着々と進む「日本オンカロ化」計画

原発問題から、新興国への原発輸出と並行して進んでいる核廃棄物処分のビジネス化についての呟きを抜きだしました。 最近、この話題を追えていないので、問題点を整理する意味でのまとめです。
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ウディすすむ @woody_susumu

日本とトルコが原発建設の政府間合意に署名した。しかしトルコは原発を輸入する場合、建設だけでなく運営管理から廃棄物処理まで丸投げし、さらに事故時の損失補償を要求する。福島原発事故を起こした日本に要求するのは当然だ。そして日本はそれを呑んだ。ちなみにトルコは世界第6位の地震国である。

2013-05-06 18:43:24
ウディすすむ @woody_susumu

トルコの原発建設受注は99%中国に決定、と言われていた。それが日本に決まったので「残り1%からの大逆転」などと騒いでいるが、中国はトルコの要求する「原発事故時の損失補償」が嫌で降りたのではないか?シェールガスの推定埋蔵量が世界最大である中国では、原発への関心が急激に低下している。

2013-05-06 18:59:00
ウディすすむ @woody_susumu

安倍政権は原発輸出を「成長戦略の柱だ」と言っているが、正気とは思えない。新規導入国への原発輸出は、日本が建設だけでなく運営管理から廃棄物処理まで面倒を見るパッケージ型輸出になる。さらに事故発生時の損害賠償が要求される。利益を超える莫大なリスクが待っている。日本破滅への片道切符だ。

2013-05-06 23:41:39
ウディすすむ @woody_susumu

福島原発事故の後、原発を輸出する際に「廃棄物の処理」と「事故発生時の損害」に何らかの保証をしないと売り難い状況になっている。特に事故の当事国である日本が「安全です。大丈夫です」と売り込んで来た時に、何の保証も求めない国があるだろうか?「売りっ放しで後は知らない」とは行かないのだ。

2013-05-07 00:12:39
ウディすすむ @woody_susumu

@mausichan 原発輸出と核廃棄物受け入れビジネスはセットなのだと思います。

2013-05-07 01:21:12
ウディすすむ @woody_susumu

新興国がこれから新たに原発を導入しようとしているのは、エネルギー問題ではなく核武装の為だ。日本は、国内で新規建設が困難になった原発を新興国に輸出する事で、原発産業の延命を図っている。だからこそ、今年4月のNPT準備委員会における「核の不使用」共同声明に日本は署名できなかったのだ。

2013-05-07 01:30:11
ウディすすむ @woody_susumu

6月7日の日仏首脳会談で、原発輸出で日仏が協力して行く旨の共同声明がだされた。世界的な脱原発の流れの中で、原発推進国である日仏は、新興国への輸出によって原発産業の延命を図っている。それ自体問題だが、更に問題なのは両国の役割分担だ。実は、日本は廃棄物処理を負担する可能性が高いのだ。

2013-06-10 18:40:00
ウディすすむ @woody_susumu

新興国への原発輸出は建設から運営管理までを担うセット販売が不可欠になる。しかし福島原発事故の後、日本の電力会社は輸出後の現地での原発運営から距離を置いた。そこで、日本はフランスと組み建設後の運用をフランスに任せたい。一方、フランス側の狙いは、核廃棄物の受入を日本に負わせたいのだ。

2013-06-10 18:42:29
ウディすすむ @woody_susumu

今回の原発輸出に関する日仏共同声明で、フランスは日本の核燃料サイクルの進展にこだわり、青森六ヶ所の再処理工場の早期操業開始について共同声明に盛り込ませた。これは今後の原発共同輸出において、フランスが原発運転を担当するので、日本は核廃棄物の処理を担当すべき、と言う仏側の要請である。

2013-06-10 18:59:10
ウディすすむ @woody_susumu

日仏共同声明に日本の核燃料サイクル進展を盛り込んだのは、フランス原発産業の為でもある。六ヶ所村の再処理工場は仏からの技術移転を受けている。核燃料サイクルについて、民主党政権は見直しを表明したが、安倍首相はそれを撤回した。日本が再処理にこだわる事は仏の原発産業に利益をもたらすのだ。

2013-06-10 20:16:21
ウディすすむ @woody_susumu

フランスが日本に冷淡だったサルコジ前政権から180度転換したと、日本は単純に喜んでいるが、フランスにとっては渡りに船だったのだ。日本が核燃料サイクルを継続すれば、技術提供料が入る。しかも原発共同輸出では、日本が廃棄物処理という一番の面倒事を引き受けてくれる。日本はカモられている。

2013-06-10 21:32:01
ウディすすむ @woody_susumu

原発輸出の推進は、たとえ原発産業を一時的に延命させてたとしても「核廃棄物の受け入れ」と「事故発生時の損害賠償リスク」という長期的な、そして余りにも巨大な負債を抱え込む事になる。もし日本が輸出した原発が事故を起した時は、被害国は責任追及について日本人の様に甘い態度は取らないだろう。

2013-06-10 22:02:11
ウディすすむ @woody_susumu

海外の核廃棄物の受け入れをビジネスにしようとする動きは、民主党政権の時から存在していた。政府がそれを公言し出したのは、モンゴルに核廃棄物の最終処分場を作ろうとする計画が発覚し、それが頓挫した頃ではないか?その頃、米国が日本を核廃棄物の処分場にする案を思い付いたのではないかと思う。

