花*のtwnovelまとめ2016

ツイノベまとめ2016ぶん
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花* @hana343664

山で初日の出見るぞ、と起こされたのは4時。 支度したらそれじゃ寒いとさらに1枚着せられた。 もっこもこで登ってたらほっかほかになって、きっらきらの星に感動してぽっつぽつとそれが消えていったら。 #twnovel ぴっかぴかのご来光にお祈りする。今年もらっぶらぶでいられますように。

2016-01-01 12:17:04
花* @hana343664

「パパあけましておめれとうございます」 「あけましておめでとうあーちゃん」 「ことしもよろしくおねがいします」 「はいよろしくお願いします。じゃあこれお年玉」 「わぁいありがとう!あ、あとママのぶんもちょうだい!」 「ん?」 「ママにあげるおとしだまもちょうだい!」 #あーちゃん

2016-01-02 21:07:08
花* @hana343664

「ふー、実家もいいけどやっぱ我が家だな」 「そうだねー。あ、ちょっと私のかばんからスマホ取って」 「はいよ。…ん?お年玉袋ふたつあるけど。あーちゃん親父の他に誰かにもらったっけ?」 「ああ、それひとつは私がお義父さんにもらったお年玉」 「ん?」 「私がお義父さんにもらったお年玉」

2016-01-02 21:07:37
花* @hana343664

「お餅焼くねー」 「俺3個」 「え」 「え?多い?」 「お餅って歳の数だけ食べるんじゃないの」 「それ来月や…」 一体どんな環境で育って…あー彼女にはラグビーやってる(た)兄貴が4人いたっけ。 「明日うちに行ったら絶対食べさせられるよ」 俺無事に結婚できるかな…。#twnovel

2016-01-02 22:38:29
花* @hana343664

机に新聞紙をめいっぱい広げて筆を持つ。書初めの宿題、お題は『夢の実現』。 夢かあ、今のところ将来なりたいのは保育士さんだけど… 練習用の紙に『夢の実現』と書いてから、ふと思い立って名前の部分を彼の苗字で書いてみる。書いてから一人照れた。まあ、これも、夢のひとつ。#twnovel

2016-01-04 21:12:51
花* @hana343664

子供が筆と格闘している。宿題の書初め、お題は「ゆめ」らしい。 何とか1枚仕上げたところで「ママも何か書いてみて」と筆を渡された。#twnovel 「ママ自分の名前ばっか書いてる。でもうまい」 「子供の頃からいつも書いてたからね」 しかも旧姓じゃなく今の苗字でね。年季入ってんのよ。

2016-01-04 21:13:24
花* @hana343664

辞書を借りに来たら妹は部屋に居らず机には書き損じの半紙。ああ書初めか。ふと署名に目を留める。誰。あ、妹か。これきっと好きな男の苗字だな。#twnovel 何となく自分も現在片思いの彼女の苗字に自分の名前を合わせてみる。あ、いいかも。男だってアリだ。婿に行く可能性もあるんだからさ。

2016-01-04 22:45:34
花* @hana343664

「今日は七草粥だよー」 「へえ」 「めしあがれ!」 「…若干ニオイとあと後味に何かスーッと」 「七種類の葉っぱっぽい野菜入れればいいんでしょ?」 「何入れたか言ってみろ」 「キャベツ、白菜、ほうれん草、ワカメ、ニラ、セロリ、ミント!」 「前半はまだよかったのにな」#twnovel

2016-01-07 19:27:38
花* @hana343664

放課後の美術室で二人、うちの一人はいつも通りミュージックプレイヤーで音楽を聴いている。一体何しにきてんだか。#twnovel こっちは絵を描きながらいつも文句を言うけどどうせ聴こえてない。ふと思い立って「でも好きだけど」と呟く。どうせ聴こえてない、─筈なのに彼の耳が赤くなった。

2016-01-09 00:02:09
花* @hana343664

①好きですって告白して②付き合って下さいって申し込んで③一緒に帰ったり出かけたりするようになって④手を繋ぐようになって。 さあお次は? ⑤ミュージックプレイヤーに繋がれているひとつのイヤホンを顔を寄せてふたりで分ける。#twnovel 来たる日に向け顔を近づける練習をしておくのだ

2016-01-09 00:14:07
花* @hana343664

成人式の今日、高校の友達と会場に赴き、中学の友達と式に参加、大学の友達と食事して、小学校の友達と飲み明かす。 朝日を浴びながら解散したけど横にはまだ1人残ってた。小中高大全部一緒の奴。当然のような顔をして私の隣にいる奴。 なんで? 察しろ。 すっかり目で話せる、成人のわたしたち。

2016-01-11 22:17:12
花* @hana343664

成人式の夜の飲み会は同窓会のようなものだ。初恋の彼が私の隣に座り「久しぶり」とビールを注ぐ。やだ酔わされちゃう?と満更でもなく思ったけどなぜか彼は手酌でどんどん酒をあおり…#twnovel 結果私の部屋に運び込み彼は「作戦成功…」と呟いたけどオイ、その有様じゃ何もできないからな!

