小学校国語で〈日本語〉はどのくらい教えられているかⅡ

3
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

小学校国語で〈にほんご〉はどのくらい教えられているか - Togetterまとめ togetter.com/li/961251 続きいきます。今回は小2編。

2016-04-12 12:33:58
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

2)小2の国語教科書についてはすでにこんな風に分析はしたのですが togetter.com/li/961090 もっと踏み込んでみます。

2016-04-12 12:37:16
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

3)ああやはり理科へのウォーミングアップも兼ねるのですね今の国語、 pic.twitter.com/V4RwPGwEKS

2016-04-12 12:41:16
拡大
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

4)小1国語では、話しことばを書きことばに変換する道具として「です・ます」体が使われていると先に指摘しました。これは言い換えると、話しことばは「です・ます」体に変換しなければ書きことば(フォーマルなことば)と認められないわけです。 pic.twitter.com/I5iXyinzr2

2016-04-12 12:50:16
拡大
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

5)子どもの頃、日記や作文を書くたびに、それに級友たちの書きものを読むたびに不思議だったことがあります。いわゆる地の文は「です・ます」体なのに、家族や友人との会話部分になると方言のままなのです。私が育った土地は東京圏ではなく、当然まわりも方言を喋ってはいましたが

2016-04-12 12:53:25
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

6)作文では「です・ます」体を使うのです。そういうものだと何の疑問も感じなかった。ところがそこに親とのやり取りがカギかっこで挟まれると、そこは方言になるわけですよ。

2016-04-12 12:54:54
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

7)そういう作文のほうが教師のうけが良かったような気がします。また私自身もひとの作文を読んでいてそういう作文のほうが生き生きしていると感じました。

2016-04-12 12:58:36
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

8)民俗学者がどこか世界の辺境でフィールドワークして、その土地の暮らしや風習をブンメイジンの目線でのぞきこむような感覚というか。

2016-04-12 13:05:02
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

9)「です・ます」体に変換されたものでないと話しことばは(この小2の段階では)地の文になれない。それでもあえて挟むのであればカギかっこで別枠にしないといけないのです。 pic.twitter.com/wy2GPld9ah

2016-04-12 13:09:32
拡大
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

10)切なくなりませんか。なってください。

2016-04-12 13:11:38
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

11)巻末ふろく。小2の子に作文をさせて使いこなせる、というか使いこなしてほしいことばのパレット。 pic.twitter.com/qdX7y2T58z

2016-04-12 13:14:39
拡大
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

13)主語と述語のバッテリーは小2の後半でデビュー。 pic.twitter.com/ciNHtFFgtg

2016-04-12 13:34:32
拡大
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

14) >「ぼうしが。」と言うだけでは、「どうした」かが分かりません。どのように言えばよいでしょうか。 pic.twitter.com/YFpWxf5lS6

2016-04-12 13:41:00
拡大
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

15)話しことばでの実例をあげてはいますが、実際にはこういう舌足らずな文で私たちは何の差しさわりもなく会話をしているはずです。

2016-04-12 13:43:25
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

16)たとえばこの親子がいっしょにいるところに風が吹いて、この子の帽子が飛んでいってしまったとしたら「ああっ」「ぼうし」「とんでっちゃった」なんて風に会話してるはずですよね。

2016-04-12 13:46:29
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

17)娘がぼうしをかぶっていないのに気が付いた母親が「どうしたの」と聞いて、娘は娘で「とんでっちゃった」と答えるケースだってあるでしょうに。この場合「ぼうしが」という主語はなくても会話が成り立っている。

2016-04-12 13:52:44
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

18)日本語は主語ではなく述語が王様であるという話を先にしました。togetter.com/li/961251 ここの18~23を参照。

2016-04-12 13:57:05
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

19)本当はこの段階でこの話をしてあげたいのですが小2ではまだ無理かな。とりあえず主語と述語というバッテリーこそが文の基本構造であると教え込むので精一杯。

2016-04-12 13:59:30
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

20)どうしてこんな些細なことに私がうじうじこだわるかというと、主語が王様で述語が一番の家来といわんばかりの刷り込みは、日本語を理解するにあたってはかえって足手まといにならないかと思うからです。

2016-04-12 14:00:35
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

21)「ぞうははながながい」をどう分析する?「ぞうは」も「はなが」も主語と解釈できる。そこで学校文法ではこういう文については二重主語とこじつけています。

2016-04-12 14:01:40
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

22)この解釈、実は正しくない。「ぞうははながながい」は「ぞうのはながながい」の変形だと見抜かないといけない。これなら「ぞうのはなが」が主語で「ながい」が述語であるとすっきり説明できる。

2016-04-12 14:03:13
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

23)日本語を理解する最大のコツは、この「述語こそ主役」であること、それから「主役ゆえに文の末尾にくる」こと。この二点。このふたつは何としても小学校のうちに理解させないといけない。

2016-04-12 14:05:06
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

24)そうそうもうひとつ大切なことがありました。話しことばにおいては文は完成していないって点。「ぼうしが」でも伝わるときは伝わるのだから。母親にすれば娘が何か慌てている姿からすぐに察しがつくはずです。そしてこれだって言語なのです。 pic.twitter.com/CC7nkmF7nE

2016-04-12 14:08:18
拡大
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

25)子どもとき、祖父が高校野球のテレビ中継を楽しむとき音声をしぼって、音はラジオで聞いていました。ラジオのアナウンサーのほうがテレビより細かく実況中継してくれるからだと言ってました。

2016-04-12 14:10:02