- tasobussharima1
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「そうして、私の時間で14年前。徳エネルギーの暴走、即ち徳カリプスが起きた」 「それで終わりか?」 「終わりだ。その際、人類へ奉仕してきた機械知性体が突如暴走。人類を強制的に出家・解脱させる兵器と化した。それが得度兵器と呼ばれる存在だ」
2016-03-15 21:04:05徳カリプス後にもいろんなところで色々なことがあったんだろうけど、歴史を編纂して共有できる体制がないから事実上歴史としてはそこで終わりになってしまうんだなぁ #徳パンク
2016-03-15 21:07:29トイレ休憩を挟みながらも数時間。既に外が明るくなりはじめている。頭はもうパンク寸前だった。 「俺が間違われたのはそれか……」 確かに、そんなものが跳梁しているなら、警戒心が高いのも頷ける。俺は密かに、人の皮を被ったロボットがタイムスリップしてくる映画を思い出していた。
2016-03-15 21:08:03「本当にすまなかった」 「つまり未来を変えんなら、その徳エネルギーってやつの開発を止めればいいんか」 「そうなるのだろうか。ここが本当に過去ならば」 「いい加減に信じたらどうなんだ……」 結局、坊さんの話に最後まで付き合ってしまった。徳エネルギー。そこから始まる未来の歴史。
2016-03-15 21:12:06正直、こんな情報は俺の手には余る。俺には重すぎる。 「することは同じだ。どのみち、村の外に出ねばならない」 「なら、そこまでは付き合ってやっよ」 「かたじけない」 少しでも、自分の荷物を軽くするために。この坊さんが未来を変えれば、俺の聞いた未来の歴史はただの与太話になるのだから。
2016-03-15 21:16:04まぁとりあえずは村の外に向かうしかないかなぁ。周辺のコミュニティとか地理について情報を収集したいところだけど #徳パンク
2016-03-15 21:18:32------- 「では、村の『外』に出た人間は?」 「うーん……」 言われてみれば、俺自身も出た記憶は無い。村の大半が農家。都会までは交通の便が悪い。買い物は地元の商店や通販で何とかなる。 「人間が居ないなら、村の外からやって来る物の経路でもいい」 「そんなら、無人トラックだな」
2016-03-15 21:20:02