2016.4.28報道【保安院元幹部ら5人「不起訴相当」検審、東京電力福島第一原発事故】添田孝史さんのツイートまとめ

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添田孝史 @sayawudon

保安院元幹部ら5人「不起訴相当」 検審、福島原発事故:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASJ4V… 検察審査会の議決書はこちらから kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp

2016-04-28 21:17:51
リンク 朝日新聞デジタル 保安院元幹部ら5人「不起訴相当」 検審、福島原発事故:朝日新聞デジタル 東京電力福島第一原発の事故をめぐり、業務上過失致死傷の疑いで告訴・告発された旧原子力安全・保安院の元幹部や東電の社員ら計5人を不起訴とした東京地検の処分について、東京第一検察審査会は「不起訴相当」と…
添田孝史 @sayawudon

東電の社員や保安院の元幹部の不起訴に問題はないとした、きょうの第一検察審査会の議決は読んでみると、昨年7月に勝俣元会長らの強制起訴を決めた第五検察審査会の議決書とは、だいぶ出来の差がある。同じ証拠をもとに判断しているのに、こうも違ってくるのだなあ。

2016-04-28 21:45:29
添田孝史 @sayawudon

たとえば2008年7月31日に東電で開かれた会議の状況。 第一検審 この会議では、武藤副本部長は「福島沖海溝沿いでどのような波源を考慮すべきかについて少し時間をかけて土木学会に検討してもらう」「当面の耐震バックチェックについては、従来の土木学会の津波評価技術でやる」

2016-04-28 21:49:19
添田孝史 @sayawudon

「これらの方針について専門家に相談する」という方針が示された。(p.6) 一方、第五検審は 「被疑者武藤は、これまでの方針を変更し、耐震バックチェックにおいては推本の長期評価は取り入れず、津波評価技術に基づいて実施するよう指示した。そして推本の長期評価については土木学会の検討に

2016-04-28 21:52:12
添田孝史 @sayawudon

委ねることとし、その方針について津波評価部会の委員や保安院の理解を得ること等が指示され、2008年10月には、それらの了解をおおむね得ることが出来た」 大きな文言の違いは、第一は「(東電の方針を)専門家に相談」、第五は「理解を得る」としていることだ。

2016-04-28 21:54:54
添田孝史 @sayawudon

本当に「専門家に相談」ならば良いが、実態は専門家のところに言って東電の考えに「理解を求めた」(東電おとくいのワードですな)。相談ではなく理解しろという押し付けだったことは、このときの専門家との面談記録を読めばわかるはずだが(その記録は存在する)、第一はなぜ「相談」にしたのか。

2016-04-28 21:58:46
添田孝史 @sayawudon

もう一つは、土木学会の位置付けを、第一検審は間違っていることだ。 「(土木学会に長期評価の検討をしてもらうことについて)この方針自体は、これを直ちに時間稼ぎであると評価するのは妥当ではなく、推本の長期評価の信頼度を考え、実際にどのような津波対策をとるべきかを慎重に検討する姿勢で

2016-04-28 22:03:31
添田孝史 @sayawudon

あったと考えられるのであり、これを誤った判断であるとは考えられない。」(p.9) 土木学会の評価技術は「事業者に受け入れられるものにしなくてはならなかった」(政府事故調ヒアリングに学会幹事の松山氏)というシロモノである。そこに検討を依頼することが「誤った判断であるとは

2016-04-28 22:13:04
添田孝史 @sayawudon

考えられない」というのは、まったく納得できない。第一検審の理屈では、武藤氏がやったことは誤っていないから、それを受け入れた酒井、高尾両氏(津波想定の実務者、今回の被疑者)も間違っていないというのだが、土木学会をそこまで崇め奉る根拠が不明だ。

2016-04-28 22:17:01
添田孝史 @sayawudon

第一検審は「(土木学会の津波評価技術が)保安院等の規制当局による安全評価にも活用されるようになっていた」とあっさり述べているが、外部の団体がつくった評価方法を規制実務に使うには、いろいろ手続きをとらないといけない。土木学会手法はそれを全くやっていない、正当な資格のないもので

2016-04-28 22:19:52
添田孝史 @sayawudon

あるのだが、そのへんはスルーしている。土木学会の津波評価部会に所属していた佐竹東大教授自身が「波源の検討なんか土木学会ではやっていない」(@千葉地裁)と証言しているのにもかかわらずである。

2016-04-28 22:21:22
添田孝史 @sayawudon

保安院の森山元審議官にも、第一検審はやさしい。森山氏は「 貞観の地震(による津波)は、敷地高を大きく超えるおそれがある」というメールを2010年3月に部下に送っていたが、第一検審は「審議の中で新しい地検が発表されたりすると、審議が活発化して審議が長期化する可能性があることから

2016-04-28 22:28:36

↑ 地検 × 知見 ○

添田孝史 @sayawudon

そのことを保安院長らに報告した内容を情報共有のために部下宛にメールしたものであり、当時、被疑者森山が、貞観地震とこれに伴う津波に対して危機感を抱いていたわけではないと認められる」(p.11) そもそも2009年には終わっていないといけない審議をずるずる延ばしていた責任

2016-04-28 22:30:33
添田孝史 @sayawudon

がまったく考慮されていない。設計時に想定していない大津波が実在したことがわかっただけで、迅速に動けないようであれば、それは規制当局の体をなしていないだろう。 勝俣、武藤氏らの判断を第一検審がやらなくてよかったなあ、という感じだ。

2016-04-28 22:35:38