【直接】国民総参加の直接民主制の困難さに言及してみた【間接】

割と膨大なゴゴゴのまとめ部分のみ。 「政治家を廃止して国民が直接法案議決を行う直接民主主義を採用すべき」 という論者との対話を経た後の、意見まとめのみ。 本編はきっと誰かがまとめてくれるでしょう。
コラム ゴゴゴ 直接民主主義
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加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
では、ここからはいつものまとめです(`・ω・´)
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
まず、我々が採用している間接民主主義は、決してベストな体制ではないけど、それでも「今のところ一番安上がりで、一番不平が出にくく、一番迅速な意志決定が可能で」要するに、一番マシな仕組みである、ということの確認。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
そして、「代議員」としての政治家、及び「行政指導者」としての政治家を完全廃止して、あらゆる政策の議決と政治的決定(外交決断なども)を、一億人の有権者がネットで行う直接民主制は、その運用コストが高く付きすぎて実現は不可能だろう、ということ。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
運用コストというのは、別に「ネットのサーバー代」の話ではなくて(ここ大事)、「様々な政策の審議と議決に必要な情報の摂取(勉強、レクチャー)を、審議議決する全ての国民が受けなければならず、それはそれぞれの国民の本業と平行して満遍なく行われなければならないという点。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
これには終わりというものがなく、選挙権を得た18歳から死ぬまでの間、ずっと「国政(ケースによっては自治体などの地方政治も)について、有権者は満遍なく全方位の勉強と判断を求められ続けることになる。これは、国民の生産性そのものを下げるので、下がった分の全てが制度維持「コスト」になる。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
しかも、政治家に代議を委ねる現行制度と違って、国民全員参加の直接民主制下では、議員たる有権者一人一人に政策秘書がつくわけではないから、政策の正確な判断に必要な情報収集などは全て国民自身が【それぞれ個別に】行わなければならない。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
このとき、重要な鍵になるのはマスメディア。 つまり、代議員を置かず、有権者が全て「議員」になるに当たって、政策の是非を判断するための判断材料を議員たる有権者は得なければならないんだけど、それらは一次ソース、及びそれを要約した報道、または立場別の識者の意見に基づくことになる。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
門外漢である有権者は、まず一次情報を【見つけられない】か、見つけられても【全てを読むことができない】さらに【読めても内容が理解できない】。 ので、それらを要約する報道に依存することになる。しかし、報道の要約が常に正確かどうかは、門外漢なので検証できない。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
そこで、報道の内容が正確であるかどうかの検証は、それぞれの専門分野の識者に頼ることになるのだが、今度はその識者が信頼できるかどうかの判断を、門外漢は下すことができない。 軍事について清谷信一を頼り、医療について伊藤隼也を頼るかもしれない。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
結局の所、「不勉強な門外漢は、提示された問題を不正確にしか理解できないので、不正確な判断しか下すことができない」となる。全員が確立1/2で間違えたら、常に正解は半分しか出ないので、これは単純に「国民総参加のバクチ」になってしまう。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
また、直接民主制において、「棄権、白票、不参加」を認めるかどうか。認めない場合、罰則を設けるのかどうか。設けない場合、国民の何割までが参加した議決に効力が発生するのか、とか。注目政策なら投票率も高かろうが、影響範囲の小さいマニアックな重要議題だと登用率は著しく下がる。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
発議の乱立、根回しの困難、決選投票の繰り返しによる採決の長期化、政治決断の鈍化……などなど、現時点で直接民主制にメリットを見出せない。 サーバの強化、ハッキング対策、そうした設備上の問題が解決されても、決議を判断する有権者個々の能力は向上しないため。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
後は、有権者全員が脳を並列接続してシビュラシステムのように振る舞うか、オpリュンポスのバイオロイドのように振る舞うかしなければならないけど、その場合もフルマルチタスクシンキングが可能になる未来が来ないうちは、「本業が疎かになるリードタイム」は発生してしまい、生産性は下がる。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