2013-06-10 23:05:48
ウディすすむ @woody_susumu

「日本の国土はどうせ汚染されてしまったのだから、いっそのこと海外から核廃棄物を受け入れてビジネスにしてしまえ」と言うのは、どうも日本人の発想では無い気がする。日本人はそんな酷い事を考えない、ワケでは勿論なくて、日本の現実をかなりクールに見据えなければ出て来ない発想だと思うからだ。

2013-06-10 23:10:16
ウディすすむ @woody_susumu

今、安倍政権が推進している新興国への原発セールを黙って見過ごして良いのだろうか?これは未来の日本に対する背信行為ではないのか?新興国による原発購入先の決定基準は、価格よりも技術よりも、事故発生時の補償と廃棄物処理の引受である。日本のセールスが好調なのはこれを呑んでいるからなのだ。

2014-01-21 08:46:11
ウディすすむ @woody_susumu

あなたの所に3基の原子炉をメルトダウンさせた日本が「絶対安全です!リスクも無いです!」と原発を売り込んで来たらどうするだろう?あなたは「絶対安全なら、事故が起きた場合の損害は全部負担してください。それから廃棄物も引き取ってください」と条件をつけるだろう。 それが今、起こっている。

2014-01-21 08:46:59
ウディすすむ @woody_susumu

日本政府は本気で国土を使って放射性廃棄物受入ビジネスをやるつもりではないのか。政府は1月17日の閣僚会議で、放射性廃棄物の最終処分地選定を国が主導する方針を決めた。経産省主導のワーキンググループのメンバーは「地層の安全性だけなら国土の約7割は対象だ」という驚くべき発言をしている。

2014-01-21 08:48:23
ウディすすむ @woody_susumu

世界が原発への投資から撤退する中、原発業界の力が強い日本とフランスだけが、新興国への原発輸出という形で生き残りを図っている。しかし、新興国への輸出には大きなリスクがある。つまり原子炉の製造だけでなく、運営管理まで任せられる。それは、廃棄物受け入れと損害賠償も負担する事を意味する。

2014-02-02 01:42:43
ウディすすむ @woody_susumu

トルコのシノップ原発の受注先はトルコの契約条件がシビアで中々決まらなかった。一時期は99%中国で決定と言われていたが、結局中国は降りて日仏共同での受注が決まった。製造は日仏共同だが、出資は日本とトルコで、日本が51%の権益を持つ。発電所の運営は仏に委託するが責任を負うのは日本だ。

2014-02-02 07:11:04
ウディすすむ @woody_susumu

トルコは地震大国である。原発事故のリスクを考えれば、建設契約に厳しい条件をつけるのは当然だろう。 なぜ、99%受注が決定していた中国は降りたのか? なぜ、フランスは出資には消極的だったのか? そしてなぜ、福島原発事故の当事国である日本が受注できたのか? 私達は、考える必要がある。

2014-02-02 07:55:58
ウディすすむ @woody_susumu

新興国との原発建設契約で、全ての国が廃棄物受け入れを持ち出しているワケでは勿論ない。これは日本のセールスポイントなのだ!「包括的燃料サービス」と言うらしい。「使用済み核燃料は、当方が責任もって回収致します」という事か。しかし、回収した核廃棄物はどうするのか?日本に持ち帰った後に?

2014-02-02 08:23:08
ウディすすむ @woody_susumu

安倍政権が核廃棄物最終処分場の決定を急ぎだした。外国への原発販売の裏付けの為にも最終処分場は必要だ。それも、日本と海外両方の廃棄物を受け入れられる巨大な処分場が。1月17日の閣僚会議は処分場選定を、政府主導で決定する方針を決めた。受入先からの誘致ではなく、政府が決めるという事だ。

2014-02-02 09:05:38
ウディすすむ @woody_susumu

原発の時代は終わった。しかし、原子力産業には今後も需要のある分野がある。核廃棄物最終処分場の運営だ。これで10万年は食べていける(^o^)。2012年頃から「日本で海外の核廃棄物の受入を検討すべき」という声が聞かれるようになった。つまり「日本オンカロ化計画」。安倍はこれに乗った。

2014-02-02 09:38:38
ウディすすむ @woody_susumu

「日本が海外の核廃棄物の受け入れをビジネスにする」という言わば「日本オンカロ化計画」を提案したのは、未だに最終処分場の問題が解決しない米国側ではないかと思われる。小泉純一郎が何故オンカロに興味を持ち、そして脱原発の意思を固めたか?のヒントがここにある。これは国土を守る戦いなのだ。

2014-02-02 10:53:06
ウディすすむ @woody_susumu

「日本オンカロ化計画」なんて言うと大袈裟で何だか陰謀論みたいだが、これは今、目の前で堂々と行われ、報道されている現実だ。これから海外の新興国に原発を売り込む事は、そういう意味だからだ。拡大と成長が見込め無くなった原発産業が後処理で儲けようとするのも、営利企業としては自然な発想だ。

2014-02-02 11:03:00