TVタックルの引きこもり「引き出し業者」特集に非難轟々→精神科医の斎藤環氏がBPOに審査要請→施設に公開書簡→ネットでニュースに→記者会見設定→さらにネットで批判記事→TBSラジオSession-22出演→大竹まこと氏ラジオで言及→記者会見告知←イマココ

(2016年3月30日22時15分更新) 2016年3月21日(月)にテレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」が「スネかじられる親の悲痛な叫び…高齢化する“ひきこもり”を部屋から出す現場に密着」というテーマの番組を放送し、支援施設「ワンステップスクール伊藤学園」が全編にわたって肯定的に紹介された。 VTRの中ではひきこもっている男性を施設のスタッフが叱りつけたり、強引にドアを壊して中に入るシーンなどもあった。スタジオでも出演者が肯定的なコメントを流し、その他の専門家の意見は紹介されなかった。 続きを読む
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斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

支援業者がホンモノかニセモノかは、「訪問させていただく」という配慮の有無でわかる。ヤンキー業者は「老親を苦しめる悪を討つ」くらいの単純な正義感で突っ走るのでこういう配慮は皆無。ドア蹴破り、大声で恫喝、断りなしに土足で上がり込む、これ普通に軽犯罪でしょ。#TVタックル

2016-03-22 12:50:40
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

最大の問題は、支援対象への敬意がみじんも感じられないこと。あてこすり皮肉を言い不安を掻き立て、要するに本人を「おとしめる」ことしかしていない。支援対象をおとしめるのは、いかなる支援業界にあっても許されることではない。#TVタックル

2016-03-22 12:51:18
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

あなたが当事者であるとして、この手の業者に踏み込まれたときの対応策。まずはICレコーダーで録音開始。大きな声ではっきりと「話すことはありません。お引き取りください」と繰り返し伝える。拒絶の意志を明確にして部屋から出ていかなければ「不退去罪ですね」と冷静に指摘。

2016-03-22 12:52:03
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

「いますぐ寮に行こう」と強要されそうになったら「明日から通院する予定なので行けません。僕が治療をうける権利を奪うんですか? 強要罪ですね」とあくまで冷静に指摘。もしテレビカメラが入っていたら、以上をカメラ目線で主張しよう。

2016-03-22 12:52:32
【公式】キャリコネニュース @kigyo_insider

TVタックル「大人のひきこもり」特集の支援業者が物議 精神科医・斎藤環氏は「ヤンキー上がりの引き出し業者」と批判 dlvr.it/KsKhMX

2016-03-23 17:54:06
リンク キャリコネニュース TVタックル「大人のひきこもり」特集の支援業者が物議 精神科医・斎藤環氏は「ヤンキー上がりの引き出し業者」と批判 | キャリコネニュース 3月21日に放送された「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)がネットで注目を集めている。この日のテーマは「すねかじられる親の悲痛な叫び! 高齢化する〝ひきこもり〟問題」。30~40代の大人のひきこもりに焦点をあてた特集だ。 子どもが中年ともなると、親は年金暮らしで、精神的にも経済的にも大きな負担を強いられる。そういった大人のひきこもりの自立にも取り組む組織として「ワンステップスクール伊藤学校」(伊藤学校)が取り上げられたのだが、その手法に非難があがっているのだ。 ひきこもりを「何が何でも部屋から出

斎藤環氏がBPOに審査要請

斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

とりあえずTVタックルの件はBPOに審査要請を出した。ひきこもりについてうかつな報道をするととてもめんどくさい人間が一人いる、と思ってもらえれば上出来。

2016-03-22 18:12:21
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

以下依頼文例:番組:ビートたけしのTVタックル 3月21日放映 23:15~24:15 同番組で「ワンステップスクール伊藤学校」による「ひきこもり支援現場」が放映されました。

2016-03-22 18:32:59
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

彼らは両親の依頼を受け、事前にひきこもり当事者の十分な許諾を得ることなく、当事者の部屋に土足であがりこみ、長時間の説得、恫喝、怒鳴り上げ、ドアを蹴り破るなどの暴力的な手法で当事者を部屋から連れ出し、共同生活の寮に連れて行き作業をさせるという「支援」を行う事業所です。