仮に、「有権者の全ての脳を並列接続して政策を処理する」という仕組みが実現する未来が来たとしても、そこに脳を提供する全ての有権者が、「全く同じ職業、まったく同じ報酬、まったく同じ家族構成、まったく同じ人生」を歩んでいるのでない限り、立場による利害の対立は避けられない。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
その立場による利害の対立を解消するのが政治であるわけなんだけど、脳を並列して高速度処理をしたところで、「得られる者と得られない者」の格差の全てを解消できるわけではないから、妬み嫉み羨みは避けられず、会議は必ず踊る。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
民主主義に変わる新しい制度が採用されないうちは、このへんのジレンマから我々が解放される未来は、当面来ないんじゃないかな、というのが、怪談の専門家の暫定結論です。 以上っした。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
なお、 「長年考えてきた末の考えを、変えるほうがおかしい」 という主張には興味を惹かれた。 老人が歳を重ねるほど固陋になる理由はたぶんそれなんだろうなあ、と。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
そこに至るまでに掛かった長い時間が全て無駄だったとは思いたくないから、結論を得るのに時間を掛ければ掛けるほど、長年かけて得た結論を死守したくなる。 齢を重ねてからの「新事実」は、 「今までの自分の人生は全て無駄だったというのか!」 という破壊的落胆をもたらすのではないか。
加藤AZUKI@「弩」怖い話 薄葬 @azukiglg
だからこそ、年喰っても新しいことを吸収し続けられる人、例えばアーサーCクラークや小池一夫というのは、すげえんだな、と思うわけなんですよ。

コメント

夢乃 @iamdreamers 2016年4月26日
これの前のやり取り眺めながら、 https://t.co/zFxEEtVly6 『たかだか数百人で構成された国会ですら「気に入らない法案だから採決を妨害しよう」なんて輩がいるんだから、一億からの人口を抱える日本で直接民主制なんて夢のまた夢。』って思ってた。
テスト @xXankdSQSEKLt6S 2016年4月26日
この理屈なら、一番安く一番迅速な対応ができるのは絶対王政だろう。なぜ、絶対王政を省くのか。
ひろ@ふかふかが足りない @hiro_h 2016年4月26日
一方、必要なコストは、それが国民自身の労力であっても値切り過ぎたらツケが貯まるーだけでなく、無責任。間接民主制への反対はないけど、投票率の低さから見てもう少しコストを払った方がええと思う。
愚者@ エアコミケ1日目南ソ42a @fool_0 2016年4月26日
政治家に任せられないと安易に喚く輩ほど、自ら政治ができるか否かは深く考えないんだよなあ……
東亜人 @SelfObliterator 2016年4月26日
xXankdSQSEKLt6S そこは、王様の独断、という根本的な不平不満があるからね。
じーさん @GAS474 2016年4月26日
古代ギリシャの直接民主主義は、奴隷労働によって、有権者である市民の思索や討論の時間を確保していたと聞きました。  有権者のほとんどが、労働者である現代社会で直接民主主義の実現は難しいのでしょうね。
じーさん @GAS474 2016年4月26日
経営者(経済団体)に与党支持が多いの(与党不支持が少ない)のは、日常的に集団全体のための決断が難しいことを自覚しているからではないでしょうか。  全体が満足する完全な決断などあり得なく多少の失敗や不満足に寛容であるとか、自分が代わりとなってもより良い選択が出来そうにないなど、経営者なら感じていそうです。
ケイ @qquq3gf9k 2016年4月26日
どんなシステムに変えたとしても投票理由が「長年の付き合い」ならあんまり変わらないと思うのよね。
LCO @f_lco 2016年4月27日
xXankdSQSEKLt6S ”どんな個よりも優秀な指導者が居るならば"(※仮定1)、民主主義よりも優れた国家運営が出来るってのは割と世界的にも共通認識ではあると思う 但し、現実には仮定1を満たす事(あるいは、満たし続ける事)が困難なので「それが出来たら苦労しねーよなぁ・・・」って言って皆仕方なく次善の手段として民主主義を選択してるのが現代では多数派、「いや、俺なら出来る」と言って独裁制を選択してるのが北朝鮮とかの少数派
s_doi @s_do_i 2016年4月27日
間接民主制を否定して直接民主制を唱える方々、その動機は「今の選挙制度では、いつまでたっても自分たちの主張・信条が多数派にならない(選挙に勝てない)」ところから来ているのではないかな。このまとめの前段のやり取りを見てそう感じた。ししか、普通選挙制度のもとで多数派になれない勢力が直接民主制で多数派になれるものだろうか。
山下238 @Yamashita238 2016年4月27日
xXankdSQSEKLt6S 私も「優しくて有能で人望のある暴君」が治めるのが一番早くて安いとは思いますが現実にはいろいろ無理なんでしょうね。
テスト @xXankdSQSEKLt6S 2016年4月27日
SelfObliterator 王様の独断への不満は正当で、政治的な意見を他者に付託しなければならない不満は抑えるべきということですか。
テスト @xXankdSQSEKLt6S 2016年4月27日
f_lco 貴方の意見では、よくあるSFのように、スパコンに政治を任せられるなら民主主義よりそちらの方が良い。ということですね。
