迫真戦車道部.WarThunder講座第三回:基礎知識編その参『砲弾その2:様々な砲弾』

今回は様々な砲弾について解説していきます
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高千穂穣太郎 @takachihojotaro

さて、深夜だし今日も迫真戦車道部.WarThunder講座や。書き溜めは今日の分までだからしばらくやらなくなると思う。再開するかも未定。 今回は様々な砲弾の解説だ

2016-04-08 02:12:24
高千穂穣太郎 @takachihojotaro

【砲弾その2:様々な砲弾】 前回、AP弾こそが対戦車戦の基本だと言いました。ですが、AP弾以外にも様々な砲弾が存在します。今回は、その中でも代表的なものを見ていきましょう。

2016-04-08 02:12:48

APファミリー

AP:Armor Piercing/徹甲弾

高千穂穣太郎 @takachihojotaro

【APファミリー】 AP弾にも、いくつか種類があります。まずはそのAPファミリーを見てみましょう。 pic.twitter.com/ZCEDY2LZzb

2016-04-08 02:13:08
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高千穂穣太郎 @takachihojotaro

・AP弾:通常の徹甲弾です ・APC弾:被帽付徹甲弾。斜めに当たっても跳弾しにくく、また、貫通力が落ちにくいです ・APCBC弾:風防付被帽付徹甲弾。APCに、空気抵抗の少なくなるキャップをつけています。遠距離の敵に撃っても速度が落ちにくく、結果、遠距離でも貫通力が落ちにくいです

2016-04-08 02:13:49
高千穂穣太郎 @takachihojotaro

基本的にはAP<APC<APCBCですが、そうでない場合もあるので、各砲弾の能力をよく確認するといいでしょう。また、炸薬入りAPの事を特別にAPHEと呼ぶ場合もあります。

2016-04-08 02:13:59
高千穂穣太郎 @takachihojotaro

【APファミリーまとめ】 ・基本的にはAP<APC<APCBC。但し各砲弾の能力値をよく確認する事。 ・炸薬入りのAPをAPHEと呼ぶ場合もある。

2016-04-08 02:14:06

HEAT

High Explosive Anti Tank/対戦車榴弾
日本語だと成型炸薬弾(shaped charge)が一般的

高千穂穣太郎 @takachihojotaro

【HEAT】 こちらはHEATです。大量の炸薬が入っていますが、貫通後爆発して爆風と破片を撒き散らす、という類のものではありません。むしろ、これだけ大量の火薬を積んでいながら、貫通後の加害範囲は小さなものです。 pic.twitter.com/9ZuVZfqWUU

2016-04-08 02:14:46
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高千穂穣太郎 @takachihojotaro

HEATは装甲の外で爆発し、細長い液体金属(メタルジェット)が装甲を貫通します。大量の炸薬を使う割に貫通後の加害範囲が小さいのはこのせいです。細長い部分が加害範囲ですから(参考サイト:lancemore.jp/ls-dyna/exampl…pic.twitter.com/SOO3bar9LG

2016-04-08 02:16:23
高千穂穣太郎 @takachihojotaro

一応、HEATには、遠距離になっても貫通力が落ちないという利点はあります。装甲貫通力一覧を見るとそれが分かります。その一方で、APなら貫通可能な柵や壁に当たった場合、HEATはその場で爆発してしまうという欠点もあります。 pic.twitter.com/wI9BH3kb0K

2016-04-08 02:16:38
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高千穂穣太郎 @takachihojotaro

また、WTが扱う時代のHEATは、一般的な戦車砲弾より貫通力が低い場合が多いです。例えばこれは虎E型の比較ですが、最初から使えるAPCBCより貫通力が低く、しかもHEATの常として貫通後の加害範囲が狭い訳です。 pic.twitter.com/1vELE4eZIY

2016-04-08 02:16:51
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高千穂穣太郎 @takachihojotaro

そのため、HEATを使う場面というのは殆どないでしょう。例外的に、短砲身のIII号突撃砲、及びIV号戦車では主力になります。III号突撃砲A型と、IV号戦車C型、E型、F1型ですね。

