- tasobussharima1
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「カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ」 「カバディカバディカバディ」 「カバディスマーッシュ!」 ▲画面下テロップ▲ブッシャリオンはこのあと22時頃からお送りします▲
2016-03-14 21:03:06「2010年。平成22年」 確か、今は西暦でそれくらいの筈だ。1年くらいはズレているかもしれない。それでも大きく違うということは無い筈だ。 「違う」 「何が違うんだよ」 だが、坊さんはそれをあっさりと否定する。 「今はアフター徳カリプス14年だ。少なくとも、私はそこに居た」
2016-03-14 22:04:07「アフタートクカリプス?」 トクカリプスってなんだ。ふざけてるのか。この坊さんはタイムスリッパーだとでもいうのか。だが俺の疑問を意に介さず、坊さんは部屋の外へずかずかと歩みを進める。 部屋の襖を開け放ち、更に縁側へ通じるガラス戸を引き開ける。肌寒い風が部屋の中へと流れ込む。
2016-03-14 22:09:01タイムスリップとか夢オチではないらしいということは何らかの原因でずっと2010年を繰り返してる地域があるとか……? #徳パンク
2016-03-14 22:11:38「さぶっ……何してんだ!」 「星を見ている」 言葉通り、坊さんは夜空を見上げている。この村から見える星空は、確かに綺麗かもしれないが。 「それで、何がわかんだ」 「星を見れば、季節がわかる。年代が大きくずれているなら、それもわかるやもしれん」 理科でそんな話を聞いた気もする。
2016-03-14 22:12:04元の時代の星の位置とかを覚えていればあるいは……。しかし緯度経度か時代かどっちかが確定しないと参考にならないような #徳パンク
2016-03-14 22:14:09「そいで、ここは過去なんか?」 「わからぬが……少なくとも、私が最後に見た空とは大きく違う」 「なら、過去ってことだな」 「そう決めるには早過ぎる」 「きっと、あんたは過去を変えるために未来から送り込まれたエージェントに違いねぇ」 「いや……」 少し考えこみ、黙る坊さん。
2016-03-14 22:16:03否定する材料が見当たらない、といったところか。正直、俺としてはこの坊さん自体に興味は無い。坊さんに偽装したタコ型宇宙人だろうと、未来の世界から来た坊主型ロボットだろうと、俺自身に危害さえ及ばなければどうでもいい。 「変えたい過去でもあんのか?」 どうでもいい、筈なのだが。
2016-03-14 22:20:05