農水省畜産部の原田英男氏( @hideoharada )の【韓国口蹄疫情報1/29】関連と【韓国AI情報1/29】関連と「日本における鳥インフルエンザ」関連、【鳥フルとワクチン】

農水省畜産部の原田英男氏( @hideoharada )の【韓国口蹄疫情報1/29】関連と【韓国AI情報1/29】関連と「日本における鳥インフルエンザ」関連、【鳥フルとワクチン】
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原田 英男 @hideoharada

【韓国口蹄疫情報1/29①】聯合ニュースWeb版。慶尚南道・金海市で1/28に2件の追加発生。牛農家(3頭)と豚農家(3800)1戸ずつ。これで金海市での発生は5件目。他に1件の疑い例(豚1300頭)も出ている。

2011-01-29 06:39:24
原田 英男 @hideoharada

【韓国口蹄疫情報1/29②】1/29 8時現在の発生状況等。 発生件数は39件で前日と同じ(金海市の件追加は含まれず)。殺処分対象は、5125戸、291万頭。ワクチン接種状況:牛は1回目完了、2回目接種が3.9%(仁川、京畿道、慶尚北道)。豚1回目は種豚場完了、農家は73%。

2011-01-29 14:34:37
@michinokusystem

RT @yonhapjp: 口蹄疫による殺処分、政府が対象選定基準を調整 : 【ソウル28日聯合ニュース】... http://bit.ly/i2H01V #Korea #Kouteieki #FMD

2011-01-28 19:40:26
原田 英男 @hideoharada

【韓国AI情報1/29①】聯合ニュースWeb版。慶尚北道・奉化郡でAIの疑い例。1万羽飼育のアヒル農家。確定すれば、慶尚北道では星州に次いで2カ所目。

2011-01-29 21:26:45
原田 英男 @hideoharada

高病原性鳥インフルエンザについて。残念ですが、川南町(宮崎4例目)、延岡市(宮崎5例目)はいずれも、遺伝子検査の結果、H5亜型でした。本日1/29中に殺処分を開始します。

2011-01-29 04:21:27
原田 英男 @hideoharada

1/29農水省HPの高病原性鳥インフルエンザ関連のプレスリリース。 ①延岡市の遺伝子検査結果(H5亜型判明)→http://bit.ly/edv4JL ②愛知県のウイルス強毒タイプ、③鹿児島県出水市のウイルスのN型判明(N1)→http://bit.ly/gt79hl

2011-01-29 18:26:25
原田 英男 @hideoharada

1/29宮崎県の1例目と2例の移動制限地域を10kmから5kmに縮小し5~10kmは搬出正式地域に。→http://bit.ly/ekfjOC

2011-01-29 20:12:42
原田 英男 @hideoharada

です。搬出制限地域に。お詫びして訂正。 RT @mogu__ @hideoharada 搬出制限?

2011-01-29 20:55:27
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン①】昨夜、妻から「なぜ鶏にはワクチンを使わないの」と聞かれ、農家の方にも良く聞かれる質問なので、整理しました(データはちょっと古いかも)。高病原性鳥インフルエンザのワクチンは我が国では使用できませんが(個人輸入して使うのもダメ)海外では使用してる国も。

2011-01-29 21:04:45
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン②】家畜のインフルエンザには、高病原性鳥インフルエンザ(家きん)のほか、馬インフルエンザ、豚インフルエンザがあり、感染力はいずれも強いけど、症状には大差が。高病原性鳥インフルエンザ(以下 HPAI)はほぼ100%突撃死するけど、馬や豚は熱、咳くらいで回復。

2011-01-29 21:04:52
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン③】家畜のインフルエンザはどれも有効な治療法がないけど馬と豚は症状が軽い(ウイルスの増殖も抑制)ため、予防的なワクチンを使用できる(競走馬は熱が出るとレースの出られないので)。HPAIの場合はほぼ100%死亡するので、殺処分をすることで感染を遮断する。

2011-01-29 21:05:00
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン④】鳥フルの現在のワクチンは不活化ワクチンなので、感染を防ぐことはできず、重症化やウイルスの増殖を抑える効果しかない。このため、予防接種した場合、感染した鶏を見逃して、ウイルスの常在化、その結果としてのウイルス変異を招く恐れがあるため国内での使用は禁止。

