津田敏秀さん「生物統計学における個の成立と確率」

雑誌「現代思想」2016年 3月号 掲載、津田敏秀「ある原因による健康障害発生予測とその対策」から
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seki_yo @seki_yo

(少しだけ 抜き書きしてみるかな ... ) twitter.com/seki_yo/status…

2016-03-16 21:47:19
seki_yo @seki_yo

「現代思想」2016年3月号 掲載、津田敏秀「ある原因による健康障害発生予測とその対策」サブタイトルに 基礎知識とあるけど、本格的な 論考です。短いので「生物統計学における個の成立と確率」の 章だけでも 読まれることを おすすめします ...

2016-03-05 20:52:28
seki_yo @seki_yo

0. 生物統計学は 統計学の 一部門であるが、生物統計学では「個」の 成立が 意識される。 成立した「個」は マイナスの 値を 取ることはなく 小数点下の 値も 取らない。(津田敏秀さん)

2016-03-16 21:50:50
seki_yo @seki_yo

1. したがって、生物統計学の 観察データは ゼロと 自然数から 構成される、いわゆる ゼロと 正の数の 離散統計学である。(津田敏秀さん)

2016-03-16 21:52:52
seki_yo @seki_yo

2. 生物実験 (動物実験などを 含む 生物実験) は in vitro と in vivo に 分けられる。 in vitro 実験は 試験管内の 実験、in vivo 実験は 成立した 個を 対象とした 実験である。(津田敏秀さん)

2016-03-16 21:56:51
seki_yo @seki_yo

3. 両者の 結果が 相反したときは、個体が 成立している in vivo 実験の 結果が 優先される。(津田敏秀さん)

2016-03-16 21:58:40
seki_yo @seki_yo

4. 実験結果を 人に 適用しようとする 場合に、動物実験の 結果と 人での 結果が 食い違うときには、人での 実験結果が 優先されるのである。(津田利秀さん)

2016-03-16 22:00:54
seki_yo @seki_yo

5. 人における 分析方法論である 疫学としては、人間個体が 成立していることを 意識し、主に 生物統計学を 用いて 分析研究を 行うことになる。(津田敏秀さん)

2016-03-16 22:02:51
seki_yo @seki_yo

6. 確率は、その ゼロパーセントから 100パーセントの 間に 分布する 不自然な 数によって、個々の 個体あたりの 事象の 頻度を 表現している。(津田敏秀さん)

2016-03-16 22:05:10
seki_yo @seki_yo

7. たとえ 個々の 個体の 中においては 無視したくなるほど わずかな 確率の 上昇であっても、多数の 個体が 原因に 曝された 場合に 実現してくる 事象の 実数 (予測値・期待値) は それなりに 大きくなる。(津田敏秀さん)

2016-03-16 22:09:45
seki_yo @seki_yo

8. そして 事象 (例えば 疾病) が 実現してしまった その 個体においては、確率は もはや 疾病確率にすぎないのではなく、「100パーセント」その 疾病を 引き受けざるを得ない 現実である。(津田敏秀さん)

2016-03-16 22:13:01
seki_yo @seki_yo

9. 確率が 表現する 内容を 説明する際には ... 一見 小さく見える 確率だけでなく、予測される 事実の 実数 (予測値・期待値) をも 説明する 必要がある。(津田敏秀さん)

2016-03-16 22:16:11
seki_yo @seki_yo

10. 子どもの 場合は とくに、幸いにも 死亡しなかったときにおいても、疾患発生後の 人生が 長いのだから、がんなどの 不可逆的疾患を 背負う 残りの 人生も それだけ 長いことになる。(津田敏秀さん)

2016-03-16 22:19:33
seki_yo @seki_yo

11. こういったことは、科学的根拠に 基づいた リスクコミュニケーションにおいて 当然 考慮されなければならない 基礎的な 知識である。(津田敏秀さん)

2016-03-16 22:23:17