2016-04-08 02:16:57
高千穂穣太郎 @takachihojotaro

これはIII号突撃砲A型の砲弾比較です。いわゆる100mmHEATの貫通力が破格である事が分かりますね。実際、同格どころか格上であっても、HEATを使えば出会うあらゆる戦車を撃破する事が可能です。 pic.twitter.com/gGRK82CI6c

2016-04-08 02:17:24
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高千穂穣太郎 @takachihojotaro

【HEATまとめ】 ・貫通後の加害範囲が狭い ・遠距離でも貫通力が落ちない ・柵や木に当たるとその場で起爆してしまう ・基本的に使わないが、短砲身IV号戦車、及び短砲身III号突撃砲では主力となる

2016-04-08 02:17:29
高千穂穣太郎 @takachihojotaro

【HEATの類似砲弾】 ・HEATFS:戦後戦車が持つ、本作最強の貫通力を誇る砲弾。300mm後半~400mmの貫通力を誇り、超重戦車マウスの正面装甲すら易々と貫通する。戦後戦車同士の戦いだと装甲があまり意味をなさないのだが、それは主にこいつのせい。

2016-04-08 02:17:38
高千穂穣太郎 @takachihojotaro

【HEATの類似砲弾】 ・HESH:こちらも戦後戦車が持っている。貫通力と加害範囲を強化したHEATのような弾。ただす作動原理は全然違う。戦車の装甲に貼り付けた履帯等に当たると効果を発揮しない、という弱点がある。また、史実通り跳弾しやすい。

2016-04-08 02:18:02

APCR

APCR:Armor Piercing Composite Rigidness/硬芯徹甲弾

高千穂穣太郎 @takachihojotaro

【APCR】 貫通力に特化した、軽量な弾です。炸薬は入っておらず、貫通後爆発する事はありませんが、非常に高い貫通力が特徴です。 pic.twitter.com/64KDRWcrLm

2016-04-08 02:18:45
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高千穂穣太郎 @takachihojotaro

虎EのAPCBCとAPCRを比べてみましょう。近距離における貫通力は、APCRが圧倒的です。 pic.twitter.com/Hw5kwGJTUw

2016-04-08 02:18:58
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高千穂穣太郎 @takachihojotaro

圧倒的な貫通力を誇るAPCRですが、弱点も多いです。まず第一に、貫通後の加害範囲が狭い事。特に、貫通後爆発するタイプのAPと比べると、貫通後の威力は格段に落ちます。通常のAPと比べても、弾が小さく軽い為、貫通後の威力は小さめです。

2016-04-08 02:19:04
高千穂穣太郎 @takachihojotaro

第二に、遠距離だと露骨に貫通力が落ちる、という弱点があります。APCRは弾が軽量なので、空気抵抗によって減速しやすいのです。そのため、遠距離では露骨に貫通力が落ちます。 pic.twitter.com/D391TPFAcy

2016-04-08 02:19:46
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高千穂穣太郎 @takachihojotaro

第三に、傾斜装甲に弱い、という弱点があります。ステータスを見ての通り、跳弾こそしづらいのですが、角度が悪くなると露骨に貫通力が落ちます。角度によっては、普通のAP弾以下の貫通力になります。 pic.twitter.com/NRQ5zSU7L8

2016-04-08 02:20:00
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高千穂穣太郎 @takachihojotaro

これらの特徴から、APCRは主力砲弾として使うものではない事が分かります。『通常の砲弾では貫けない格上戦車と出会ってしまった時に使用し、垂直部分を撃ち抜く』というのが主な使い道になるでしょう。

2016-04-08 02:20:05
高千穂穣太郎 @takachihojotaro

使いどころの少ない砲弾ですが、持って行く価値はあります。格上と出会った時、どこを狙っても抜けなくて絶望という事がなくなり、一か八かの顔面パンチができる…というのは大きな利点です。保険として少数積んでいくといいでしょう。

2016-04-08 02:20:54