2011-01-29 21:05:07
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン⑤】でも、HPAIが続発して、殺処分や焼却が間に合わず、返ってウイルスが増殖する恐れがある場合は、国が備蓄しているワクチンを緊急接種して、発生を抑える手法を取ることもあり得る。過去の数回にわたる発生時は殺処分等を迅速に行ってワクチンを使用せずに済んでるけど。

2011-01-29 21:06:37
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン⑥】更に我が国ではワクチンに含まれる免疫付与剤(アジュバンド)について、食品安全委員会の評価が必要で、備蓄ワクチンは評価済みですが、ワクチン接種後の出荷規制期間が確か20週間くらいに。これでは通常2ヶ月弱で出荷するブロイラーには予防的な使用できない。

2011-01-29 21:06:46
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン⑦】国際獣疫事務局(OIE)のHPAI防疫に対する考え方は、「侵入リスクが低く、蔓延が限られている地域では摘発淘汰が望ましい」としており「感染鶏を大量に処分することが不可能な場合、ワクチン接種は選択肢の一つであり、その場合でも摘発淘汰と協働して行うもの」と。

2011-01-29 21:05:13
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン⑧】ワクチンの使用方法は各国の判断に。ウイルスが常在化し発生が繰り返されている国(エジプト、イタリア、インドネシア、ベトナム)や発生地域に近く、常時、感染リスクが高い国(香港、ロシア、中国)は予防的ワクチンを使用。早期発見と殺処分を原則にする国では使用しない。

2011-01-29 21:05:38
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン⑨】日本、米国、韓国は早期発見・殺処分を原則として予防的なワクチン使用はしない。EUは早期発見・殺処分を原則として、多くの国はワクチン使用はしないが、ワクチン抗体と野外株感染抗体を区別するDIVAの手法に基づくワクチン接種計画が認定されればワクチン接種は可能。

2011-01-29 21:05:45
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン10】EUでは鳥フルワクチン接種は原則禁止しているが、サーベイランスと移動制限を前提にDIVAシステムに従った計画的なワクチン接種が可能。DIVAはワクチン接種群における野外ウイルス感染の有無を検出するためのシステムで、ワクチン接種しても感染鶏の摘発淘汰は可能。

2011-01-29 21:06:26
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン11】理論上はDIVAは有効なので、各国はEU委員会の承認の下、予防的又は緊急ワクチン接種を試行。例えば①オランダ:H7N7蔓延時に愛がん鶏を殺処分したため大きな批判を受けたため、感染リスクの高い裏庭飼育、オーガニック鶏に予防接種(07年8月から2年間)

2011-01-29 21:07:47
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン12】②ドイツ:野外研究調査のため採卵鶏、ガチョウ、アヒルの各1農場で限定的に予防接種(06年10月から2年間)。③イタリア:低病原性AIワクチンを2000年以降接種し定着。④フランス:フォアグラ用ガチョウに接種(06年から2年4ヶ月)など。

2011-01-29 21:07:55
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン13】EU各国とも予防的ワクチン接種を実験とか試行で留めているのは、DIVAシステムの運営に手間ひま・お金と人手がかかるため。特にワクチン接種を行う獣医師の負担が大きい。野外ウイルス感染と区別する作業も家畜保険衛生所の手間であり、これを日常の作業とできるか?

2011-01-29 21:08:02
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン14】長いツイ済みません。結論は、鳥フルの脅威に対して、農水省としてはワクチンの予防的な使用は考えずに、あくまで早期発見と殺処分を基本方針とするということ。一度ワクチンを使用したら、継続的な使用→ウイルス変異を招き人への感染リスクが高まる懸念。

2011-01-29 21:08:14
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン15】なお、この一連のツイで私が言及しているデータは2年くらい前のものです。最近の知見は拾いきれてないので、ご了承下さい&新しい知見があっrばご教示下さい。

2011-01-29 21:08:19
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン15】結局、鳥フルで予防的ワクチン接種すれば、中国と同様、鶏での感染が隠微されて、人への感染リスクが増大する懸念。口蹄疫と異なり、鳥フルは人獣共通感染症。鶏での常在化を認めれば、人間への感染リスクが拡大する。鶏での発生を殺処分により封じ込めることが最善。

2011-01-29 21:42:28
原田 英男 @hideoharada

【鳥フルとワクチン16】平成20年5月15日の衆議院農林水産委員会で、松野頼久委員の質問に若林大臣が答弁してます。→http://bit.ly/i1lghW

2011-01-30 11:19:32
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