批判的思考と概念分析
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批判的思考についての本を読んだのだが,「批判的思考」ということで何を問題にすべきなのかを批判的に検討した方がいいと思った.
2016-04-02 21:50:34「批判的思考」に含められているものが雑多なものの寄せ集めになっていないか,それらを一纏めにする意味は何か,「批判的思考」という概念を用いる目的は何か,その目的にとって「批判的思考」という概念は本当に適切か,その目的は本当に重要か,等々.
2016-04-02 22:04:37@Zahlangabeheft 海外でもそれは問題になっていて、教育系で関連する論文幾つか知っています。やはり雑多過ぎるので区別しないと、そもそも十分な教育できないという論旨でした。
2016-04-02 23:27:28@kasa12345 なるほど,ちょっと安心しました.ところで,こういう雑多なものを区別するといったことは,批判的思考の「スキル」の中に通常含められているのでしょうか.
2016-04-02 23:57:55@Zahlangabeheft 含められると思いますが、教科書とかにあまり明示的に書いてないですね。批判的思考の中に含められる「問題解決」という分野だと、もうちょっと明示的に書いてあるような印象がありますが。
2016-04-03 01:06:03@kasa12345 確かに,私の読んでいた本でも,問題解決のところをよくみると,「問題の定義」にそれっぽいことが書いてあります.ただ,今自覚しましたが,私が問いたかったことは,批判的思考に概念分析は含まれないんですか,ってことですね.かさきさんに問うてはいけない類の問いですが.
2016-04-03 01:16:08@Zahlangabeheft 問うてはいけないことはないですよ(笑)。僕は概念分析というのが何かよく分からないだけなので。
2016-04-03 01:21:43@kasa12345 ひいい,恐ろしい….ともあれ,私が最初に検討事項を挙げたときに考えていたことを一言で言うと,批判的思考という概念の概念分析が必要じゃないか,ということだったんですね.で,そういえば批判的思考の要件に概念分析がなかったなと思い至って伺ってみたと.
2016-04-03 01:28:28@kasa12345 まあでも,ここでの私の「概念分析」という語の使い方は大分ジェネリックというか,ゆるいですね.
2016-04-03 01:30:01@Zahlangabeheft 怖くないですー。おそらくほとんど同意できて、問題や事柄の区別・分類、細分化ってどの学問でもやると思うんですよ。概念分析と呼べるのは、そういったものがあったとしても、それのかなり特殊例になるのではないかと。
2016-04-03 01:35:14そういえば、批判的思考にいろいろ入りすぎだろという論点の海外の論文はかなり昔からそれなりにあると言ったので、文献紹介しとこ。最近のやつだと、これ。link.springer.com/article/10.100…
2016-04-03 01:45:11@kasa12345 なるほど.そうですね,哲学で言う概念分析には直観という要素が入ってますが,私は直観はどうでもよくて,問題や事柄の区別・分類、細分化というジェネリックな作業を指すラベルとして「概念分析」が便利だと思うので,むしろ考えていることはかさきさんと一致しそうですね.
2016-04-03 01:45:16@Zahlangabeheft だと思います。でも最近、こういうスキルって、どれくらい一般的なんだろうと思ってます。多分、このスキルって単独では取り出せなくて、他の知識やスキルと組み合わせる必要があると思うんですよ。んで、それらはけっこうローカルじゃないかなと。
2016-04-03 01:57:20@kasa12345 そうですね,スキルとして共通のものはないような気が私もします.ただ,共通の要検討項目くらいは立てられそうですし,分野ごとにその実際の検討の仕方が異なるのはなぜかを探求する意味はありそうなので,「概念分析」みたいなラベルを貼っておくのは意味があるかなと.
2016-04-03 02:09:51@Zahlangabeheft 一般的なラベルは必要ですね。ただ概念分析だと、どうしても言語的な意味が強くなって、概念・言語が表すものの分析にならないというところが、僕はそのラベルをあまり使いたくない理由の1つですね。
2016-04-03 02:13:37@kasa12345 なるほど,ウィリアムソニアンですね.まあ私としては,「何かを表す」という考え方を安易に前提するのがそもそもよくなくて,分析の結果まともだと判明した概念のことを「実在に対応する」と呼べばよい,と思っているので,「概念分析」でいいと思っていますね.
2016-04-03 02:25:25@Zahlangabeheft なるほど、それは一理ありますね。でも、概念の対象は実在しなくてもいいので、この区別はやはり広範囲に適用できると思うんですよ。また、まともな概念の対象の存在が、対象側の理由で否定されるということを最初から排除する必要もないと思います。
2016-04-03 02:38:53@Zahlangabeheft この辺まで来ると、概念分析にいろいろ前提や意味を加えないといけなくなるので、でかい話になってしまいますね。この辺はこんどじっくり話し合いたいですね。
2016-04-03 02:40:46