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1)昨日こんな楽曲分析をしました。 坂本龍一「ぽっぽや」を分析しよう - Togetterまとめ togetter.com/li/965704 @togetter_jpさんから
2016-04-23 10:24:43今日はこれを分析します。 YMO RYDEEN (cover ver.2.0) youtu.be/yduz0_bfxwA @YouTubeさんから
2016-04-23 10:27:255)高橋幸宏がある日居酒屋かどこかで鼻歌で即興的に歌ったメロディを、坂本龍一がふきんか何かに急いで書き留めて、翌日スタジオで曲に仕上げていったという、よくわからない出自の曲です。
2016-04-23 10:30:566)♪レーミーファー♪ 印象的な出だし。ただこの曲はへ長調なのでこの調のドレミで歌いなおすと ♪ラーシードー♪ になる。
2016-04-23 10:32:537)少し弾いてみてわかった。左手はヘ長調で、右手つまりメロディ・パートはハ長調を奏でています。そう、これも右手と左手が四度違いの調でそれぞれ歌っている。坂本龍一の必殺技。
2016-04-23 10:34:388)ここでは分析のためにこの曲をハ長調に移調してみます。この場合左手はハ長調で右手がト長調ということになりますが。
2016-04-23 10:35:459)左手のベースは ♪ファ↘ミ↗ラー♪ 。このあと続くベースも、一音ずつ下降するか五度上昇(=四度下降)するかのどっちか。
2016-04-23 10:38:5410)右手つまりメロディは、ト長調で歌いなおすと ♪レーミーファー♪ 。この「ファ」は本当は鳴ってはいけない音です。なぜなら五音音階(ドレミソラ)にない音だから。初期YMOはアジアっぽい響きをコンセプトにしていて、つまり五音音階を幹にしているのに、この音階にない音が鳴る謎。
2016-04-23 10:42:4511)ところが「ぽっぽや」と同じでこの「ファ」は鳴ってもいい音と解釈される。左手の「ド」の音が「たまたま」右手パートに紛れ込んだ、と理屈づけるのです。
2016-04-23 10:44:0212)日本の民謡の響きでもある、この五音音階のシステムを維持しながら、西洋和声をあてる過程で五音音階にない音をひとつ混ぜる。これで東洋でも西洋でもない摩訶不思議な音楽世界が生まれてくる。
2016-04-23 10:46:2314)9はちょっと訂正します。一音ずつ上昇するラインも存在します。これもちゃんと理屈で説明できる。ヒントは半音の下降と、違うコードなんだけど構成音が二つ重複するコードへの変換、この二つです。細かいことは省略。
2016-04-23 10:52:5715)ベースがミ↘レと下降するところに注目。ここ実はト長調で歌うとラ↘ソ。ラからベースが順に下降するのは基本中の基本技。
2016-04-23 10:57:0016)こんな風に、右手と左手が四度違いの調を奏でて、本来竹島や尖閣諸島問題みたいに領土をめぐって衝突するはずなのに双方がうまく呼吸を合わせて国境の越境を巧みに果たしている。
2016-04-23 10:58:5217)建前は国境線をめぐって紛争中ということになっているけれど、実際には現地民が堂々と往復して交易を果たしている、そして双方が潤っている、そんな感じ。
2016-04-23 11:00:2719)これより少し前に坂本はこんな曲を作ってます。youtu.be/3XRPT_hLEro これも四度の越境でできた曲です。
2016-04-23 11:03:40