選択公理からZorn示す証明というのを探してみるとどこからか順序数が降ってきていることになっていたりして僕にはよくわからない
2016-04-26 23:42:57Zornは非常に大雑把にいって超限帰納法を使う証明と使わない証明があって例えば松坂とかは使わない証明なんだけど、使わない証明は整列集合の性質とかを駆使していて非常に難しい
2016-04-27 01:38:49Zornの補題
順序集合Xが「Xの任意の全順序部分集合がXの中に上界を持つ」ならばXの極大元が存在する.
「集合・位相入門」松坂和夫における証明
整列集合を考える証明で非常に面倒くさい.
alg_dによる解説
順序数,超限帰納法を用いる.
Zornを示す概略: (X, ≦)を帰納的順序集合とする。x_0∈Xを一つ取る。x_0が極大元なら証明終了。極大元でなければ、x_1>x_0が取れる。x_1が極大元なら証明終了。極大元でなければx_2>x_1が取れる。x_2が(ry
2016-04-27 01:41:21運悪く(?)極大元に出会えなかった場合はこうして無限上昇列 x_0 < x_1 < x_2……を得る。ここでXが帰納的であること、すなわち「部分全順序集合Y⊂Xは上界x∈Xを持つこと」を使うと、「∀n∈N, x_n < x_ω」となるx_ω∈Xを取ることができる。
2016-04-27 01:44:28運悪く(?)極大元に出会えなかった場合はこうして無限上昇列 x_0 < … < x_n <… < x_ω < … < x_{ω+n} < …を得る。ここでXが帰納的であることを使うと、「∀n∈N, x_{ω+n} < x_{ω+ω}」となるx_{ω+ω}∈Xを取ることができる。
2016-04-27 01:47:40運悪く(?)極大元に出会えなかった場合は(中略)「∀n∈N, x_{ω+ω+n} < x_{ω+ω+ω}」となるx_{ω+ω+ω}∈Xを取ることができる。
2016-04-27 01:48:55ところが、ここで帰納的であることを使うと、「この操作で取り続けてできる x_0< … < x_ω < … 」の上界 x_{ω_1}を取ることができる。
2016-04-27 01:51:32「x_0 < … < x_ω」や「x_0 < … < x_ω < … < x_{ω+ω}」や「x_0 < … < x_ω < … < x_{ω+ω} < … < x_{ω+ω+ω}」は明らかに可算無限の長さだったけど、
2016-04-27 01:53:55今得られた「x_0 < … < x_ω < … < x_{ω+ω+ω} < ………… < x_{ω_1}」は非可算な長さになっている。
2016-04-27 01:54:20ところで今 x_i は X の中から取っているんだから、 「|X| を超えるような濃度の無限列」は取れないはずである。ゆえに、この操作はどこかで止まらなければならない。操作が止まるためには、どこかのタイミングで x_i が極大元にならなければならない。よって極大元が存在する。
2016-04-27 01:56:37