中世欧州の投石器、カタパルトやトレビュシェットについて(動画あり

アド大将の中世講座、今回は攻城戦で用いられた投石器について。動画がすごい。
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岡島正晃 @ADLAHIR

あーもーダメだダメだダメだ! お仕事ひどい不調。こういう時は、仕事から離れたヨタを(ココとかに:^^)書くとテンション戻るんだけど、そのネタすら出てこねぇし(><)。ちょっと誰か、俺に聞きたいコトとかない?(@@)先着一名さまでお答えするよ?(拒否権アリ)

2011-02-04 18:53:50
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岡島正晃 @ADLAHIR

@Lagsuetta ハイ乗った!(^^)ちょっと資料調べます。10分ぐらいplz!(←とたんにイキイキした顔で:@@)

2011-02-04 18:57:29
岡島正晃 @ADLAHIR

お、探してた動画発見! んじゃ、簡単にご説明いたします。

2011-02-04 19:02:26
岡島正晃 @ADLAHIR

まず、一口に「カタパルト(投石器)」と言っても幾つかの種類があり、それによって威力や脅威度も当然変わってきます。歴史上最も古いカタパルトと思われるのは、実は古代中国で用いられており、「砲」と呼ばれました。

2011-02-04 19:08:15
岡島正晃 @ADLAHIR

この「砲」とは、もちろん現代で言う火砲とはまったくの別物で、いわば人力の投石器。最も有名な投石器は重りを使ったタイプですが、こちらは人がロープをひっぱることで弾を発射します。ただ、当然人力なので威力と飛距離には劣り、60kgの石弾で最大でも400mほどの射程だったそうです。

2011-02-04 19:10:53
岡島正晃 @ADLAHIR

次に現れたのは、古代ローマ軍が使った「バリスタ式」と言われるタイプ。たぶんコレが、一般にイメージされるカタパルトと最も異なった形でしょう。弓の張力を利用するこのタイプは思ったより小型ですが、そのぶん汎用性に富み、船の上なんかにも簡単に設置できるのが特徴です。

2011-02-04 19:14:33
岡島正晃 @ADLAHIR

ちなみにローマ型のカタパルトは、wikiでその写真を見られますね。

2011-02-04 19:15:02
岡島正晃 @ADLAHIR

さて、肝心の威力という話になりますと、こと西洋では、やはり最後に登場した重りを用いるタイプが「最強」だったようです。というのも、「トレビュシェット」と呼ばれたこのタイプは、往々にしてサイズがバカでかかったのね。

2011-02-04 19:21:07
岡島正晃 @ADLAHIR

よくこのテのハナシになると、「でも、石で組み上げた城壁を、そんな簡単に壊せるの?」とか聞かれるんですがー。ええと、とりあえずまずは、コイツを観てください! http://www.youtube.com/watch?v=BYY1XXQondw

2011-02-04 19:25:13
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岡島正晃 @ADLAHIR

・・・・・・ね? コレ見たら、二度とその威力を疑う気にはならんでしょ?(^^)なんせ最大のモノでは100キロを超える岩を300mも飛ばすことができたってんですから、その質量攻撃の威力たるや、ハンパじゃなかったのです。

2011-02-04 19:26:51
岡島正晃 @ADLAHIR

また、このタイプは人力の「砲」はもちろん、振り手の角度とかでしか着弾点を調整できなかったタイプと比べ、重りの量による調整が可能だったため、命中精度も段違い。まずは1発「観測砲撃」してみて、それから飛距離を調整したのでしょうな。

2011-02-04 19:29:15
岡島正晃 @ADLAHIR

・・・・・・ってアレ? なんかツィートが1個抜けてる?(@@)すいません、途中だけど補足。ローマ軍が用いたタイプのあと、スプーン状の振り手とそれを跳ね上げる大きな弓を持つタイプが現れて、その後にトレビュシェット登場って流れです。

2011-02-04 19:31:26
岡島正晃 @ADLAHIR

また、単純に攻城戦で城壁を打ち砕く以外にも、これら投石器にはユースフルな使い方ありました。まずは燃え盛る火炎弾を投射するという用法。こちらは木造部分へのダメージのみならず、城壁に用いられた漆喰やモルタルを溶かして瓦解せしめるのにも有効でした。

2011-02-04 19:33:42
岡島正晃 @ADLAHIR

この用法があったためでしょうか、トレビュシェットの登場後も弓&スプーン式のカタパルトは、戦場で併用されています。

2011-02-04 19:34:31
岡島正晃 @ADLAHIR

次に、砲弾ではなく病気にかかった動物の死体を投げ込むというのも、よく取られた戦術です。攻城戦とはすなわち篭城側を相手にするので、コイツを投げ込むことで敵城内に疫病を流行らせる狙いがありました。

2011-02-04 19:35:55
岡島正晃 @ADLAHIR

最後に、映画『ロード・オブ・ザ・リング』でも描かれたアレ。即ち敵兵の首を投げ込んで、相手の士気を折るという使い方(@@)。ぶっちゃけコレが一番イヤですよね。

2011-02-04 19:37:14
岡島正晃 @ADLAHIR

ほかに面白い使い方として、「味方の弓兵が火矢を撃つ直前に油の壷を投げ込む」とか、「敵の集団に向かって蜂の巣を投げ込む」なんてのも。およそ使いやすい兵器じゃなかったでしょうけど、結構工夫はしてたようですね。

2011-02-04 19:40:36
岡島正晃 @ADLAHIR

あ、あと、最後に幾つか補足。まず「カタパルト」という語は、広義には「攻城用投石機」を指しますが、狭義には↓で説明したうちの「スプーン状の振り手を跳ね上げて弾を飛ばす式」のみを指します。また、このタイプには弓を使うの以外に、ロープのねじれ復元力を使ったタイプもアリ。

2011-02-04 19:45:08
岡島正晃 @ADLAHIR

ていうか、「カタパルト」っていったらロープ式がメジャーか(@@)。

2011-02-04 19:45:41
岡島正晃 @ADLAHIR

まあアレです、なんか説明グダグダですが(@@)、ぶっちゃけ↓の動画以上に語るコトないのよね(^^)。自動車をあんなにふっ飛ばしちゃうんだから、おっそろしい兵器ではあったのでした。こういうのフツーに観られるんだから、イイ時代だわ~・・・・・・とか、そんなオチでひとつ!(><)

2011-02-04 19:49:40
岡島正晃 @ADLAHIR

つーか、よく聞いたらこの動画のオッサン、「もっとデカいの作りたい」とか、アホなコト言ってますね(@@)。いいぞ、もっとやれ!

2011-02-04 19:51:44
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ボルモア @Bolmor_ohige

@ADLAHIR ストロングホールドで疫病にかかった牛の死体を投げ込むって戦法はありましたが、蜂の巣を投げ込むなんてこともやってたのですか。スズメバチとかだと、被害も洒落じゃ済まなかったでしょうねー。 弾を設置する時に漏れ出た蜂で、自軍にも結構被害が出たりしたんだろうなあ。

2011-02-04 19:52:56