かげう゛ぁん　陽炎と不知火によるヴァンガード講座

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提督「ん？　お前たち何をやってるんだ？」 陽炎「あ、司令、おはようございます」 不知火「おはようございます、司令」 提督「ああ、おはよう。で、何をやってるんだ、二人で向い合って」 陽炎「これです！」 提督「……カードファイトヴァンガード？」 #かげう゛ぁん

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陽炎「カードファイト！！ヴァンガードです！」 提督「で、なんなんだ、それは」 陽炎「ヴァンガードってのはね、自分が先導者となって惑星クレイに降り立ち、仲間たちとともに戦うカードゲームよ！」 提督「……不知火」 不知火「はい」 #かげう゛ぁん

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不知火「ヴァンガードとは対戦型トレーディングカードゲームの一種です。先導者とはプレイヤーのことを指します。惑星クレイは舞台となる架空の惑星です」 提督「なるほど」 陽炎「なによー私の説明じゃわかりにくいっての？」 不知火「わかりにくいわね」 陽炎「ガーン」 #かげう゛ぁん

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提督「それで、お前たちはそれで遊んでいたわけか」 陽炎「司令もやる？」 提督「うーん……カードゲームって難しいだろう。昔やってたことはあるんだが」 陽炎「大丈夫、ヴァンガードは簡単だよ！　なんてったってカードの種類が少ない！」 #かげう゛ぁん

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提督「どういうことだ？」 陽炎「ヴァンガードにはユニットしかいないんだよ！　だから簡単明快！　ユニットを呼ぶ！　殴る！　以上！」 不知火「実際にはそこまで単純ではありませんが、ユニットの中に多少の種類があるだけでそれ以外の種類は存在しません」 #かげう゛ぁん

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提督「ほう。装備カードや魔法カードは存在しないのか」 不知火「はい。しかし各ユニットは様々な能力――スキルを持っています。自分を強化するスキルや味方を強くするスキル、新たな仲間を呼び出すスキルに、相手を弱体化するスキルなど多岐に渡ります」 #かげう゛ぁん

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提督「ふーむ。じゃあちょっとやってみるか、丁度暇だしな」 陽炎「大規模作戦も終わったところだしね！」 不知火「ではまずはデッキからですね」 陽炎「私のを貸してあげるよ、司令」 提督「ああ。んー……【かげろう】？」 陽炎「うん、私と同じ名前のクランなんだ」 #かげう゛ぁん

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提督「クラン、っていうのは？」 不知火「組織、のようなものでしょうか。我々における各鎮守府のようなものと思って頂ければ」 提督「なるほど」 陽炎「【かげろう】っていうのはね、惑星クレイにあるドラゴンエンパイアっていう国の最強部隊なのよ！」 #かげう゛ぁん

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提督「ほー。不知火のは？」 不知火「私のは【ぬばたま】です。【かげろう】と同じくドラゴンエンパイアの部隊で、諜報、工作を主とする隠密部隊です」 提督「へぇ」 #かげう゛ぁん

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提督「色々な部隊があるんだな」 陽炎「国もたくさんあるよ」 不知火「ドラゴンエンパイアの他にユナイテッド・サンクチュアリ、スターゲート、ダークゾーン、メガラニカ、ズーの６つの国家がありますがこの辺りは後程解説します」 陽炎「まずは対戦しながらルールの説明ね」 #かげう゛ぁん

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不知火「それではまずフィールドを見てください」 提督「上下二段に３つずつ、計６つの円があるな」 不知火「上段真ん中の円をヴァンガードサークル、それ以外をリアガードサークルと呼びます」 陽炎「それと右側に山札とドロップゾーン、左側にダメージゾーンとＧゾーン」 #かげう゛ぁん

