和辻哲郎『倫理学』読書メモ集

和辻哲郎『倫理学』(全四巻、岩波文庫、2007)の読書メモをまとめました。
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荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「人は猫の前では安んじて己れの秘密を語り得るであろう」(和辻哲郎『倫理学』序論)。このネコ派が。

2016-03-24 13:40:06
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「天候の挨拶が人間存在の表現として捕えられるとき、そこに主体的な存在への通路が開かれる。何ゆえに人々は天候の挨拶をするか、――天候とは主体的な存在の様態、すなわち「機嫌」にほかならぬからである」(和辻哲郎『倫理学』序論)。なんか大事なこと言ってる気もする。

2016-03-24 13:43:45
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

え、タルドの『模倣の法則』英訳してるParsonsって、もしかしてタルコット・パーソンズ? ちょっとテンション上がる。 pic.twitter.com/CdcDIPKVw8

2016-03-25 10:22:38
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荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「道はその最も原始的な形態においては歩み踏まれておのずからできた跡である。ところで人がしばしばそこを通ったということは、そこにすでに人間の「交通」があったことを意味する」(和辻『倫理学』第二章)。和辻の中で一番面白いのって間柄論とかじゃなくって実は交通論だよね。

2016-03-28 18:33:34
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「タルドが社会学を「脳間の心理学」として立てようとした時、彼はさらにこの「脳間」が何を意味するかを追究すべきであった」(和辻哲郎『倫理学』第二章)。ノーカン! ノーカン!

2016-03-28 18:36:20
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「山川草木のごとき自然環境なるものは、原始的には「汝」としての性格を持っている」(和辻『倫理学』第二章)。お前はブーバーかッ!

2016-03-28 18:38:30
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「本来性は人間の固有の可能性として、あらゆる人間存在にその方向を与える。これが根源的な「行く先」である」(和辻『倫理学』第二章)。ハイデガーもそうだけど、本来的とか言われちゃうと口ごもっちゃうよな。それお前が勝手に思ってる本来でしょ?とか。

2016-03-28 19:40:49
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「人間が「時間の中に」存在するのではなく、逆に時間が人間存在から出て来るのである」(和辻『倫理学『倫理学』第二章)。いや、さすがにこれは人間中心主義的すぎるでしょ。

2016-03-29 13:19:22
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「タルドやデュルケムなどのいうように、食物といえども、行為の仕方としての社会なしには成り立たないのである。肉が「食物」であり、あるいは「うまそう」であることは、一定の食い方が固定したがゆえにのみ可能なのである」(和辻『倫理学』第二章)。これは面白い。

2016-03-29 13:22:12
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

和辻哲郎『倫理学』第一巻読了。まぁ、面白いんだけど、冗長というか、正直あと三巻もあんのかよって感じ。エッセンスは『人間の学~』抑えとけばそれでいい気もしないでもない。あと、「以上のごとく」って好きナ、和辻。どんだけ使うんだよ。

2016-03-29 13:28:30
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

にしても、熊野純彦さんの解説は岩波新書のやつと基本的に同じなんだろうか。なんか既視感があるが…。

2016-03-29 13:29:37
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

忠実は、裏切り得る者がその裏切りの否定において従属することを意味する。裏切りを止揚契機として含むことのない忠実などはあり得ない。by和辻哲郎『倫理学』第二章

2016-03-31 12:26:05
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

顔が唯一回的であるように、指の先の紋様も唯一回的である。かかることは指紋に限らず身体の全部にわたっている。by和辻哲郎『倫理学』第三章

2016-04-01 10:06:12
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「童貞がすでに破られていたということは、この女の存在にすでに一人の男が参与しているということであり、従って結婚後の夫婦の私的夫婦共同体にも第三者を介在せしめることになる」(和辻哲郎『倫理学』第三章)。オイオイ、なんかキモイこと言い出したぞ。

2016-04-01 10:09:10
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

@arishima_takeo これアレだよな、なんかずいぶん前にアニメのキャラに性的経験があったとかなんとかっていう、あの問題だよな。そうか、みんな和辻ストだったのか…。

2016-04-01 10:45:49
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「処女の操は夫婦の間の貞操からして意義を獲得するのであり、夫婦の間の貞操は夫婦共同体の人倫的意義を背負っているのであるとすれば、女が死を賭してもその操を守るという現象には、きわめて深い意義の存することが明らかとなるであろう」(和辻哲郎『倫理学』第三章)。マ・ジ・か。

2016-04-01 10:17:15
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「公共的な種々の共同存在の形成に当たって己が任務に忠実であること、公共的にかけられた信頼に対して死を賭しても裏切りを拒むこと、公共的に表示した己れの立場をいかなる艱難の前にも守り通すこと、それが男の操なのである」(和辻哲郎『倫理学』第三章)。お前は演歌かッ!

2016-04-01 10:22:19
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

@arishima_takeo 「ブラック化する公共」ってタイトルの新書書けそう。

2016-04-01 10:22:55
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「婦の道として第一にあげらるべきものは「やさしさ」であろう」(和辻哲郎『倫理学』)。なんか読んでる方が恥ずかしくなってきたよ。

2016-04-01 10:28:42
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「夫の好む食物を夫の満足するように心をつくして料理するということは、文字通りに己が「心づくし」を食せしめるのであって、実に端的に愛の表現である」(和辻哲郎『倫理学』第三章)。KO・KO・RO・ZU・KU・SHI、イエ―イ!

2016-04-01 10:37:23
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「学問の共同体として欠くるところの多い現在の学校ですら、なお友人的存在共同を媒介する場所として、有力な役目を果たしているのである」(和辻哲郎『倫理学』第三章)。学校は友達100人作るところなのか問題。

2016-04-05 10:56:59
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「わが国の物理学者はわが民族の物理学的探究の尖端に立っているのであり、従ってその業績はわが民族の業績でもある」(和辻哲郎『倫理学』第三章)。文化共同体の第一の特徴は言語らしいけど、そんなこといったら学者共同体の言語(英語とかワケワカメな数式とか)って民族と結びつかないのでは。

2016-04-05 11:14:18
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

いかなる我れ汝もすでに与えられた言葉を用いるのであって初めて言語を鋳造するのではない。しかしにもかかわらず、言語活動は言語を作る働きなのである。by和辻哲郎『倫理学』第三章

2016-04-05 11:16:35
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

和辻哲郎『倫理学』第二巻読了。和辻のアナクロな男女観が炸裂。別に清い交際を希望しててもいいけど、それをわざわざ倫理学体系のなかに入れようとするか? 「民族」とか怪しげなことも言いだすから、ツッコミどころ満載。自民党とか結構和辻好きなんじゃないか?

2016-04-05 11:22:58