中教審の提言に関して

(承前)ただ半期受けただけでは、何にも身につかないし、科目間での連動含めて、もっと検討する必要があるでしょう。コースワークの充実と複数指導体制と、アドヴァイザーの導入などきめ細かい指導体制の強化ぐらいで、この答申が求める教育的な水準はクリアーできる。
2011-02-01 08:59:31
教育関係でかなり話題になっているニュースだが、ウチはほとんどこの方式に移行しつつあるから、あんま影響ないのだろうな・・・:「“徒弟制度”や修士論文の廃止求める」 http://bit.ly/gR1jz1
2011-02-01 01:23:56
誤解を招きそうなので簡単に解説。(はしょるので詳しくは早大政研ページで)5年で博士を目指す場合、修士論文のタスクは軽め(書くが、博士論文への橋渡し的意味合いで字数制限も少ない)。その代わり、規範・経験・数理の三分野の中から複数選択の「分析手法認定試験」に合格しないといけない。(続
2011-02-01 01:30:40
承前)修士で修了するつもりの人は、修士論文のタスクがあるのは変わらない。/これは政研本体で専攻している仕組みで、J-Schoolの方はこれから制度設計が詰められるんだけど。(あ、先ほどのは×字数制限→○最低文字数)
2011-02-01 01:32:34
承前)あと、原則的には複数アドバイザー制。なのでメイン・アドバイザーとサブ・アドバイザーを付ける・・・まぁ、中の人としては、色々苦労もあります。自分がサブのとき、どれくらい学生さんの研究に口を出して良いものだろうとか。でも、多少の痛みを伴いつつも、だんだん機能するようになってる。
2011-02-01 01:34:39
以上、ニーズがありそうなので凄く簡単に説明しましたが、御容赦あれ。(実際は進捗度を測るための仕組みがコマゴマとあったり、と、もっと複雑なので誤解も受けそう・・・)
2011-02-01 01:36:46
o0( 「幅広い教養」とかって標語は、掲げられると、その幅は広すぎてオープンエンドなんで、一人の人間なんて一生かけても探索が終わらない(から面白い)、ってことが抜け落ちる気がするのう。
2011-02-01 02:53:57
何とも衝撃的な内容であり早朝からTLを賑しているニュース。ただ、肝心の1.31中教審答申をみても、該当する記述は見つからないような。 RT “徒弟制度”や修士論文の廃止求める 大学院博士課程で中教審答申 http://ow.ly/3NGPb
2011-02-01 08:26:43
仮に記事が正確としても、修士論文の廃止は本質的ではないし、徒弟制の廃止は不可能に近い。本質は、律令時代から続く伝統的「専門教育」からプロフェッショナル研究者としての「素養教育」への転換と、研究者が国際基準Ph.D.として一人立ちするためのスキル教育の強化。
2011-02-01 08:31:01
(承前)専門分野における研究経験は、スキル教育等とともに、プロフェッショナル研究者の素養獲得の過程であり手段に過ぎない。この目的化こそが、博士のキャリアオプションを狭隘化し、企業の研究人材ニーズとのミスマッチ、大学のオーバ-ドクター/ポスドク余り問題を招いている元凶と考える。
2011-02-01 08:37:56
@ssengoku どうも産経の記事は正確ではなく、「徒弟制」云々が話題になったのは昨年の中教審大学院部会 http://bit.ly/hgxzFu のようです。内容的には仙石さんがおっしゃられている内容に近いかと。
2011-02-01 08:45:58
分野問わず、プロフェッショナル教育と徒弟制或いはapprenticeshipは、恐らく不可分です。 RT @ribl_: 世の中が変わるときはみんなそう言うね QT @ssengoku: 仮に記事が正確としても、修士論文の廃止は本質的ではないし、徒弟制の廃止は不可能に近い
2011-02-01 08:40:07
成程、米国式の受け売りでしたか。主副指導教員制は、小生も現在従事していますが、良い制度と思います。 RT @jseita アメリカ式の2年目にqualify exam、過程全体に渡って研究室の教授以外に数名の教授が博士論文研究を指導する形式を想定しているのではないでしょうか?