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不知火「山札とドロップゾーンはわかると思います。ダメージゾーンとＧゾーンは後程説明します」 提督「わかった」 不知火「次にデッキを見て、グレード０、カード左上の数字が０になっているカードを１枚選び、真ん中に裏向きで置いてください」 提督「ふむ。結構入ってるな」 #かげう゛ぁん

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不知火「トリガーユニットと呼ばれるものもＧ０になるので、大抵の構成では１７枚入っています。トリガーユニットの説明はあとでしますが、これは必ず１６枚デッキに入れる必要があります」 提督「あ、よく見るとトリガーユニットとノーマルユニットってのがあるな」 #かげう゛ぁん

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陽炎「そそ。最初に置くのは、こっちのノーマルユニットの方がいいよ。トリガーも置けるけど殆ど意味ないしね」 提督「わかった、じゃあこれだな」 #かげう゛ぁん

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不知火「それでは始めましょう。まず最初にジャンケンをして、勝った方が先攻となります。ですが提督は初めてですので、今回は不知火が先攻を貰いますね」 提督「わかった」 陽炎「先攻が決まったら、山札から５枚引いて手札にするのよ」 #かげう゛ぁん

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提督「ふむ……とりあえず引いたが、さっき見たＧ０ばっかりだな」 陽炎「それなら一度だけ引き直しができるよ。好きな枚数を山札に戻して、シャッフルしてから戻した枚数を引くの」 不知火「この時、手札にＧ１、２、３が揃うように手札を交換すると良いです」 #かげう゛ぁん

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提督「なるほど。じゃあ……これだけ残してあとは交換……お、これは良い感じじゃないか？」 陽炎「うん、良い感じ良い感じ！」 #かげう゛ぁん

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不知火「それでは司令、イメージして下さい」 提督「イメージ？」 不知火「司令と不知火は今、惑星クレイに降り立ったか弱い霊体です。そのままでは何の力もない存在。ですが、この世界にいるユニットたちの力を借りることで、この世界で戦う力を得るのです」 提督「はぁ」 #かげう゛ぁん

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不知火「出来ることは大きく分けて２つ。１つがコール。ユニットを呼び出す力。もう１つがライド。ユニットに憑依することでその力を得ることです」 提督「は、はぁ」 不知火「憑依したユニットを『ヴァンガード』、先へ導く者『先導者』と呼びます」 提督「な、なるほど？」 #かげう゛ぁん

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陽炎「じゃ、ここで掛け声ね」 提督「掛け声？」 陽炎「そ。今回は私が代理で言うから、それに合わせてさっき置いたカードを表返してね。行くよ、不知火」 不知火「いつでも」 陽炎・不知火「「スタンドアップ！」」 陽炎「ザ」 陽炎・不知火「「ヴァンガード！」」 #かげう゛ぁん

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提督「その掛け声でスタートするのか」 陽炎「そっ。かっこいいでしょ？」 提督「あーうん、そうかもしれんがちょっと恥ずかしいな」 不知火「最初はそうでも段々と慣れていきます、大丈夫」 提督「何かヤバイもののような言い方やめろ」 #かげう゛ぁん

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提督「ところで、なんで陽炎だけ『ザ』ってつけたんだ？」 陽炎「かっこいいから！」 提督「あっはい」 #かげう゛ぁん

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不知火「さぁ、これで司令は初めのユニット、Ｇ０にライドしたわけです」 提督「ふむ。俺のユニットはレッドパルス・ドラコキッド、か」 不知火「不知火のは木枯らしの忍鬼カモジグサです」 提督「なるほど、ドラゴンに忍者か」 #かげう゛ぁん

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不知火「ではさっきも言った通り不知火が先攻を務めます」 提督「ああ、頼む」 #かげう゛ぁん

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不知火「ターンはまずスタンド＆ドローフェイズから始まります。ですが、第一ターンはどちらもスタンドは関係ないのでドローだけです。司令はご存知かと思いますが、ドローとは山札の上からカードを１枚引いて手札に加えることです」 提督「うむ」 #かげう゛ぁん