2016-03-22 18:33:11
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

10年ほど前にほぼ同様の手法で支援活動をしていた「長田塾」を持ち上げたのもテレビ朝日ですが、長田塾はその強引な手法を塾生から訴えられて敗訴、関連機関のアイメンタルスクールの経営者は塾生を監禁して死亡させ逮捕という事件を起こしています。

2016-03-22 18:33:42
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

まともな専門家や支援者には一切取材せず、こうした暴力的な手法を採る業者だけを肯定的に取り上げる報道姿勢には、世間への目配りと迎合はあっても、適切な人権意識が欠けています。ぜひとも審査対象としていただきたいと思います。

2016-03-22 18:34:42
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

北野武にはなんの恨みもないしむしろ映画監督としてはかなり尊敬していたんだがな。まあ彼は単にひきこもりには興味がないだけなんだろう。阿川佐和子さんとはラジオでご一緒したとき、少しはひきこもりの話もしたんだけど残念。

2016-03-22 18:42:27
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

ほとんどの団体が暴力に訴えることなく適切な支援をしています。ひきこもり地域支援センターをはじめ、公的な窓口も(地域差はありますが)かなりがんばっています。TVタックルはそれらをすべて無視しました。 twitter.com/pinopimo22/sta…

2016-03-22 21:03:41
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

まともな治療者、支援者はメディアに患者を売ったりしない。「出演してくれる患者を紹介してくれ」というテレビ局の依頼を何度断ってきたか。取材したければ何度も彼らと接触して信頼関係を作り、個別に依頼するのが当然なのに。

2016-03-22 21:13:20
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

売り出しに必死な自称支援者は簡単にメディアにクライアントを売る。「ひきこもりの部屋をのぞいてみたい」という視聴者の俗情に訴えたいテレビ制作者が、カメラの同行を歓迎してくれる業者を選ぶのは当然。甘いな。ひきこもりの部屋を取材したければ手土産持参で日参して許可をいただくべき。

2016-03-22 21:17:32
工藤啓@若者を応援するNPO @sodateage_kudo

顔出し、名前出し、その瞬間を撮りたい、のが取材依頼のデフォです。無理だと言えば、連絡が途切れます。 twitter.com/pentaxxx/statu…

2016-03-22 22:30:06
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

そうやって断られた挙げ句に漂着するのがワンステップスクールというわけだ……いい画が欲しいんだろうが安直すぎる。 twitter.com/sodateage_kudo…

2016-03-22 22:37:31
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

丁寧に探せばましな支援は必ずあります。藁にすがるって藁に失礼だ。 twitter.com/endoucom/statu…

2016-03-22 23:49:17
遠藤 with another view @endoucom

@sodateage_kudo @hotsuma @pentaxxx ある類似施設の支援者のひとりは、「親御さんは好き好んで本人を施設に入れてるわけじゃないの。ほかをすべて当たって無理だったから、やむなく藁にすがる思いでこの施設にたどり着いたのよ」と言っていました。

2016-03-22 23:43:11

2016年3月23日(水)

(OA3日後)補足

斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

TVタックルの件、予想外の反響をいただき感謝します。10年前にツイッターがあったらと痛感しました。以下、少し補足を。

2016-03-23 11:27:03
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

実は似たような業者は欧米にもあるらしい。フランス映画「タンギー」には、パラサイトを止めない息子を家から追放するために、父親がそういう業者に依頼に行くシーンがある(結局は利用しない)。ただしこちらは、ほとんどマフィアか暴力団といった荒くれ集団。非合法の小遣い稼ぎ。

2016-03-23 11:27:43
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

この種の業者が民法のニュース番組で堂々と放送されて、しかも喝采や共感を呼ぶという珍妙な現象は日本や韓国くらいじゃなかろうか。前も指摘したように、日本の空気が、いかに「関係性の暴力」に寛大であるかはTVタックルが実証してみせた。

2016-03-23 11:28:26
斎藤環 10.27発売「コロナ・アンビバレンスの憂欝」 (晶文社) @pentaxxx

「脅迫耐性」という言葉がある。漫画「ギャングース」で初めて知った。ちょっと圧迫すれば言いなりになる人、暴力を振るわれても抗議できない人、何度も振り込め詐欺に引っかかる人、クヒオ大佐に騙されちゃう人、つまり脅迫耐性が低い人。

2016-03-23 11:29:21
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