3/27《東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森 2016-》「24のプレリュード」シリーズレーラ・アウエルバッハ ソロリサイタル 感想まとめ
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初アウエルバッハ体験やいかに。この数年間頭の中だけで考えていたアウエルバッハの生演奏とはいったいどんなものなのだろう。興味津々。いよいよだ。
2016-03-27 15:00:40アウエルバッハ、まずは見た目にびっくり。これまで勝手に想像してきたイメージとはまるで別人。その演奏は大げさに言えば神と交信しているかのよう。自作の24の前奏曲だから尚更か。後半はさぞやパワフルな展覧会の絵になりそうな予感。ピアノのせいかピアニストのせいか響きが突き刺さるようだ。
2016-03-27 15:50:42アウエルバッハの演奏はやはりピアニストのピアノではなく作曲家のピアノだ。その面白さは抜群。いっちゃってるところはファジル・サイによく似ている。コンサートが進むにしたがって彼女のことを好きになっている自分がいる。もう少し追いかけてみたいな。
2016-03-27 17:12:34アウエルバッハの24のプレリュードもさることながら、驚異的なアンコールの量に驚いた。 「さくらの夢」は日本の桜にインスピレーションを受け、昨日の晩に書き上げた未だインクが乾いていない作品だったそうです。 pic.twitter.com/WxFrHYslGa
2016-03-27 17:33:53アウエルバッハのピアノ、重厚なのか、軽いのか分からない不思議な音色だった。弾き終わりのホールに響く倍音も含め美しい、、特にアンコールで弾いた「さくら」にインスピレーションを得て昨晩作曲したという小品が絶品。
2016-03-27 17:45:51アウエルバッハの自作(24の前奏曲)は激しい(ペダルの踏み込みも)不協和音の連打があったり弱音の部分でハミングを合わせたりメランコリックな所もあったり、私でも面白く聴けた。展覧会の絵は自分が絵に入り込んでしまった様な劇的な表現が圧倒的で、ミスは余り気にならなかった。
2016-03-27 18:02:20TLで話題になっていたので調べてみたのだけど、アウエルバッハ、なかなか面白いかもしれない。
2016-03-27 18:15:56演劇でも作曲でも「どうしてそうなるのか」という論理性は重要なのだが、アウエルバッハの作曲には「私がこれを愛しているから!」というダイナミズムが溢れかえっていて、理論的防御を殆んど感じないのが痛快だった。アンコールでは日本の桜にインスピレーションを得たという新曲を披露。
2016-03-27 18:45:54後半『展覧会の絵』では、プロムナードの動機の最初の13音を一本の指で勢いよく弾いたアウエルバッハ。ムソルグスキーの狂気に近い奇想をオーケストラのように立体的に演奏し、その上にロシアの野太い歌を響かせた。作曲家を突き動かした霊感そのものとつながり、魂を鷲掴みにしているようだった。
2016-03-27 18:51:07アウエルバッハのムソルグスキー、またしてもリフシッツのラフマニノフを思い出した。作曲家の魂にむかって「俺に飛び込んでこい! 滅茶苦茶愛してやる!」と構えている感じ…演奏家が全責任を負う覚悟でまっさらな音を出している感じ…その電撃的な直観こそが才能なのか。
2016-03-27 18:56:48コンサート終演後、アウエルバッハ「トルストイのワルツ〜ロシア文豪の音楽〜」のCDを購入。本日アンコールに演奏された作家レフ・トルストイ(1828〜1910)作曲、ワルツ ヘ長調が最初に収録されていました。
2016-03-27 20:52:43今日のおやすみ音楽は 昼間のアウエルバッハの爆演を反芻しつつ この曲の名演上位入り間違いなしのセルジオ・ティエンポの演奏で《展覧会の絵》 カップリングの《夜のガスパール》も超絶名演で大好きな音源。 pic.twitter.com/sKWVDrnKMj
2016-03-27 23:52:23アウエルバッハのピアノは左手、つまり低音域の力強さとスピードの卓越、グルーヴ感に大きな特徴があったと思う。左利きなのではないかと思ったくらい。トリルの雄弁な変化の妙にも耳目を奪われた。ペダルも大胆。「展覧会の絵」冒頭など、まるで鐘の音が鳴り響くように浮き上がって独立的に聴こえた。
2016-03-28 00:16:59アウエルバッハは「いかに作品の内部に深く没入するか」に全てを賭けている人。その他のことはどうでもよくて、迷いなく本質にまっすぐ向かおうとする。それでいて、暗く神秘的なだけじゃなく、ロシア的な皮肉や自虐も。さすがシュニトケやグバイドゥーリナやシルヴェストロフの同族という感じがした。
2016-03-28 00:27:50アウエルバッハは作曲家、ピアニスト、作家で、ノーベル文学賞候補とも。そういう総合的な人こそルネサンス以来の芸術家の姿だろう。そんな彼女が作曲したばかりの新曲だと言って弾いた「さくらの夢」は、ロシア人が夢みた、はかなく静かな日本へのオマージュ。滅びゆく美の世界のようだった。
2016-03-28 00:39:52