編集部イチオシ

【備忘録】2000年代のラノベの表紙を眺めてみただけの無駄な作業。

元々は「明朝体の活字を前後の字と繋げたりする」タイトル・デザインがいつどこで生まれたのか、という疑問を見掛けて、じゃあラノベ界隈を見てみようと思ったけれど、ウチの本棚の範囲内では2000年代には意外にもそういうデザインが少ないということが分かっただけの作業。
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日本だと行書・草書のフォントはあるけど繋げるのは一苦労だよね、という話。

Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

おやこれは面白そうな話題だぞ。ラノベ方面だったら、やっぱり1998年以降だろうか。鎌部善彦デザインによる白地に人物、明朝体の『ブギーポップ』。あのデザインの衝撃は各分野・各方面で耳にする。ただの読者の私もそうだった。 >RT twitter.com/shoshokaki/sta…

2016-02-15 01:05:13
Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

デザインについて全く知らないのだけれど、あの文字同士が繋がったの、細い明朝体でないと作りにくいと思うのだけれど(もしくは筆文字)、細ミンで組むと表紙絵に埋没してしまう訳で。

2016-02-15 01:05:46
Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

『ブギポ』(鎌部善彦)~『あずまんが大王』(里見英樹)辺りの白地背景の中で可能となったのかな、と漠然と考えてみる。勿論、フォントを自由に変形出来るコンピュータ環境の飛躍もあったろう。

2016-02-15 01:06:37
Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

欧文だと筆記体があるから、それを元にデザインが出来るけれど、日本だと明朝体かゴシック体が基本だったから、そうした文字の連続というデザインが生まれにくかったのかも知れない。筆文字と親和性の高そうな時代小説の分野だとどうだったのだろう。

2016-02-15 01:11:13
Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

ラノベは本文が明朝体だから、そのイメージもあって、自由に「デザイン」するときに明朝体が使われるんじゃなかろうか。すると自然、明朝体を変形させるロゴデザインが生まれるのかなと。

2016-02-15 01:13:35
Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

『ブギポ』は太めの明朝体で、タイプライターみたいなカスレが出たデザイン、『キノの旅』はほとんどそのままの明朝体だった。『イリヤの空』は、私、フォントの人じゃないから元からそんな書体なのか知らないけれど、スミの部分が特徴的、だった気がする。

2016-02-15 01:16:07
Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

そもそもラノベは、表紙フォーマットが決まっていて、富士見ファンタジアなら白地に四角くトリミングしたイラストと、その上に太めのゴシック体のタイトル、という統一フォーマットだった。「カバーデザイン」がなされ「タイトルロゴ」が作られる様になったのは、2000年前後以降だろう。

2016-02-15 01:16:44
Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

漫画はどうだろう。手塚治虫は自作のタイトルは全部自分で手描きしたというけれど、活字(明朝体)を基本に変形させたデザインってあったのかしらん。

2016-02-15 01:17:50
Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

なんか『しょたけん(書体の研究)』か『アイデア』(の特集号)か『オタクとデザイン』か何かに、タイトルロゴデザインに関するそんな話題があった様な、気もするけれど。……明日は早いので、もう寝るのだ。

2016-02-15 01:20:52
Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

なんか勢いで書いたら混乱してる。1998年に『ブギポ』の表紙によってラノベの表紙を「デザイン」することと、「白背景」が生まれた。2000年代初期までに、白背景が流行した。そこでは小説の本文と親和性の高い明朝体も制約なく使用出来、その内に「ロゴデザイン」が生まれた。……こんな感じ。

2016-02-15 01:40:29
Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

とりあえず仮説以前の「思い付き」。

2016-02-15 01:40:50

なんとなく「金文体」を思い付いてみる(たぶん的外れ)。

Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

あ、「月姫」(2000年)で使用され、その作品タイトルを冠して「月姫フォント」とまで言われた「金文体」の、同人界隈での流行が影響しているかも知れないぞ!! twitter.com/bookdraught/st…

2016-02-15 12:59:29
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「月姫」で有名になった金文体は、その後同人誌などで多用された印象。2000年代前半の同人誌を並べたら良いと思う。ウチの友人も使ってた。なお「月姫フォント」などと言うと各方面(デザイン関係とかフォント関係とか漢字関係とか中国史関係とか)からツッコミが来るのでご用心。

2016-02-15 13:03:14
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昼のつづき。金文体は下方へ伸びる筆画が強調されるデザインとなっていて、これを延ばせばタイトルの「屋根」や「土台」(傍線)になるし、適宜カーブなどを付ければ次以降の文字に掛かる。こういう「変形のしやすさ」が関係したとか? ※根拠ナシ pic.twitter.com/VR64zLHLeD

2016-02-15 21:21:21
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あとタイポしていて、正しくは「CLANNAD」ですねこれ。

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現に「真月譚月姫」では、「月」字の最終画を延ばして「姫」字の脇にかかる様にしている。 画像は山王丸榊(柚子屋)『書体の研究』4, 2009, pp. 36-37(同人誌). pic.twitter.com/tYl4wA1BUR

2016-02-15 21:24:29
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Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

……と思ったのだけれど、こうして金文体で再現(たぶん実物とは若干違うと思うけど)並べてみると、金文体はむしろ筆画に大きな変形を加えたりせずそのまま使ってるんじゃないのか、と思い始めたので、金文体を仲介と考える案は措くことにする。 twitter.com/bookdraught/st…

2016-02-15 21:28:42

とりあえず2000年代前半期の電撃文庫の表紙をカタログ上で通覧してみた。

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じゃあラノベの表紙の通覧したら何か分かるかなと、書庫の中から電撃文庫の目録を引っ張り出してきたですよ。 pic.twitter.com/3MCPaKlJA2

2016-02-15 21:48:25
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Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

ちなみに当初どこにあるか分からず、あれこれ探した挙げ句、一番奥に積んである段ボール箱の山を崩したら、よりによって一番下の箱から出て来ました。それでこの惨状です。ちなみに『ドクター秩父山』とかも出て来ました。 #mybookshelf pic.twitter.com/fdODhj8Icn

2016-02-15 21:49:42
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ただ、ウチにある一番古いのは2004年のものなんですが、一部を除いて90年代の作品はもう載せていないのですよね……2012年のなど尚更です。なので主に2000年代の比較になります。

2016-02-15 22:10:02
Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

で、年代順になってるのが受賞作一覧なんですが(2006年版)、これ見ると割と電撃は90年代からカバーを「デザイン」をしている、気が、します。ただ、細い明朝体を使い始めるのはやっぱり2000年代入ってから、とも言えそうな感じはします。 pic.twitter.com/8yCZelfTUR

2016-02-15 22:24:27
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Pz.Kpfw.XV Ausf.AK @bookdraught

こういった作品ですね。うぁ懐かしいなー。 pic.twitter.com/qAEDUjUOm9

2016-02-15 22:26:43
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