小学校の国語で〈日本語〉はどのくらい教えられているかⅢ

なにげなく斬新な話をしているの法則
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It happens sometimes @ElementaryGard

「小学校国語で〈日本語〉はどのくらい教えられているかⅡ」をトゥギャりました。 togetter.com/li/961661

2016-04-12 15:33:47
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2)さあ小3の国語に行きます。すでに一度分析はしているのですが。togetter.com/li/958663

2016-04-12 19:57:27
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3)国語辞典デビュー。これは〈語学〉としての日本語論のいい導入になると思うのですが、本教科書ではそこまで行かない。使い方の説明で終わってしまう。 pic.twitter.com/lKEEClkgz9

2016-04-12 20:01:15
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4)ここtogetter.com/li/958663の7~10で論じたとおりです。明治が国語辞典を生み、その編纂のために文法が(不完全とはいえ)開発され、辞書の巻末ふろくとして収録されたところそっちが評判になった。

2016-04-12 20:04:20
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5)英文法をお手本にしたために、小2国語下巻で説明されたような主語述語モデルが疑われることなく採用されてしまった。

2016-04-12 20:07:18
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6)そのため「日本語は主語がときどき欠落してしまう欠陥言語だ」といわんばかりの理屈が生まれたり、反対に主語が二つあるおかしな言語だとする見解も生んでしまった。

2016-04-12 20:08:17
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7)「象は鼻が長い」の主語は?「象は」も「鼻が」も主語に解釈できてしまう。そこで二重主語という強引な解釈をするしかなくなる。

2016-04-12 20:09:34
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8)「は」は「が・の・に・を」と交換可能または付属可能であり、この交換ないし付属のとき「が・の・に・を」には裏ニュアンスが生まれるの法則。これは小学生にはさすがに難しい話なので教科書で取り上げるのは少々あれではあるのですが

2016-04-12 20:11:29
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9)教える側は理解していてほしい。

2016-04-12 20:11:57
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10)動詞の活用形デビュー。これ実用性があまりないんですよ。もっと便利な活用形があるのに。 pic.twitter.com/JlbjG4bpqn

2016-04-12 20:20:42
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11)どうしてこの活用表では使い物にならないかわかりますか。例えば「書いた」はこの活用表にあるでしょうか。ないんですね。どうしてだと思いますか。

2016-04-12 20:23:19
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12)連用形の「かきます」が答え、ということになっています学校文法では。かき+たり→書きたり→書いたり→書いた と、こう理屈づけています。ちなみに「たり」は「た」の本来の姿とされています。文語というか古文というか。それが口語では「た」になると説明されています。

2016-04-12 20:26:54
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13)明治期に日本語が改造された、というか日本語が発明されたという話をこれまで何度もしてきました。「たり」は改造前の日本語で、その後に「た」にとってかわられたのです。

2016-04-12 20:28:45
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14)言語学的にはそれで正しいのですが、現実にはもう別物ですよね。それを学校文法では強引に同系列のものとして説明するために「かきます」から「かいた」を導き出すような理屈をこねるわけです。

2016-04-12 20:30:21
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15)「かいた」ひとつさえさっと説明できない文法。こんなものを習わされたんですよ私たちは。

2016-04-12 20:31:24
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16)英語ネイティヴがよく「ニホンジンの英語は時制がおかしい」と指摘します。その原因のひとつがここにあるとみます。学校文法では「書いた」「聞いた」「歩いた」「寝た」などの超基本的言い回しすら説明できず、説明されていないため、英語の過去時制の考え方に生徒が対応できないのです。

2016-04-12 20:33:13
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17)それだけではありません。この「~た」の機能をしっかり教えておく、というか気づかせておかないと、中三で習う英語の現在完了時制も理解できなくなってしまいます。

2016-04-12 20:35:32
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18)事実私も現在完了時制を習ったとき「はあ?過去形とどう違うねん!」と戸惑ったひとりです。

2016-04-12 20:36:18
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19)「~た」すらきちんと説明できない欠陥国文法を延々と使い続ける日本の小中学校。これこそがニホンジンの英語力の足を引っ張っている大きな要因です。

2016-04-12 20:38:05
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20)そしてこの程度のことすら今までろくに指摘されてこなかった(少なくとも私は同種の指摘を目にしたことも耳にしたこともありません)ことに驚きます。

2016-04-12 20:39:02
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21)こっちの活用表を使えばすぐに説明できるのに。 pic.twitter.com/jjt2w6BIeV

2016-04-12 20:49:47
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22)これは学校文法ではなく、外国人用の日本語文法。戦後に開発されたものです。明治以降の日本語については最強の実用性を誇ります。

2016-04-12 20:50:59
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23)繰り返します。時制とか相(完了形とか)の概念はかつて日本語(に整備される前の時代のことば)にあったのが、明治期に整理されてしまったんですよ。それで国文法でもあまり重要視されなくなって、今の国語でもあまり時制の話がでない。で英語の授業で遭遇する。生徒は混乱する。

2016-04-13 12:12:58
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24)ここ。主語ー述語のお話に見えますが、本当のテーマは書きことばと話しことばの違いについてです。 pic.twitter.com/Wpxjml6jhk

2016-04-13 12:35:31
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25)まんがのふきだしとはいえ、それでも紙に書かれた文字、つまり書きことばです。話しことばのふりをした書きことば。そのすりかえをあいまいにするためにまんが文法が使われているのは面白いですね。

2016-04-13 12:38:33