッションに割かれるのだが、それだと主演の渡瀬恒彦、草刈正雄の出番が全く無くなるので、お江のミッションと並行で武田氏滅亡に対する真田家の人々の人間模様が描かれ、キャスト紹介と伏線散布。

2016-03-07 19:15:35
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

まずは冒頭真田の庄を馬に跨り颯爽と描ける若武者3人。16歳で高校生ならおっさんと言われそうなぐらい落ち着いて自分でも「源次郎や角みたいにはしゃいだ方がいいのかもしれん」と宣う源三郎信幸。

2016-03-07 19:18:19
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

当時のくさーかりーまさーおです!なナチュラルで明朗快活無邪気で人気者の源次郎幸村。肩の力が脱臼レベルに抜けてて、ナイスガイ!です。ってか、草刈正雄じゃん。

2016-03-07 19:20:25
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

そして、本作のクレイジートラブルメイカーとなる信幸幸村の従兄弟でマゼラン星人久野の息子、樋口角兵衛は売り出し中だった榎木孝明。30代の渡瀬草刈と違い20代半ばなので少年演技が初々しくてグッド。

2016-03-07 19:23:17
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

そしてそして真田兄弟のゴッドファーザー。京生まれのタカビー山手殿(小山明子)に遠慮しながら、山手殿の妹で人妻のマゼラン星人久野とも懇ろになさってる好色自信満々忍者のボスごっこが趣味の真田昌幸に、大正義丹波哲郎御大。

2016-03-07 19:26:08
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

タンバリン昌幸はご存知の如く働き盛りの30代です。演者のタンバリンも言動の端々にエネルギーと自信が満ち溢れ、真田安房守!主家は滅びても絶好調です!バリバリです!

2016-03-07 19:28:26
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

本作は大河ドラマに見られるような雄壮な英雄物語と言うより、池波正太郎独特の等身大の人間ドラマと、草の者vs甲賀の山中忍びに代表される忍者スパイ戦が特色であり、純然たる真田もの忍者もの時代劇のテイストに溢れており、大河ドラマのようなものと思うとちょっと食い足りないかも。

2016-03-07 19:31:29
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

昌幸は山手殿の妹にも手をつけてます。武田家滅亡で久野の夫の樋口下総守も戦死したと言う報せを持って行き、「ワシが守ってやる」とかいいつつ、悲嘆にくれる久野にうひひする屈指の好色ぶり。

2016-03-07 19:38:25
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

しかも、この昌幸、ニュータイプレベルに先読みしてくる池波作品に必ず居る「超人」の嫡男信幸に親子だからこそ、対抗心を抱く。とにかく、信幸の前ではどうだとばかりに戦略を演説するとこなんかは、昌幸が滑稽なぐらい。いや、真田太平記の昌幸は滑稽です。

2016-03-07 19:42:17
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

で、信幸も親父に疎んじられてる(所持控えめで我を誇るところがない少年はこう解釈する。しかも冷静にだ)。ここでパパもにいちゃんも大好きっコな源次郎が両者の間で必死になって盛り立てる。ほんと真田太平記の源次郎幸村はいい子。なのに! pic.twitter.com/Vh0Gs4pdqK

2016-03-07 19:45:48
拡大
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

今思ったが大河ドラマ的な欲求を求めるなら、第一話の真田家の家庭内事情はつまらんかもなあって思う。あ、勝頼ですか?昌幸の上州退去に応じず、次のシーンの天目山で切腹してました。北条夫人と信勝に至っては遺体のみの登場(なおクレジットでは役名ありキャストw

2016-03-07 19:48:49
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

さて、同時進行している真田の草の者関連に目を移す。本作のセックスシンボルにしてスーパーヒロインが遥くらら演ずる女忍びのお江。原作だと「峰不二子と言う女」の不二子ちゃんレベルに脱ぎまくってます。

2016-03-07 19:51:51
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

しかし、むしろ性的描写に寛容だった1980年代テレビ界とは言え、NHKで遥くららが脱ぐ訳ありません。でも、まあアダルトですよ。今の感じで振り返ってみると、やっぱり時代劇だなと。時代劇華やかなりし頃もお察しくださいなムードです。

2016-03-07 19:57:20
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

初回はお江の佐平次救出ミッションを描きつつ、又五郎以下真田の草の者とその仕組みが語られていきます。真田の庄での草の者の訓練シーンもあります。製作サイドは忍者アクションに番組開始前から力を入れてるのをアピールしてて、池波さんが見せたいものを理解してます。

2016-03-07 20:00:07
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

お江と佐平次が謎の忍びに忍び小屋で襲撃されるシーン、渓谷での猫田与七との初対戦と言い、視点まで原作と同じで、原作の表現通りに再現されてて、久々に見て「やるじゃない」って思いました。

2016-03-07 20:02:23
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

与七にマウントポジションになられてもクールに与七を見据えるお江に死すら当たり前の出来事と割り切る草の者のプロフェッショナルさを感じます。このお江の表情だけで見事に表現してます。

2016-03-07 20:06:26
あわぬこ ふふふ、雅輝のやつめ… @awanuko2016

でも、やっぱり遥くららさん、初回と言う事もあり、お江自体が若い事もあるのか、凄味が欠けますね。必殺シリーズで池波の裏社会の人間の凄味を見てる側からすると、ちょっと上品すぎる嫌いはなきにしもあらず。

2016-03-07 20:10:23