インセインとSCPとCCと[SCPを知らないインセインプレイヤーのためのインセインSCPTips]
@tos インセインプレイヤーの皆さんこんにちは。先日サプリメントの第三段が発売されたのは御存じのことかと思います。今回はこの「インセイン3 インセインSCP」についてちょこっと解説させていただきます。
2016-04-07 06:25:14@tos まず第一にこのサプリメント、前回の「インセイン2 デッドループ」のような"所謂追加データ的サプリメント"ではありません。インセインに"SCP財団"という創作の世界観を導入するサプリメントです。 なので、このサプリをデータの為に買った方は期待外れだったかもしれません。
2016-04-07 06:27:38@tos "SCP財団"というのは、海外の創作サイトである「SCP Foundation」で行われている、一連の創作物を指しています。財団、SCP、などと略されることもありますね。 SCPとは、Secure(確保)、Contaiment(収容)、Protect(保護)の略です。
2016-04-07 06:31:26@tos 財団では、異常な特性を示す物品や人物、現象を、それが一般の人の目に付かないように確保し、それが悪さをしないように収容し、それが悪意ある人にめちゃくちゃにされないように保護しています。この異常な物品を収容する手順を、収容プロトコルと呼んでいます。
2016-04-07 08:25:05@tos そして、それら異常なオブジェクト達についてまとめた報告書、というのが財団における創作です。これらの中には、特に理由無く大量の人間を殺すものや、理屈を捻じ曲げて狂わせるもの、宇宙をケーキで埋め尽くすものなどがあります。 簡単に言うと、世界がやばいです。大体人が死にます。
2016-04-07 13:29:41@tos インセインSCPでは、このやばいオブジェクトを最初に確保するフィールドエージェントや、収容を維持する収容スペシャリスト、また他の要注意団体(主に悪意でオブジェクトを利用しようとする団体などです)から保護するセキュリティ担当者、などをプレイすることが可能です。
2016-04-07 08:31:41@tos この辺りはインセインSCPのリプレイや、導入部分にも書かれていますね。SCP自体に興味が湧いた方は、是非「SCP財団非公式日本語化wiki」やSCP財団日本支部などを訪れてみて下さい。 大手動画投稿サイトにも多くの解説動画や紹介動画などがあるので、そちらもどうぞ。
2016-04-07 09:25:48@tos ここまでで、先に言った”期待外れ”の意味がご理解いただけると思います。SCP財団の世界観は少し偏り気味で、データの汎用性が著しく低いです。またオブジェクトの中には見ただけで死んでしまうものも多いため、プレイ感が通常のインセインとは異なるでしょう。
2016-04-07 09:35:16@tos インセインSCPでは、生命力がゼロになるとその場で死亡したり、セッション中に報告書を作成したり、狂気が追加されていたり、補助PCを投入できたりと、通常のインセインとは大きく違います。命は軽く、使命は重いです。 まだ購入していない方はその辺を考慮すると良いでしょう。
2016-04-07 09:53:20@tos 第一に、SCP財団は、元々は海外の創作サイトである、ということ。 英語圏の創作サイトであるため、記事の全ては英語です。先ほど紹介したサイトでは、有志の方が翻訳してくれた文章を読むことができます。が、これは大方の人が”匿名さん”です。
2016-04-07 10:02:20@tos だから何? と思われるかも知れませんが、これはつまり文章の精度には責任が持てない、ということです。誤訳や、意訳も多く、頻繁に更新されます。また元記事が消されてしまうことも多いです。なので、記事を利用する上で不便が生じることもあるでしょうが、そこはご理解頂きたいです。
2016-04-07 10:07:12@tos 第二に、日本支部は本部から認可を受けた日本語用支部である、ということ。 ここで言う本部とは、その元サイトのことですね。あとに話すライセンスを利用して、各国に支部が存在しています。日本支部もその一つで、本部の記事の他に、支部独自の記事を掲載しています。
2016-04-07 10:22:07@tos 日本支部の職員(サイトメンバーのこと)は日本で活動しており、勿論ツイッターなどを利用しており、なので彼らに遭遇する事も多いでしょう。ですが、自己申告の肩書きにビビる必要はないので、こわちかしないで普通に接して頂ければと思います。
2016-04-07 10:35:05@tos 第三に、財団がクリエイティブ・コモンズを採用している、ということ。 財団はCreative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License、CC BY-SA(表示・継承)を標榜しています。は?って感じですが聞いてください。
2016-04-07 11:13:21@tos CCライセンスというのは、要は利用許諾書のことですね。CCという非営利の団体が、幾つかの条件の文章を提供してくれています。基本的にはネットでの利用を想定しているもので、SCP財団はこれを利用することで、自由な二次創作を保証しているわけです。
2016-04-07 11:19:57@tos この条件がBY-SA(表示・継承)なんです。勿論、インセインSCPもこれに準拠しており、オリジナルで創作していくことを推奨しています。 するとどうなるのか? あなたの書いたシナリオやデータも、場合に依ってはCCライセンス下で公開しなければならない、ということです。
2016-04-07 13:52:54@tos しなければならない、というとCCライセンスを良く知る方は「違う」と言うでしょう。それが先日あったちょっとした騒動です。 明言しておきますが、”財団では”CCライセンス以外での利用許諾は行っていません。話し合って利用を認めてくれる”権利者”はいません。
2016-04-07 11:32:29@tos ここを理解してもらわないことには財団の権利問題を語ることはできません。財団は二次創作を認めたいからこそCCLを利用しており、そしてシェアワールドを一括で二次利用許諾するためにCCLを利用しており、権利問題に関して話し合えるような相手はいないことを、まず理解してください。
2016-04-07 12:31:31@tos さて、じゃあそのCCライセンスが、インセインSCPで遊びたいだけの我々になんの関係があるのかという話ですが、これは先に述べた通り、主にシナリオやデータが問題点となりますね。 財団は「SCP財団の記事や世界観を利用するとき」にCC BY-SAでの利用を課しています。
2016-04-07 13:37:26@tos なので、たとえば既存の記事を元にシナリオを書くときは、その記事のクレジットと、シナリオをCC BY-SA下で公開する必要があります。(このCC BY-SAの細かい条件については別の解説やCCジャパンの説明をご覧ください)そうすることで、権利的にクリーンな創作が可能です。
2016-04-07 12:36:20@tos しかしこれには、実は大きな問題が潜んでいます。なぜならCC BY-SAの条件で継承しなければならないCC BY-SAという条件においては、転載や営利使用、改変などが許可されてしまうからです。つまり、あなたのシナリオを誰かがコピーして販売するようなことが許可されます。
2016-04-07 12:40:11@tos もちろん、あなたが自身が作成したデータやシナリオを販売することもできます。営利目的で、でもです。ですが同じことを、赤の他人もできてしまいます。「それは嫌だ、無断転載なんてされたくない」となると、途端に話がややこーしくなってしまいます。
2016-04-07 12:42:56