北朝鮮の固体燃料ロケット開発の解説

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MON @syachiku_seoul

@ShinyaMatsuura 労働新聞に掲載された写真ですが、何か見て取れますでしょうか?素人には、たしかに固形燃料の設計図っぽいということしかわかりませんが・・・。 pic.twitter.com/m7rzVtqmY6

2016-03-24 10:34:31
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Grid @Grid_rocket

・後ろにスター切込みがあるので2段推力。最初に大推力を必要な第1段ロケモっぽい。ジョイントノズルでなく固定式コニカル。全長短縮でSLBMを狙っている?rodong.rep.kp/ko/ .@ShinyaMatsuura

2016-03-24 18:51:32
Grid @Grid_rocket

・TVCはジェットベーン式。スカッドではなく、V-2の切込入の形状。 ・元記事より、地上燃焼試験と分離試験を実施した模様。分離体は画像でも確認できる。潜水艦からの発射に使用するゲタか? .@ShinyaMatsuura pic.twitter.com/7XR1Kes2Oo

2016-03-24 18:56:08
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Grid @Grid_rocket

ロケットモータの画像を補正。これでちょっと見やすいはず。 .@ShinyaMatsuura pic.twitter.com/oCYhdeEc17

2016-03-24 19:01:05
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金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

金正恩第一書記の前に置かれていた固体ロケットの図面を補正&変形で見やすくしてみました。どうぞお使い下さい。元画像は報道で流れていたもの。 pic.twitter.com/dXDKn22g5x

2016-03-24 19:53:57
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金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

@kin_mokusei 一枚目がそのまま引き延ばし、二枚目はアンシャープマスクかけています。

2016-03-24 19:54:34
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

北朝鮮の固体ロケット試験のニュースを追っかけている。労働新聞の記事から分かるのは以下の通り。 ・地上燃焼試験とステージ分離試験を実施

2016-03-24 20:12:46
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

労働新聞の記事と写真を合わせて考察をしていく。 ・ステージ分離と言うが、多段式ロケットの分離ではなく、発射時の"ゲタ"と単段式本体の分離だろうと考えられる。図面ではノズルより下の部分には燃料はなく、試験後は該当部分が分離している。 pic.twitter.com/KtEkCOmzFN

2016-03-24 20:18:53
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金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

続き。 ・先の図面とこの写真を合わせ見るに、方向制御はベーン式だろう。燃焼後なので羽根はかなり灼けている。二枚目は参考画像(中国のCX-1ミサイル)。 pic.twitter.com/X4C38fdrbM

2016-03-24 20:25:39
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金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

ちゃんとちくわ型にくり抜いてあるので、内面燃焼式。ノズル取り付け部からちくわ型の始まりまでの部分、斜め線が入って何かが違う。くり抜きの形状や内径を変えているのだとしたら面白い。(理由は次にて) pic.twitter.com/Qu4yg06flm

2016-03-24 20:31:23
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金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

穴の形状を途中で変えるのは燃焼特性を意図的に変えるため。考えられるのは、一番出力が必要な発射の際に出力大になるような設計にしたということか。穴が広がれば燃焼面積が広がって燃焼圧が上がり、結果として単位時間当たりのエネルギーが増えるので大出力が得られる。

2016-03-24 20:33:55
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

"ゲタ"は地上発射台から飛ばすならば必要ない。ということは、北の固体ロケットは地上、あるいは艦船上のミサイルサイロからのコールドローンチを考えていると言うことになるだろう。画像はドニエプルロケットだが、飛んでいる黒い物体が"ゲタ"。 pic.twitter.com/i1iwsvaV2V

2016-03-24 20:40:22
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金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

この写真に写っているグラフの波形は何を意味するのだろうか? ああ、チョソングルが読めたなら。だが、生データだとするとちょっと波形が綺麗すぎではないかとも思う。 pic.twitter.com/fwCAnTwlgB

2016-03-24 20:44:40
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金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

ここからは考察を踏まえての感想。北朝鮮のロケット技術は確実に進化してきている。以前にも書いたが、目標を決めたら実現するまでやり抜くのが北朝鮮だ。今回のもいきなりではなくして、着実に技術開発してきたことの表れだろう。(続

2016-03-24 20:49:33
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

国際社会から制裁を受けているので歩みは遅いかもしれない。制裁中だからこそ技術情報(工作機械や現物も含め)の流入はかなり少ないと見るべきだろう。とするならば北朝鮮は独自のロケット開発ができる国と言うことになる。(続

2016-03-24 20:52:02
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

今のロケット先進国ではベーン式は主に小型ミサイルに使われることが多い。ベーン式はエネルギーロスが大きいので大型化には向かないが、ジンバル式や二次噴射方式はベーンより難易度が高い。北はあえて今できる方を選んだと見るのがいいのではないだろうか(続

2016-03-24 20:56:32
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

ベーンにしても今初めて使ったわけではなく、2009年の「ロケット」(テポドン2改良型)でこれを使っており、北にとっては既に手に入れた技術である。(写真は時事通信より引用)(続 pic.twitter.com/VJ88NHJrNS

2016-03-24 21:02:41
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金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

今回の新要素は、コールドローンチ用と考えられる"ゲタ"の分離だ。固体燃料ロケット自体はKN-02(ソ連の9K79トーチカ(SS-21 Scarab)が原形)があるのであまり驚かなかった。ただ、大型化は難しいので技術は進歩している。 pic.twitter.com/8dhdHESvZl

2016-03-24 21:11:17
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ケドルスキー @Kedrskie

twitter.com/Grid_leak/stat… 固体弾道ミサイルでベーン式TVCといえばイランのセッジールを思い出すけど、こちらは四角いベーン。ノドン/シャハブ系列のガドルFやQiamは三角。 aboutiranblog.blogspot.jp/2011/10/scared…

2016-03-24 21:12:40
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

北朝鮮の本当の恐ろしさは、こと軍事技術に関しては着実に段階を踏んで進化していることにある。国際制裁を受けているせいで技術導入が困難で歩みは遅いし、資源もないので大量生産も難しかろうが、それでも情報が出るたびに何かが先に進んでいる。ここ数年でロケット技術も着実に伸びた。(続

2016-03-24 21:14:48
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

このロケット技術をもって次に狙うのは、地下サイロあるいは潜水艦からのミサイル発射だろう。多段式固体ミサイルは作っている。地下サイロは分からないが既に潜水艦からの発射実験は行っているので、実績はある。(続

2016-03-24 21:18:15
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

大型化したミサイルはより多くの殺傷兵器を運べる。固体は液体に比して保存性も即応性も段違いだ。さすがに原潜は造れないだろうが、通常動力型潜水艦でも日本海くらいならカバーできよう。中国との摩擦は大きいだろうが、恫喝のためにその方向に持って行こうとしていると見える。瀬戸際外交嫌だねえ。

2016-03-24 21:20:04
ケドルスキー @Kedrskie

twitter.com/kin_mokusei/st… 金木犀さんが例示されてたCX-1対艦ミサイルのブースターは、ベーン前縁に後退角が付いてる。発射時の映像を見るとこれも固体燃料だと思うのだけど、同じ固体燃料のセッジールとベーンの形が違うのはなぜだろう?

2016-03-24 21:21:27
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

オマケ編。分析に使った図面はこの写真から引っ張ってきたが、図面の部分だけボカシが入っているように思える。図面の影の落ち方も少々不自然に見えるので、加工されたか図面の部分だけ差し替えられている可能性もある。その場合私の考察は崩壊する。 pic.twitter.com/648eeKGd3g

2016-03-24 21:24:41
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