ゲーム音楽家の来兎さん、二次創作の許諾問題を語る。『第三者が許可の有無を聞く事自体、権利者的に迷惑』『「0か1かはっきりしてくれないと死ぬ病」の人達は迷惑』
- atochi_kanri
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公式の中の人達 『二次創作制作者は過剰に萎縮する必要は無い。うまくやれ』 (エレン先生の二次創作に対する東京書籍の公式回答有り。) - Togetterまとめ togetter.com/li/960866 @togetter_jpさんから
2016-04-10 16:49:402次創作する上で「教科書とオタク向けとは違う」という人がいるけど、そこはどちらも「著作権を侵害している可能性がある」わけで、なにも変わらない。
2016-04-10 16:57:02この2次創作の問題だけじゃないんだけど「0か1かはっきりてくれないと死ぬ病」の人たちのせいで迷惑をしてるんですよ。世の中2択じゃないんです。
2016-04-10 16:58:55あと二次創作する人が第三者から「許可をとったのか」って聞かれることあると思いますが、それに答える義務はないので無視していいです。これ言う人、権利者的にも迷惑です。
2016-04-10 17:21:08あぁ、これって今までの生き方によるのかもな。私の考え方は「校則で禁止」はやらない。ではなく、禁止されてるのでやったら叱られる可能性がある。 禁止されていようが、やるやらないは自分が決めること。
2016-04-10 19:17:11二次創作をファン活動と捉えてる人多いみたいだけど、ファンかどうかなんて特に意味は無いです。むしろ原作を批判するような二次創作が作れる環境が、表現の自由がある社会として必要であり、その自由とは「発表する自由」であり、原作側はそれに不都合があれば反発する自由がある。
2016-04-11 02:56:26来兎さんがご自身のブログで詳細な解説を書いてくれました。
来兎さんオフィシャルブログ”二次創作について”
http://lineblog.me/raito/archives/1055605954.html
ここ数日Twitterで二次創作について妙に盛り上がっていたのですが、落ち着いてきたのでちょっとまとめたいと思います。
事の発端は、東京書籍の英語教科書「ニューホライズン」のキャラクター「エレン先生」の二次創作絵がTwitter上で盛り上がって、その使用について東京書籍へ問い合わせた方が現れたことでした。
この方が「余計なことをするな」とものすごく叩かれたのですが、この問い合わせに対して賛同する方もそれなりにいました。(しかしこの私刑は問い合わせより全然酷いので、良識があるのならやめていただきたいです)
公式の中の人達『二次創作制作者は過剰に萎縮する必要は無い。うまくやれ』 (エレン先生の二次創作に対する東京書籍の公式回答有り。)http://togetter.com/li/960866
私も上記のまとめと同様「うまくやれ」と言ってるわけです。
私もかなり昔のアマチュア時代に、二次創作でメーカーに問い合わせのメールをしたことがあるのです。
しかし、回答はいただけませんでした。
それからしばらくして、回答をいただけなかったことがそのメーカーの配慮であることに気づくのです。
それに気づいたのは、私が権利者側の立場になったからです。
仮に二次創作の許可を出そうとすると、許可を出すことでその二次創作の責任の一端を負うことになるので、確認コストが跳ね上がります。
こんな通常の業務と関係ないことに時間を使うなんて実質不可能です。
そこで、許可でも不可でもない「判断保留」という第3の選択肢がとても重要になるのです。(黙認という言葉を「認めた」と捉える方がいたのであえて「判断保留」という言葉を使っています)
現実的に、いわゆる同人の二次創作で 権利者とトラブルになる可能性はかなり小さいです。
だったら落とし所として権利者が「判断保留」しておいて、もしなにかしら問題があったらそのときにアクションを起こすことにすれば、権利者もコストを掛けずに済みます。
しかし問題は 、その小さなリスクすら負いたくないという人が少なからず存在することです。
どんな小さなリスクも嫌で、絶対安全でなければ安心して二次創作できないと主張します。
しかしそこには矛盾があり、二次創作にかかわらず、創作物を発表すること自体が少なからずリスクを負うことなのです。
だからリスク0で創作するということはあり得ません。
リスクを極限まで小さくすることの問題点はこの本を読んでください。
リスク最小化を極限まで追い求めると、かえってリスクが増大することがわかります。
「ゼロリスク社会」の罠 「怖い」が判断を狂わせる (光文社新書) 新書 – 2012/9/14 佐藤 健太郎 (著)
権利者と二次創作者がきれいに二分されてるように考えてる方もいるようですが、多くの権利者はアマチュア時代二次創作していますし、プロになっても続けている方もたくさんいます。
当然二次創作者の気持ちがわからないわけありません。
私自身初めて世に出した創作物はぷよぷよの同人誌です。
今は権利者側にもなったけど、私の曲を耳コピしてニコ動やYOUTUBEで公開してる人達がいることは嬉しいですし、そこから新しい才能が伸びていってくれたら、私が先輩作家の音楽が好きでコピーして学んだように、微力ながらも次の世代にバトンを渡す役目を果たせたらと思います。
だから、あんまり怖がらずにジャンジャン二次創作してください。
おおっぴらには言えないけど、中の人達は応援してるんですよ。
おまけ
ある企業の二次創作物受付業務をした際に「〜はガイドライン違反では?」という公式から何とかして言質取りたいマンや、「二次創作物はOKかNGか明確に答えて」という0か1にしないと気が済まないマンから定期的にメール兼クレームを頂きましたが、共通点はその人達が創作活動をしてない事だったな
2016-04-12 13:32:18