MBS ドキュメント "自主避難" 原発事故から 5年・真実と風化

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5年前、東日本大震災に ともなって 起きた 東京電力福島第一原発の 事故で、大量の 放射性物質が 環境に 放出されました。

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福島県をはじめ 東日本の 広大な 地域には、一般人の 立ち入りが 制限される 放射線管理区域に しなければならないような レベルの 汚染が 広がりました。

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福島第一原発周辺で 年間の 放射線被ばく量が 20ミリシーベルトを 超える 強制避難区域には、5年が たっても 住民は 戻ることができません。

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住宅地や 農地には 除染で 出た 放射性廃棄物が 入った フレコンバックが 大量に 積み上げられています。

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一方、福島市や 郡山市など 強制避難地域外の 町では、事故など まるで なかったかのような 日常の 風景があります。

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しかし、町中を 見ると 家々の 軒先には 除染で 出た 土が、やはり 持って行き場の ないまま シートに 覆われて 置かれています。

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郡山市在住だった 森松明希子さんは 夫を 残して 子ども 2人とともに 遠く 離れた 大阪市に 避難しています。

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この 5年で 人々の 原発事故の 記憶が 薄れてきていると 強く 感じています。

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「もう 帰れるようになったんじゃないかとか、だいぶ 落ちついたとか、終わったって 思われるかもしれないけれども、そういう 所で 福島の 人は 住んでいる」

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「5年前に 世の中の 人が 全員、東京電力福島第一原発の 事故を 目撃しているはずなのに、知られていない」

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荒木田岳さんは 福島市に 1人 残って、妻と 子ども 2人を 新潟市に 避難させています。

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避難者を 取り巻く 状況は、5年を すぎた 福島で、ますます 厳しくなってきていると いいます。

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「まあ 現状維持の 圧力というか、何でもなったことに したいって ことじゃないですか」