シーン一部紹介！読むドラッグこと、ＷＥＢ小説『変性意識上のアリア』

ollie @zuiikin_drg

俺はグチャグチャになりながら、なんだよはなっから、俺がたべられたんじゃねーかよォ・・・。なんて、自室のベッドに腰かけて頭を抱えて考えていた。・・・ん？・・・ハァア！？おい。なんだよこれは。俺んちじゃねーか。そんなわけがねえ。待て、待て、落ち着いて思い出せ。

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俺はSPACEBABY MEDITATION？だかって超体験のモニターに抽選で選ばれて、そんで？変な夢ばっかり見せられて、ジャングルで腹が減って、女の子を、食べた・・・？おいおいなにゆってんだよ、俺。大丈夫か？ ﾁﾘﾁﾘﾁﾘﾁﾘﾁﾘﾁﾘﾁﾘﾁﾘﾁﾘﾁﾘﾁﾘﾁﾘﾁﾘﾁﾘﾁﾘﾁﾘﾁﾘ

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なんて思ってた所に、 急激な吐き気が襲ってきた！ ングァッ！！ 気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪いつらい。気持ち悪い助けて。 さらさらの唾を何度も飲み込みながら、 登ってくる嘔吐感を必死に抑えた。

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顔は汗でびっしょり。 そんなことをどれだけ続けていただろう。 いきなり頭の中から、 聞き覚えのある女の声が聞こえた。 「おーい、大丈夫？ ずいぶん通過儀礼に苦しんでるみたいだねぇ。」 ・・・ナナ？ ふざけやがって。 通過儀礼ってなんだよ・・・？

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「私の恩恵を受けるためには、 嘔吐中枢のすぐそばを通り抜けたその先の脳関門まで辿りつかないといけないんだ。 俺君は我慢できてるだけ、随分ましだと思うよー、後少し、頑張って。」 んだよ、 他人事だと思ってよォ。

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「まあそうカリカリしなさんな。 ほら、もうすぐ来るよ。 リラックスして複式呼吸して。 私がサポートしてあげるから、 俺君の内側に潜んでる、 深海よりも真っ暗で、 それでいて最高に神秘的で、 最高にメガロマニアックな宇宙旅行へ、 出発進行！！」 い、意味わかんねーから。

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俺は完全にナナに手を引っ張られながら、 気づいたら、 ベッドの上に腰かけてる状態で必死に腹式呼吸を繰り返していた。 ん？ ・・・っておい！！！ だから俺の家じゃねえんだって！！ なんでまたここにいんだよ！！ ・・・いや、待てよ…？

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テレビは、昨年地デジ対応の液晶に買い替えたはずだ。 そもそもこのベッドも、腰痛もちの俺には合わなくて思いきってつい最近買い替えてる。なのに、変わってねえんだよ。 なんだよこれ。 おっと、さっき頼んだピザ屋が今エレベーターを上がってきているな。 金を用意して、鍵を開けといてやろう。

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そんなことを思いながら、玄関に向かっていく自分の後ろ姿をベッドに腰かけてボーッと眺めていた。 ん？ ・・・っておい！！！ だから俺の家じゃねえんだって！ なんでまたここにいんだよ！！ ・・・いや、待てよ？ これはさっき思ったぞ…？

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あっ、ヤバイもうすぐピザ屋がエレベーターを降りるぞ。 金を用意しないと…。なんだこれ。訳わかんねえぞ。 これじゃデジタル放送見れねえじゃねえかよ。違うんだよ。そこじゃねえ。そこじゃねえんだよ。 あっ！ あっ、あっあっやば・・・あっ んぐァッ！！ ハッと机に目をやった。 なんだよ。

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机の上の電動鉛筆削りが踊ってら。 傑作だ。俺は笑い転げた。こうしてみると、お前ってセクシーなんだなぁ。 あはは。なんだかちょっとだけ興奮してきた。 ほれ、鉛筆挿れてやるよ。 お前好きだろ？知ってるぞ？ あはははは。ワクワクしながら鉛筆を差し込んだ。

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すると、鉛筆削りは勢いよく差し込まれた鉛筆を飲み込み、そして鉛筆削りの回転とリンクして、世界がものすごい勢いで七色に回りはじめる。 「わああああああすげえうれしいいいいあああアアッ！！！」

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気付くと俺も、その七色の渦の一部になっていた。世界が全て、その七色に収束していくような一体感。そうして俺の精神は持って行かれ、俺の肉体から解離した。

SATAケーブル @SATA36691816

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