2011-02-01 08:50:12
御意。特に昨今は、大手と云われる新聞社の報道といえど鵜呑みは禁物と痛感致します。 RT @tamai1961 一次資料に当たるのは研究の基礎ですね。 RT “徒弟制度”や修士論文の廃止求める 大学院博士課程で中教審答申 http://ow.ly/3NGPb
2011-02-01 10:50:41
同感です。ただアメリカ被れな意見に基づく直輸入は「ポスドク1万人計画」の惨禍の二の舞となる可能性大。かかる制度の本質の理解と、国情を勘案したカスタマイズ・再設計が肝要です。 QT @k_miyamichi ローテーションと博論コミュッティー制度を求めるのは悪くないですが。
2011-02-01 10:55:15
ニュースになってる中教審答申。 http://bit.ly/hV9EQG 要するにUS同様qualsとdefenseの2本立て+コースワーク重視で5年制博士課程をやろうということか。となるといかにqualsで出来の悪い院生をしっかりカットできるかがカギになるはず。
2011-02-01 09:24:49
まさにそうですね。倒産寸前の会社を見ているのと全く同じかと。RT @master_keaton_ 大学を去る時にイメージしていた大学崩壊が現実化してきているなあ。現場にいて普通の感覚を持つ人は誰でも気づくことだけど。中の人の大半が安穏としてるのは潰れる会社と同じ風景。
2011-02-01 09:26:42
中教審答申 http://bit.ly/hV9EQG の件、結局日本の「博士さんのことを知らない」人たちがPhDに求めているのって「スーパーマン(ウーマン)」なのではなかろうか。戦略立案・問題設定&解決に長け、プレゼンに長じ、なおかつ専門知識が豊富。常に即戦力として動ける。
2011-02-01 14:44:02
「博士さんのことを知らない」企業が欲しがるのはスーパーマン(ウーマン)。けれども、実際の博士はどちらかというとラボでやっていることだけができる、悪く言えば馬鹿の一つ覚え的専門家になりがち。隣接分野の知識も怪しいことが多い。 http://bit.ly/hV9EQG
2011-02-01 14:46:08
だから、「博士さんのことを知らない」企業が欲しがる博士を育てるには、コースワークで専門知識を増やし、プレゼンもきちんと特訓してヘッドハントされるぐらいの達人になり、組織マネジメントも学び、その上で研究もできるように指導するということか。 http://bit.ly/hV9EQG
2011-02-01 14:47:23
以前「博士はプレゼンが(修士よりは)出来るのだからそこを評価するべき」という発言を聞いたことがある。大抵の博士はプレゼンを3年ぐらいかけて独学する。けれども、プレゼン能力なんて企業によっては3日3晩徹底的な研修を受けさせるだけで身につけさせている。博士を採る理由にはならない。
2011-02-01 14:49:48
結局、中教審の答申 http://bit.ly/hV9EQG は現在の大学院定員(=博士量産体制)をいじらずにポスドク問題を解決させようとして、大学院の中身を改変しようとしているに過ぎない。それはおかしい。ポスドク問題の解決を目指すなら、定員の大幅縮減or募集一時凍結が必須だ。
2011-02-01 14:54:14
中教審の答申 http://bit.ly/hV9EQG 続き。ポスドク問題の解決を目指すには、まず定員の大幅縮減or募集一時凍結が最優先。それでもアカデミズム以外での就職難が続くようなら、そこで初めてコースワーク重視や院教育実質化などの手を打てば良い。これでは順番が逆だ。
2011-02-01 15:00:02
中教審の答申 http://bit.ly/hV9EQG が言っていることは、例えば毎回毎回スイカを仕入れすぎて在庫が倉庫を埋め尽くして困っている商店が、下手くそなカットスイカや謎のスイカ惣菜に作り変えてさらにまずいことになるのと同じ構図だ。根本解決は、仕入れ量を減らすことのはず。
2011-02-01 15:03:40
まさに然りです。だから、少数精鋭に絞り込むための仕組みをもっと厳格化する方が先決で、博士課程の大衆化は誤りだと思います。問題の根本解決にならない。RT @quesokis 博士教育を大衆教育として捉えているところがおかしい.少数精鋭の専門馬鹿教育だと割り切るべきでしょう.
2011-02-01 15:10:58