近侍部屋当直日誌X
長谷「夕飯の前に起こすと言っただろう!!」 光忠「僕もうとうとしちゃって」 長谷「怠慢だ」 光忠「あはは、大きいと容赦ない」 長谷「~~~……(わしゃわしゃ)」 光忠「あっあっかっこいい髪型がっ」
2016-02-02 18:10:15光忠「すー……」 長谷「…………」 光忠「あいたっ、なに、ぺしぺししないでよ、」 長谷「お前は! 歳を考えろ歳を!! でかい図体の伊達男が! うさぎのぬいぐるみを抱いて! あざらしに顔を押しつけて寝るな!!」 光忠「えぇ……ごめ、」 長谷「写メるからもう一度やれ」 光忠「解せぬ」
2016-02-02 23:33:45長谷「ほら。……おいで」 光忠「うん」 長谷「捕まえた。ふっ、容易いな」 光忠「えっあれ、待っ、」 長谷「さて。大人の時間だ、光忠」 光忠「なにもしないって言ったじゃんか」 長谷「今日は何もしない、と確かに昨日言ったな。……どうしても嫌だというなら据え膳を冷ますが」 光忠「うう」
2016-02-02 23:49:13長谷「まさかその姿になってなにも期待していなかったのか」 光忠「そ、れは、」 長谷「俺は楽しみにしていたがな」 光忠「!!!」 長谷「だから仕事もそれなりで切り上げてきた。お前が寝不足にならないように、俺が衣装を脱ぎシャワーを浴びている間は寝かせておいた。寝姿を眺めながらな」
2016-02-02 23:51:29長谷「だが俺は紳士だからな。お前がただ睡眠をとりたいというなら、このまま布団をかけてやろう。昼間放置された分、一晩構われたいというなら、俺は部屋の明かりを消す。さあ、どっちがいい」 光忠「し、紳士で」 長谷「……そうか、」 光忠「紳士で優しく、……一晩優しくして、」 長谷「……」
2016-02-02 23:56:44長谷「仕事の合間に見に来てみれば」 光忠「ぐで」 長谷「無理もないか。ほら、水だ」 光忠「うー。……う? 長谷部くんひどい顔だね」 長谷「お前に引っかかれたんだ!!」 光忠「あー……長谷部くんがぎゅってしてくれないから……中途半端に遠いんだよね」 長谷「安心しろ背中もずたずただ」
2016-02-03 10:11:06長谷「ほら」 光忠「あーん」 長谷「……うまいか」 光忠「もしかして長谷部くんが作った?」 長谷「……分かるか」 光忠「あ、照れてるー」
2016-02-03 12:08:05光忠「もきゅ。もきゅもきゅ。……もきゅ。もきゅもきゅ。……もきゅ」 長谷「……」 光忠「もきゅ。もっもっもっ……ストップ」 長谷「豆はまだあるぞ。お前は百粒で済むが」 光忠「僕に一粒ずつ豆食べさせるの楽しそうだね!? 表情に出ないけどすっごく楽しそうだね!?」 長谷「ああ楽しい」
2016-02-03 14:11:07長谷「どうした」 光忠「……なんでも、ない」 長谷「布団に丸くなって……。体調が悪いか? 昨日無理させすぎたか。光忠。腹か? 熱か? 頭が痛いか?」 光忠「……なんでもない。大丈夫だよ、長谷部くん」 長谷「なんでもないわけがあるか。……頼むから、関わらせろ」 光忠「……」
2016-02-03 21:42:47光忠「……体が、馴染みすぎて」 長谷「……」 光忠「だけどやっぱり体大きいんだなって思うと……つらくて」 長谷「それは苦痛を伴うのか」 光忠「ちがう。ちがうんだ。僕が普通の燭台切光忠じゃないんだって思い知るだけ」 長谷「……ナーバスだな。いや、ネガティブか」
2016-02-03 21:46:54長谷「大丈夫だ」 光忠「うん……変えられやしないんだ、大丈夫」 長谷「……今は大丈夫でなくていい。ほら、膝が空いてるぞ」 光忠「今の僕、大きいのに」 長谷「関係あるか。お前は俺の光忠だ。俺のものであることをイレギュラーだとは言わせんぞ」 光忠「……太腿かたい」 長谷「言うな」
2016-02-03 21:48:46光忠「あたま、撫でてて……」 長谷「ああ。ちゃんと毛布もかけていろ」 光忠「…………ぐす。……うう、……う、……ふっ、う…………」 長谷「……泣くならちゃんと泣け」 光忠「う、うう、……うわぁああああぁぁぁあああ」 長谷「……まったく手間のかかる…………」
2016-02-03 21:50:12光忠「すやぁ…………」 長谷「……やたら大きな山猫を飼いならしたような気分だ。……寝顔はあどけないままだな」 光忠「……んぅ…………」 長谷「(すり、)」
2016-02-03 23:14:01長谷「随分ファザコンに育ったものだな」 光忠「わー誇らしげ。いいもん。すりすり」 長谷「眠くないのか」 光忠「なんでわかるの」 長谷「動作のスピードのわずかな違いで」 光忠「(ぞっ)」
2016-02-04 23:46:34光忠「今日はねえ、お昼寝しておいたんだよ。長谷部くんがいないとヒマだし」 長谷「(どういう意味だどういう意味だどういう意味だ)」 光忠「うーん、やっぱりかたいけど、僕の枕は長谷部くんだなあ……。すりすり」 長谷「待てきわどいところに顔を待て待て待て」
2016-02-04 23:48:08長谷「お前といると俺はDTみたいになる。離れろ」 光忠「??」 長谷「ああぁ純朴な目で見るな誰だこいつの教育係は! 俺だ!!」 光忠「DTってなn」 長谷「聞くな」 光忠「なに」 長谷「聞くな」
2016-02-04 23:52:37光忠「…………起きてるよ」 長谷「……」 光忠「ねえねえ、僕の声、いつもより低くてどきっとしない? ねえ、長谷部くん」 長谷「そうだな。天真爛漫なお前も好きだが、余裕のない声を聞きたいものだ」 光忠「余裕ないって?」 長谷「なぜそこで純朴な目に戻る!!! もう知るか俺が教育係だ」
2016-02-05 00:06:03光忠「ひゃ、あ、あーーーやあぁぁあああ」 長谷「子どものときみたいな声を出すな」 光忠「押さえ込んでこちょこちょはずるいよ!! ひ、ああぁああっああああごめんなさいごめんなさいごめんなさいっあああっ」 長谷「ふっ……容易いな」 光忠「ぜー……ぜー…………」
2016-02-05 00:13:07