カルミネ・アバーテ著『偉大なる時のモザイク』『帰郷の祭り』『風の丘』に寄せられた声。
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『偉大なる時のモザイク』カルミナ・アバーテ 風の影から逃れたとひと息つき、顔をあげるとそこにはモザイクのまっすぐな眼差し。空の青と光のモザイク。ああ、とまぶた中の故郷を目の前にして、風の影の声が… instagram.com/p/BNoe0o_jjNo/
2016-12-05 19:43:20少し憂鬱な家族の用事で帰省。ぷらっとこだま、初利用。旅のお供は、カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』栗原俊秀さん訳(+論文…)。 pic.twitter.com/zlr6NjxiA6
2016-12-05 14:33:26どうして人は生まれ故郷から逃げださなければならないのか。どうして人は旅立ちを強いられるのかーカルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』。これはアルバニア→イタリアの物語。一方、アディーチェの『アメリカーナ』。ナイジェリア⇄米国の物語。ふたつを併読すると不思議な化学反応が起きる。
2016-12-02 07:35:58カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』、須賀敦子翻訳賞の総評です。 「うるおいと烈しさが心地よく縒り合わされた訳文〔……〕言語的な混淆をも翻訳の冒険として挑み、みずみずしい物語世界を日本の読者に伝えることに成功した本書は、本賞にふさわしい訳業である」(和田忠彦さん)
2016-11-19 11:23:29カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』、須賀敦子翻訳賞の講評です。 「イタリアのマイノリティを描いた未知の小説を清涼な文体に写しとる栗原俊秀さん」(岡田温司さん) 「アバーテの長編は宮崎駿とル・クレジオを合わせたような長編で、貴重な試み〔……〕優れた訳文」(四方田犬彦さん)
2016-11-19 11:18:06カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』、須賀敦子翻訳賞の講評です。 「透明度が高く、きりっとした邦訳」(木村榮一さん) 「イタリア文学の新しい動向が窺えるアバーテ作品を若手訳者のみずみずしい訳文で〔……〕読めたのは大きな収穫」(柴田元幸さん)
2016-11-19 11:17:31橋本勝雄さん、栗原俊秀さん、須賀敦子翻訳賞受賞おめでとうございます! pic.twitter.com/0UvuFQAFLf
2016-11-18 20:18:37「年端のいかない若者たちは、興奮を抑えることができずにいた。〔……〕後戻りのできない逃走の渦中にいることを、彼らはまだ理解していなかった。というのも、旅立つ者は誰であれ、帰る日を夢見ずにはいられないから」(『偉大なる時のモザイク』より)
2016-11-18 16:27:15「モザイクに描かれた人物たちは、体を震わせ、息をしながら、静寂のなかを旅している。それを見たときに、自分のなかに宿った思いこそが大切なんだ。どうして人は、生まれ故郷から逃げださなければならないのか。どうして人は、旅立ちを強いられるのか」(『偉大なる時のモザイク』より)
2016-11-17 13:54:17「人びとは深く胸を打たれていた。この瞬間を忘れることは容易ではなかった。〔……〕かつてと今のあいだには、記憶の空白が横たわっているのかもしれない。なら俺たちには、その空白を埋める義務がある。物語の震えを感じて、前に進む責務がある」(『偉大なる時のモザイク』より)
2016-11-17 09:48:51「現在という時のなかで、その物語を無視するか、気の向くままに役立てるかは、僕たちにかかっている。ゴヤーリは「現在」を、「まやかしとごまかしの時」と呼んでいた。けれど、たとえそうであったとしても、それは僕たちの生きる「時」にほかならないのだ」(『偉大なる時のモザイク』より)
2016-11-16 15:57:42「つまりは、風だった。シーラ山から、僕らの海から、北から、南から。ホラの丘は、風が行き交う十字路だった。吹き荒れる風は季節に応じて、冷たいこともあれば暖かいこともあった。けれどいずれにせよ、それは僕らの髪をかき乱し、僕らの思考を頭から引き剥がした」(『偉大なる時のモザイク』より)
2016-11-16 15:22:47カルミネ・アバーテの『偉大なる時のモザイク』を読みながら...時間を旅する。 pic.twitter.com/AMPkcX6w6f
2016-11-14 00:17:17カルミネ・アバーテ『帰郷の祭り』を一気読みしてしまったが、作者が今こそ!と思うまで書かず、今だ!と一気に書いた作品なら、間違った読み方じゃないはず。出稼ぎ移民の息子は父の帰還をひたすら待ち、一緒にホラ(彼らの暮らす村)で暮らしたいと願う、自伝的要素濃い物語。 pic.twitter.com/DmZVVr8srC
2016-11-08 00:55:02【祝!受賞】『偉大なる時のモザイク』(カルミネ・アバーテ著)の翻訳により、栗原俊秀さんが第二回須賀敦子翻訳賞を受賞されました。本賞はイタリア語から日本語への優れた翻訳書に隔年で贈られます。選考委員は岡田温司、木村榮一、柴田元幸、四方田犬彦、和田忠彦各氏。おめでとうございます。 pic.twitter.com/n7umKWZ03E
2016-11-07 21:50:48カルミネ・アバーテの新刊「偉大なる時のモザイク」(未知谷)を読み始める。アルバニアからイタリア半島へ渡ってきた人々の共同体を舞台にした物語。ちらっと作者紹介やあとがきを見ましたが、マコンドやヨクナパトーファみたいなかんじでホラの話もいろいろあるようです。今後も出るといいなあ。
2016-04-29 21:27:02購入本:『偉大なる時のモザイク』(カルミネ・アバーテ著、未知谷) pic.twitter.com/1aF1kv7fXo
2016-04-26 20:13:58【カルミネ・アバーテ】1954年生まれ。出生地のカルフィッツイは、南イタリアに点在するアルバニア系住民の共同体のひとつ。『円舞』など架空のアルバレシュ共同体「ホラ」を舞台にした作品を複数手がける。『風の丘』でカンピエッロ賞受賞。 pic.twitter.com/j9jciYRz7o
2016-04-20 10:35:56【新刊】カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』アルバニアから対岸のイタリアへ移民した難民アルバレシュ。世代を越えて繰り返される移住。五百年前の祖先の逃走を再現すべくアントニオは村を脱出する…記憶と希望の錯綜、アバーテの傑作長篇! pic.twitter.com/5LMuJp4jku
2016-04-19 20:12:33『風の丘』(カルミネ・アバーテ著、関口英子訳、新潮クレスト・ブックス)読み終わり。南イタリアの小さな村を舞台にした一家族四代の物語。そこに描かれるものは何ものにも屈しない家族愛と、読む者の脳裏に広がる明るくて、美しい風景。→
2016-03-13 22:59:46イアン・マキューアン『未成年』(村松潔訳)は13位、カルミネ・アバーテ『風の丘』(関口英子訳)とエトガル・ケレット『突然ノックの音が』は18位でした。数ある海外作品の中からベストの1冊に選んでくださったことに、心からお礼を申し上げます。
2016-03-07 17:17:51