- tasobussharima1
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地下6F。『主・モニタールーム』。その場所に、空海と少年の二人は戻って来ていた。他に心当たりは無かったからだ。 「……やはり、電源が途絶えているか。エレベーターの電源を接続出来れば」 「ほんとにやんのか?」 「ところで、私に付いて来て良かったのか」 「今更だろ……」
2016-03-27 21:04:10田中ブッダ氏が乗ってきたタイプ・ガルーダに補給らしいことををしてたようだし、プラン・ダイダロスの核心部分はともかく、施設全体のエネルギー源が生きてるのは間違いないよね #徳パンク
2016-03-27 21:06:48部屋に林立する柱は、全てがコンピュータ端末だった。その中のどれかに、恐らくは徳ジェネレータの管理を司るものがある。それを発見し、大徳ジェネレータを起動させねばならない。 「私は電源を繋ぐ。端末を探して欲しい」 「わかった」 二人は別れ、其々に作業を開始する。
2016-03-27 21:08:04「ここにあっぞ!」 十数分後。端末はあっさりと見つかった。『徳ジェネレータ管理』と刻まれた、掠れたプレートが付いた柱。少年は部屋の外で作業を続ける空海の方へ駆け寄る。 床をのたくるケーブル。その末端は、エレベーターの内側へ繋がっている。 「……そうか、良かった」
2016-03-27 21:12:04端末は思ったよりあっさり見つかったぞ!もしかして、プレートが漢字で書かれてたなら肆捌空海には読めなかった可能性がある……? #徳パンク
2016-03-27 21:14:36エレベーターの中から空海が顔を出す。 「こちらも間もなく終わる。私の街と、細部の構造が同じで助かった」 実際、空海の作業時間の大半は他の部屋から延長ケーブルを探し出し、回収することに充てられていた。 エレベーター内のメンテナス用コンセントから引き出された電源に、端末が接続される。
2016-03-27 21:16:03奥羽岩窟寺院都市とクレイドルは造られた時代が近い、あるいは同じ組織が作ったものである可能性か。おそらくはガンジー達の住む実験都市も…… #徳パンク
2016-03-27 21:19:23少年は、祈るような気持ちでスイッチを押した。マシンの上部にホログラフィックモニタが現れ、起動デモが流れる。その後に表示された画面は…… 『ログインしてください』 ログイン画面であった。丁寧にも、音声による案内付きで。 『IDとパスワード、もしくは生体情報による……』
2016-03-27 21:20:03「駄目だ!パスワードだ!」 「暗号か!」 二人は同時に頭を抱えた。ログイン情報を今から探さねばならない。片端から残りの部屋を漁っても、果たして見つかるかどうか。しかも、残された時間は少ない。 『生体情報による認証の場合、本体上部のカメラに目、または指を近づけて……』
2016-03-27 21:24:01