成人期の発達障害の鑑別疾患と併存症―奈良県立医科大学人間発達学 飯田順三先生
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自閉症スペクトラム症の増加 米6/1000(2002) 9.4/1000(2006) 英2..5/1000(2000)11.6/1000(2006)
2016-03-10 19:05:12幼少期に特性がみられても、成長とともに目立たなくなり個性の範囲と認識され、診断がなくなるが、受験や就職活動などに合わせて顕在化し再度診断されるケースがある
2016-03-10 19:09:29スペクトラム概念…自閉症行動と校長の一般母集団での分布(男児) SRSという尺度で評価してグラフを作ると、綺麗な一つの山を形成していた(Constantinoら, Arch Gen Psychiatry, 2003)。すなわち正常群と自閉群の境界がないことが示された。
2016-03-10 19:11:57ADHDと年齢別の寛解率 症候的寛解に至らないケースが多数存在する。機能的寛解はごくわずか。(Biederman, 2000)
2016-03-10 19:15:28DSM5におけるADHDの主な改訂点…神経発達症のカテゴリに含まれた。成人用の症状が追加された。17歳以上では不注意項目も多動衝動性も5項目以上があてはまればよいことになった。発症が7歳→12歳に引き上げられた。ASD並存が認められた。
2016-03-10 19:17:55成人ADHDっでは計画性や構造化スキルが乏しい。落ち着きがなく注意散漫。記憶力が悪い。情緒的苦痛、欲求不満、ストレス耐性が低い。
2016-03-10 19:20:00併存症が多いため主訴がADHD症状でなく見逃しやすい。自尊心が低下。症状が持続しているため個性となっていて症状と考えなくなっている。
2016-03-10 19:20:46奈良医大ではNIRSを用いた研究を行なっている。安価、侵襲性がない、ストレスも少ない。子どもに対してストループ課題をやっている。青色で「あか」などと書いてあるときに、文字を読まずに色を読む。健常者では血流が増えるがADHDでは増えない。(Neguro et al, 2010)
2016-03-10 19:26:39アトモキセチン内服前後でADHD-RSは改善し、stroop課題の数値もよくなっている。NIRSの結果でも血流量が増え、健常に近い脳血流量になった。
2016-03-10 19:28:05