Rogue Monk @Rogue_Monk 2016年4月27日
直接民主主義て結局、「大規模公式世論調査ですべて決める」になっちゃうなぁ。
テスト @xXankdSQSEKLt6S 2016年4月27日
Yamashita238 私はまとめの話の筋が悪いと思っているだけで、王政支持者ではありません。私のコメントが誤解を招きやすかった事は反省します。
カニ高専 @masau0519 2016年4月27日
「直接民主主義」とかのたまう方々は、マンションの管理組合か町の自治会の役員を一回でもやってみな。個々の意見や利害の調整がいかに面倒で、大変かよく分かるよ。まずは、身近な所で実践や!俺は、出来れば、もう勘弁して欲しいが
ハチマキくろだ @hatimaki_kuroda 2016年4月27日
「今のところ一番安上がりで、一番迅速な意志決定が可能で」と「一番不平が出にくく」のトレードオフって話でしょ。議員数で調整する。
♌ 最新刊『鮫島事件の真実』 ♐ @azukiglg 2016年4月27日
絶対王政はテロ(本来的意味での要人暗殺)に極めて弱いので、間接民主制よりさらに脆弱な点がネック。ネパール王政が瓦解した王族テロを思い出してみたらいいと思うの。
♌ 最新刊『鮫島事件の真実』 ♐ @azukiglg 2016年4月27日
つまり、王が倒れたときに次に誰を選ぶのかという手続きの部分が王政の最大のネックで、次の為政者を更迭してもその次を選ぶ仕組みが揺るがないのが間接民主制のメリットでないかと。
♌ 最新刊『鮫島事件の真実』 ♐ @azukiglg 2016年4月27日
善良で有能な王てのは、その王個人の資質であって、遺伝するものではないし。
♌ 最新刊『鮫島事件の真実』 ♐ @azukiglg 2016年4月27日
スパコンに任せる云々はまとめの前のゴゴゴ本番でも出てたけど、スパコンの失政を批判する手段と、失敗したスパコンを更迭して交替させる手段が担保されないので、統治されるが話に不満が溜まって続かないと思う。人は誰でも失敗した奴に罰を与えたがるもの。
プレーンビスケット@タウイタウイ泊地 @plain_bis 2016年4月27日
直接民主制で提案して否決されたとき、相手にするのは「民意」という怪物だ。 議員シバいて(穏当にいうなら陳情とか請願)言うこときかす方がずっと楽じゃねえかな
intiki @intiki 2016年4月27日
s_do_i そういう人達に限って「何らかの理由で参画しない・できない人は我々と同じ考えに違いない!故に我々が絶対多数だ!」なんてトンチキなことを本気で言い出すからなぁ。。。
オケシ@ダメ人間ドットコム @okeshi_dame 2016年4月27日
xXankdSQSEKLt6S 他者に任せるのが嫌なら自分が代議士として皆の代表者になればいいってことですよ。あなたには合法的に今のリーダーを政権から引きずり下ろし自分がその座に座るのを挑戦できる権利がある。これが絶対君主だと非合法手段じゃないとリーダーに挑戦できないし難易度はぐっと上がりますからね。
pogemutaBN @pogemutaBN 2016年4月27日
azukiglg 国民ひとりひとりに最適化した一億二千万台のスパコンがまず475+242台のスパコンを選出してですね
ニド @2ewsHQJgnvkGNPr 2016年4月27日
pogemutaBN 市民がスパコンであれば為政者がスパコンなのは現行の制度でも問題ない……? ふと思ったが「質問に答えていくだけであなたの投票先としてベストな候補者が分かるアプリ」とか作ったら公職選挙法とかに引っかかるんだろうか
テスト @xXankdSQSEKLt6S 2016年4月27日
azukiglg 私宛だと思いますので、感謝申し上げます。民主主義を選択した上で効率性から考えて間接民主主義をベースにするべき、で結論が合っているのならば納得できます。わざわざお答え頂きありがとうございました。
Plate @Plate13579 2016年4月27日
コメ欄の議論は王政vs民主制というよりは、議員の最適人数の問題ではないか、と思ったり。その両極端な例が1人(絶対王政、独裁等)と全国民(直接民主制)なのかな、と。で、まとめ本文では基本的に議員が「多すぎる」=兼業不可避な場合の害を説いているので、「じゃあ今より少なけりゃ良いんじゃね?」という疑問が出る、と。
Plate @Plate13579 2016年4月27日
議員が少なすぎる場合の問題は本まとめの主題ではないので本文では省かれてたけど、コメ欄であずき先生が語ってくれたようなテロ対策・権力継承時の脆弱性やもあるし、いくら専業化して秘書を置いても一人で国家の全事業を把握するのは無理があるとか、国内の多様な集団の利害対立を反映できないとか、そういった問題が「議員1人の立法府」では生じ得るだろう。
Plate @Plate13579 2016年4月27日
結局、議員数は多すぎても駄目だが、少なすぎてもやっぱり問題。現在の日本国の場合は、最適かどうかはともかくとして、まあそんなに悪くない所を選べてるんではないだろうか。だからってそれに安住するんではなく度々見直さなければいけないけれど。
♌ 最新刊『鮫島事件の真実』 ♐ @azukiglg 2016年4月27日
個人的には議員が個別の政策に専念できるよう(多岐に渡る政策課題に忙殺されすぎないよう)、もう少し議員の人数か政策秘書の人数のどちらかを増やしてもいいんじゃないかとは思うんだけど、だからといって全国民参加はちょっと多すぎるし、逆に「政治家の人数をもっと減らせ」も質の低下を招きかねないのでどうなんにゃろ、と思ってはいる。
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