- fluorescentflow
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目が見えない世界を真っ黒に描くのは芸がないと思ったので,聞こえる世界を少し良く考えてみなきゃならん話だったわけで。
2016-04-24 03:41:12完全な無音になる瞬間ってのは,二つで自分がしゃべる時と会話が止まって気まずい瞬間かなと。真っ黒なコマはそういう意図で入れた。
2016-04-24 03:44:30ハンディキャップを持つ人をお話に入れるってのはやはり気を使うもんで,二人をどういう人間に描くかなんだけど,今回は「無垢な聖人」よりかは「浮世の人間」っぽく設定してみた。
2016-04-24 03:50:02即興で七五で唄い返せる程度に素養があって,そのうえ人間だから嘘まで付く。ただし,誰も損しない範囲でね。
2016-04-24 03:52:37わかさぎ姫は弁々が盲目なのを知って,「足首痛めて」と嘘を返す。この前後の水音で弁々が話している相手が人魚だと気づく。
2016-04-24 04:00:39上げた時に表紙云々言ったのはお互い嘘をついてそれがバレてるってのがやりたかったってのがあってね。シンメトリーってやつ。
2016-04-24 04:02:27ラストの三コマの八橋との会話の場面については入れるか結構悩んだ。「困ったね。」は私の文系部分にとってはゴールなんだが,理系部分にとってはスタートなんだよね。
2016-04-24 04:08:02地味な割に苦労したのは本文のセリフを七五に整える点。なにが不味いかというと音数が限られると,失礼この上ないんだよね。道を聞く相手に掛けるセリフじゃない。
2016-04-24 04:12:24諸般の丁寧語・尊敬語ってのは文字数を成立する側面が結構多いんだなと。文字数を削るとダイレクトになってしまう。フィクションの野蛮人じゃあるまいし。
2016-04-24 04:15:30今回ほど百人一首や古今和歌集の平安人を尊敬したことはなかったね。和歌のフォーマットに従えばどうしても内容が直接になってしまう,そこを自分の持ってる語彙の限りを尽くして可能な限りぼかしたり丁寧にしたりする。
2016-04-24 04:17:52教科書にでてきた好きな和歌といえば,在原業平,東下りのかきつばたかな。そのとき時分はどうでも良かったけど,今思うとあれは天才の所業だね。
2016-04-24 04:25:52神や他人に願う時って,腹痛やら命の危機やら異常な精神状態になってるときが大半で,台詞も直接的なんだよね。「助けて!」ってね。
2016-04-24 04:34:59「給え」は平時の願いの言葉であるから,普通の人は使わない。普通の人は平時に神に祈ったりしない。お祓いのとき聞くくらいかな。
2016-04-24 04:36:50大分長く喋った。蛇足ならぬ魚足もいいとこ。魚足ついでに落書き。蛮奇ちゃんはテイルフィンスラップの刑。 pic.twitter.com/1mPiq5Hvq7
2016-04-24 04:42:17