防災計画策定基礎

~そして裏話へ
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髭田 髭雄 @Cpthige

そーいえば東海地震の派遣計画もぼちぼち見直されたころかな・・・

2011-02-04 18:50:15
髭田 髭雄 @Cpthige

来るぞ来るぞといわれ続けて数十年の東海地震、これの対処計画策定の流れを見ると今の日本の行政(自衛隊含む)の問題点が見える。

2011-02-04 19:03:08
髭田 髭雄 @Cpthige

こういったことへの対処計画は、マトリョーシカ人形よろしく多段の入れ子になっている。

2011-02-04 19:05:10
髭田 髭雄 @Cpthige

国の計画-県の計画-市町村の計画、自衛隊は通常「国と県の計画」をベースに計画を策定する。

2011-02-04 19:06:16
髭田 髭雄 @Cpthige

自衛隊の計画も当然多段式になっていて

2011-02-04 19:07:03
髭田 髭雄 @Cpthige

災害の規模によるけれど大規模災害とカテゴライズされる規模だと、統幕計画-陸幕計画-方面隊計画-師団計画-部隊計画になる。

2011-02-04 19:08:18
髭田 髭雄 @Cpthige

これらの国・自治体・自衛隊の計画は、別段上位の計画がすべて確定しなくても、計画案や調整案ベースに並行作業で作成されていく。ただどうしても完全に並行作業にはならない。

2011-02-04 19:10:16
髭田 髭雄 @Cpthige

上位計画が完成-自分の計画をそれに基づいて手直し、という作業は必ず入るからだ。

2011-02-04 19:11:28
髭田 髭雄 @Cpthige

時には計画の根底部分の修正を余儀なくされる場合もある。特に計画作成の末端部分にはそういった負担が大きい。私もそれで揉めたことがある。

2011-02-04 19:12:45
髭田 髭雄 @Cpthige

そして計画策定自体に要する時間が、瑣末敵状況の変化についていけない場合も多々存在する。

2011-02-04 19:14:09
髭田 髭雄 @Cpthige

私が携わった部分でも、東海地震関連(静岡)にで比較的大きな変化が起こっていた。

2011-02-04 19:15:21
髭田 髭雄 @Cpthige

静岡県というのはご存知のとおりスポーツが盛ん。平成中頃に多くのスポーツ施設が作られた。静岡県のえらいのは、来るべき震災に備え、これらのスポーツ施設にもしっかり耐震建築を採用させ、震災に備えた自家発や非常食の備蓄を行っていることだ。

2011-02-04 19:17:33
髭田 髭雄 @Cpthige

ただし・・・県の災害対処計画はその数年前に策定されており・・・

2011-02-04 19:18:40
髭田 髭雄 @Cpthige

それら施設をどのように震災対処に活用するかは考慮されていない。計画を作ったときにはなかったからだ。これは静岡空港も同様の扱いだ。

2011-02-04 19:19:57
髭田 髭雄 @Cpthige

(数年前の話なので、今は決定してるかもしれないのはご了承ください。)

2011-02-04 19:20:25
髭田 髭雄 @Cpthige

自衛隊は当然県の計画で割り振られたエリア・施設で展開するよう調整されているのだが、それよりも地の利も施設も数段優れているこれらの未活用施設の話を聞いて飛びついた。

2011-02-04 19:22:01
髭田 髭雄 @Cpthige

某施設部隊は川沿い山際の小規模球場が割り当てられていたが、ここがしないまでの道路は狭い、途中に古いトンネルがある、橋渡る必要があると大地震後は陸の孤島確定のような場所。

2011-02-04 19:23:52
髭田 髭雄 @Cpthige

某施設部隊は川沿い山際の小規模球場が割り当てられていたが、ここがしないまでの道路は狭い、途中に古いトンネルがある、橋渡る必要があると大地震後は陸の孤島確定のような場所。

2011-02-04 19:23:52
髭田 髭雄 @Cpthige

そんな場所では救援作業もできぬ、と現地偵察でもっと良い展開地をと探していたら、旧清水市の方に良い物件がある。

2011-02-04 19:25:40
髭田 髭雄 @Cpthige

大き目の市民球場、東名高速から近く、第2東名との接続路もある。近傍は住宅もまばらで山を削って平らにした面に立ててあるので地崩れも可能性は低い。自家発もあるし近場には水源(川、貯水タンク等)もある。

2011-02-04 19:28:17
髭田 髭雄 @Cpthige

早速ここに変更だと周辺を偵察、上級部隊(方面総監部)にも話を付けた・・・つもりだった。

2011-02-04 19:29:11
髭田 髭雄 @Cpthige

ところがタッチの差で「方面計画」にそこの使用をねじ込んだ部隊があった。某補給部隊である。大量の燃料・物資を第2東名で輸送しようとたくらむ補給部隊は、いち早く担当部署と調整し、そこを使えるように計画(案)に記述させていた。

2011-02-04 19:33:42
髭田 髭雄 @Cpthige

ここで終われば、一歩の差が、と教訓になるのだが、そこは施設科部隊、粘り越しのレベルが違った。

2011-02-04 19:36:25
髭田 髭雄 @Cpthige

補給部隊の記述は全般計画の中の別紙「後方運用計画」に記述されている。別紙よりは全般計画の方が強い・・・そう、彼らは全般計画の中に「球場は施設科部隊の根拠地」と記述させた。作戦勝ちである。

2011-02-04 19:38:19
髭田 髭雄 @Cpthige

元から災害派遣の花形、施設科部隊と補給部隊では綱引きの強さはわかりきっている。結局その球場は最終的には「施設科部隊の第1候補、補給部隊の第3候補」として記述されることになった。

2011-02-04 19:40:15