インセインSCPとクリエイティブなんとか

ドロドロセレックス @p_cyclase

インセインSCPの話をするぞ。

ドロドロセレックス @p_cyclase

前提としておれ、インセインSCPきらい。理由を聞かれても、読み終わって数日、説明不能の嫌悪感に苦しんだからとしか言いようがない。加えて、インセインはゲームとしては好きだが、あれの製作サイドにはディオダディ荘の件で悪印象を、あいつら絶対なにかやらかすという多大な偏見を持っている。

ドロドロセレックス @p_cyclase

精神状態が正常ではない可能性は非常に高い。今もちょっと手がぷるぷるしている。 あと、ここ数日「インセインSCP」で検索しては引っかかった知らない人をブロックすることで精神を安定させていたので、おれのツイートは多分届くべき層に届かない。

ドロドロセレックス @p_cyclase

そのうえで、まあ出来るかぎり客観的に、インセインSCPとクリエイティブ・コモンズ（CC）の話をしよう。 おどかすための原則論と、安心させるための現実的運用は分けて話す。

ドロドロセレックス @p_cyclase

結論から述べると、インセインSCPという書籍にCC上の問題はない。

ドロドロセレックス @p_cyclase

SCP財団が採用するクリエイティブ・コモンズ（CC）の概要を簡単にまとめると、 １．出展・著者を明記すれば自由に引用・転載・二次創作してよい。 ２．二次創作の場合、その作品も１の対象になることを了承しなければならない。 ３．商用利用・販売可だが、１と２の例外にはなりえない。

ドロドロセレックス @p_cyclase

１について。書いてある通りだ。おれらガラパゴスの住民においては無断転載は悪という偏見があるだろうが、SCP財団のCCにおいては、コピペや全文掲載すら（出展元著者を明記すれば）よいと見なされるわけですね。

ドロドロセレックス @p_cyclase

２について。つまり、SCP財団をモデルにした創作、イラスト、それこそ腐女子によるBL漫画すら、「引用元・著者の明記の上で引用・転載・二次（三次）創作可」という原則に同意していると見なされる。画像BOTに引用出展つきで作品を転載されても文句を言う権利はないわけだな。

ドロドロセレックス @p_cyclase

３について。つまり商品を作ってもいいが、自炊などでページ丸うｐされても、wikiで全文テキスト化されても、「それじゃ儲からないじゃないか」より「SCP財団に関わるコンテンツはフリーである」という倫理のほうが優先される。SCPを題材にした時点でそれに同意していると見なされる。

ドロドロセレックス @p_cyclase

以上のことを踏まえて、「インセインSCPという書籍にはCC上の問題はない」。非常に厳密に引用出展表記がなされている。

ドロドロセレックス @p_cyclase

つまり「冒険企画局著、インセイン3 インセインSCPより」と書けば、こんなことをしても冒険企画局側は「商売上がったりだ」と文句を言うことはできないわけだ。 pic.twitter.com/ynJn9pgEAC

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ドロドロセレックス @p_cyclase

まあ冒企公式アカ、ブロックしてるけどな。いち読者に絡んでくる公式アカにはトラウマがあってな、川上稔とかいう原作者、今も元気（に自作品のオンリー即売会に壁サークル出席して自分でデザインしたえっちなコスチュームとレイヤーと写真撮ってんの）かなあ～

ドロドロセレックス @p_cyclase

話がそれました。

ドロドロセレックス @p_cyclase

おそらく冒険企画局側はそのくらいはわかっている。インセインSCPという企画自体、たぶん書籍の売り上げを主な目当てとはしていない。そこまでバカじゃないはず。

ドロドロセレックス @p_cyclase

ここまで話して、インセインSCPを購入した人には、インセインSCPに問題がないうえでの「最大の問題点」がおわかりになると思う。

ドロドロセレックス @p_cyclase

シナリオ作成セクション、ＰＣ作成セクションに、クリエイティブ・コモンズについての説明が全くない。

ドロドロセレックス @p_cyclase

繰り返そう。インセインSCPという書籍にCC上の問題は全くない。 CCに「自身の二次創作を推奨する場合はCCについて丁寧に説明すべき」みたいな細かい項目がないとしたら、問題はない。 CC上問題ある可能性が高いのは、インセインSCPを読んで作られたシナリオとキャラクターシートだ。

ドロドロセレックス @p_cyclase

この意図を私ははかりかねている。 インセインSCPを元に作られたシナリオ、セッションログリプレイ、ともすればキャラクターシートにクリエイティブ・コモンズが及ぶことを理解していなかったのか。 理解した上で、ユーザーの自治でなんとかなると思ったのか。

ドロドロセレックス @p_cyclase

それとも、インセインSCPからの大量の派生作品を、クリエイティブ・コモンズから開放されるべきと考えているのか。 ゲームプレイの敷居は低いべきというTRPG側の倫理を、世界観設定丸パクした相手の倫理よりも優先させたのか。

ドロドロセレックス @p_cyclase

もーこの時点でだいぶ印象が悪い。正直、もっとも好意的に見ても　怠　慢　以外のなにものでもない。

ドロドロセレックス @p_cyclase

つまり、具体的にどうなのかという話をしよう。まずは原則論の話から。現実的な運用の話はあとでする。

ドロドロセレックス @p_cyclase

【まとめ】 ・インセインSCPにまつわる作品（シナリオ、リプレイ、ともすればキャラクターシート）には、各元ネタの出展・著者の明記が必要。 ・その著作物は、いかなる（出展・著者を明記した上での）引用・転載・改変も受け入れなければならない。 ・その説明をインセインSCPは怠った。

ドロドロセレックス @p_cyclase

【まとめ補足】 ・シナリオ集、リプレイ同人誌などの販売は可能だが、これも（出展・著者を明記した上での）引用・転載・改変を許可するという原則に従う。 （丸うｐされても文句を言わないことを、SCPの派生創作である時点で承諾していると見なされる）

ドロドロセレックス @p_cyclase

個人的に気になるのはこの「引用・転載可」の原則と「秘密システム」は相性が悪いよねということだ。 あなたの作ったシナリオの根幹にかかわる「秘密」をぺろっと公開されたところで、出展表記さえあれば、それに不服申し立てする権利はない。SCPの派生創作である次点でそれを放棄しているからだ。

ドロドロセレックス @p_cyclase

あくまで原則論的に言うとそうなるね。