「反作用」が学習意欲を刺激する

見えるだけ、動かされているだけ、という受け身の学習は意欲を高めず、むしろ無気力になりやすい。自分が働きかけると変化がある、その変化を五感で感じることができる、という「反作用」が学習意欲を高める。それが赤ん坊であっても。
14

バウンサーが好きじゃない赤ん坊は多いらしい。揺らしても喜ばないという。しかし私のやり方ならほとんどの赤ん坊がバウンサーを好きになると思う。大人が揺らすのではなく赤ん坊本人の力で揺らすのだ。足裏に腕を当てると反射的に足を突っ張る。そのタイミングでほんの少し力を貸してやると、蹴りの反作用でバウンサーが揺れる。自分の蹴りで揺れたことに気づくと、生後2か月の子どもでも喜んで蹴り続ける。

shinshinohara @ShinShinohara

「世界に働きかければ世界が反応する」と子供の学習意欲は飛躍的に高まる。ただ漫然と歩く場合、路傍の石は目に入っても「受け身」の情報。気にも止まらない。しかし石を蹴り飛ばして遊ぶと、蹴飛ばせそうな石を見抜こうと観察力が飛躍的に高まる。「反作用」に気がつくと、学習意欲は異様に高まる。

2016-03-20 22:56:02

足先に石がぶつかった間隔、飛んでいく石の軌跡を見る視覚、これらが「反作用」となって脳を刺激する。

shinshinohara @ShinShinohara

バウンサーを大人が揺らすと、子供は完全に受け身。路傍の石のごとく、意識せずに済むので学びが少ない。しかし自分が足を突っ張った時にバウンサーが揺れれば、足を動かした感覚、足裏の圧迫感、揺れる体、一気に情報が脳に飛び込む。足を突っ張るごとに世界から反作用を受ける。面白い。

2016-03-20 22:58:52
shinshinohara @ShinShinohara

私は「反作用」のアンプの役割を果たす。さすがに赤子のキック力ではバウンサーはさほど揺れはしない。そこで足を突っ張った時に足裏を押し上げ、揺れを増幅する。さらに「スゴいキックだね!」と驚いて見せる。足の突っ張りという「入力」から膨大な情報のフィードバックが返ってきて赤子は驚く。

2016-03-20 23:02:08
shinshinohara @ShinShinohara

足を突っ張ると私が揺れを増幅し、「わあ、スゴいキック!」と驚いて見せる。「足を突っ張ると世界が揺れ、お父さんが驚く」という「仮説」を発見した娘は、もう一度足を突っ張る。また世界が揺れ、お父さんが驚く。もはや確信を抱いた娘は、意識的に足を突っ張るようになる。

2016-03-20 23:04:58
shinshinohara @ShinShinohara

足を意識的に突っ張る、世界が揺れる、お父さんが驚く、これらの情報が娘の脳に流れ込み、シナプスがプチプチ繋がる。「世界に働きかければ世界が反応する」という体験を、大人が少し手助けして増幅すると、子供は面白くて繰り返す。学習意欲はこうして増幅するのでは、と「仮説」を立てている。

2016-03-20 23:07:22
shinshinohara @ShinShinohara

息子でうまくいったこの方法を、娘にも適用している。今のところ、うまくいっている様子。他にもいろんな形で「世界に働きかければ世界が反応する」という反作用の増幅を手助けしてやれないか、考えていくつもり。

2016-03-20 23:08:53