「自民から出馬というのはむしろ自然な印象だけどなあ。」

金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

最近になって柔軟になったとはいえ、乙武氏は障害者を他者化するような視座に徹底して反対してきたし、そのためには障害者固有のneedの存在すら否定することもしばしばだったでしょ。発想の起点がマジョリティにあるといったらいいのかな。自民から出馬というのはむしろ自然な印象だけどなあ。

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「合理的配慮を欠くことも差別だ」みたいなことはずっと言わない人だった。初めての例外が、あのイタリア料理店での出来事だったんじゃないかな。本人が被害にあって初めて問題に向き合わざるをえなくなったわけで、それまでは問題意識すらなかったようにしか見えないけどな。

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「《弱者》だなんて勝手に規定してくれるな」というのが彼の原初的な問題意識だよね。それはそれで一つの反差別のあり方なのだけど、でも、ここ数年になるまでは他のタイプの差別には基本的にはあまり関心を示しては来なかったと思うんだよね。ゴリゴリの業績主義一本槍。

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分配の公正に「衡平」「平等」「承認／必要」という3つの基準があるとして、彼が関心を示してきたのは唯一「衡平」だけ。しかも、「衡平」の不全状態には「見下し」と「聖化」の両側面があるのに、かれが強く反発するのは「聖化」だけでしょ。 pic.twitter.com/YDJs1ElzsS

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あえていえば、「聖化」と「遠ざけ」の２つかな。この２つの圧力に抵抗するために、他の４通りの差別の被害を否定（あるいは少なくとも後回しに）しようとするところがある。そういうのって、めっちゃ新自由主義的なスタンスと親和的なんだよね。

金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

「見下し」に対抗するために他のタイプの差別を軽視してしまう孫正義氏とよく似ている。孫正義氏が選挙に出るなら、維新がなくなる以上はやっぱり自民党でしょう。乙武氏だって同じじゃないのかな。