2016-01-11 22:35:43
花* @hana343664

『1月往ぬ2月逃げる3月去ると言い、3学期は瞬く間に過ぎていきます。皆さん目標を持ち…』始業式で校長が色々言ってる。 「じゃ4月は何よ」という友達に「4月セマる5月オトす6月結婚する」と言ったら後ろから「黙れ」と頭を叩かれた。 もう。卒業したら先生、覚悟してよね!#twnvday

2016-01-14 21:13:51
花* @hana343664

「おはよ…、って来てるのお前だけ?まあこの雪じゃなー」 「みんな1,2時間遅れるって連絡あった」 「お前早いじゃん。俺は徒歩範囲だからあれだけど」 「見越して2時間前に家出てきた」 「偉すぎるな…」 偉くなんかない。下心満載なの。 みんなが来るまで、ふたりきり。#twnovel

2016-01-18 08:15:20
花* @hana343664

「ただいまー」 「パパ!おそとのゆきだるまみた?」 「うん、車の前のね」 「あーちゃんとママでつくったんだよ!」 「車の前にね…」 「でっかいでしょ!」 「そうだね…」 「とけるまでこわさないでね!」 「パパ明日車使いたいんだけど…」 「ぜっっったいこわさないでね!」#あーちゃん

2016-01-18 20:27:08
花* @hana343664

翌日パパが徒歩で出かけたあと 「あーちゃん、ママと車でお買い物行こう?ボールプールとかすべり台とかもあるよ」 「いく!!」 「車出すから雪だるまこわすね」 「うん!!あーちゃんもいっしょにこわす!」 ──パパ帰宅 「あの…雪だるま影もカタチもなくなってるけど…?」

2016-01-18 20:28:21
花* @hana343664

「雪だるま融けたんじゃないかな」

2016-01-18 20:29:35
花* @hana343664

「カレーうまかった」 「ちょっとー!5分で完食しないでよ!」 「あ?」 「そのカレーは鶏肉にスパイス揉み込んで焼いたのを赤ワインとトマトとリンゴジャムと一緒に煮込んでそこにニンニクと生姜入れた炒め玉葱に牛乳とヨーグルトとスパイス入れたペーストを投入してああ文字数!」#カレーの日

2016-01-22 20:29:11
花* @hana343664

ガリガリガリ。通学途中の道で雪かきしてるおねーさん。ちょっと好み。近所にこんな人いたっけ。#twnovel 帰ってきたらまだ雪かいてた。てかここの一角全部やってんの!?思わず訊いたら「この辺お年寄りばっかだからねー」と笑う。 ちょっと待ってて!直ぐに家帰って俺も雪かき持ってくる!

2016-01-22 23:00:10
花* @hana343664

彼が出てくるのを待つ。大寒波が襲来というが私の内面はホット。アルコールで勢いもつけた。今日こそは言う。 「付き合ってくださいっ」 #twnovel 大人しいと思ってたからあのときは吃驚したなと彼が笑う。だから実はお酒の力を借りたの、と種明かし。 「何飲んだの」 「甘酒」 「……」

2016-01-23 23:32:18
花* @hana343664

駅前のコンビニでケーキをひとつ買った。 帰り道でとある一軒家から微かに聴こえてきたのはハッピーバースデーのピアノと歌声。今日は家族の誰かが誕生日なのかな。 おめでとう、パパか、ママか、誰々ちゃん。──そして、私。 何となく得した気分になりながら、帰り道を歩く。#twnovel

2016-01-25 20:22:02
花* @hana343664

同じ中学に行くと思ってた。私立を受験するなんて知らなかった。バレンタインにチョコを渡そうと思ってたけど前倒しでお守りをあげた。気持ちは伝えなかった。#twnovel 「万能だなーこの御守。出産にも効き目あるとは」 夫が小さな娘を抱えて笑う。 御守も大変だ、20年近くこき使われて。

2016-02-01 23:07:42
花* @hana343664

初めて会ったとき、彼は箸でポテトチップスを食べていた。 「だって指が汚れんだろ」 しかも割り箸とかではなくマイ箸。パスタもチャーハンもケーキも箸。カレーも箸。シチューはパンで皿を拭う。なるほど。 出会って1年経った頃、彼が私に朱色の箸をくれた。そうして私たちは。 #twnovel

2016-02-02 21:19:05
花* @hana343664

タイトルは「チョップスティック・ラブ」www

2016-02-02 21:19:39
花* @hana343664

暦上ではもう春だけど、春は嫌い。いくら木が芽吹こうが鳥が歌おうが蛙が顔を出そうが、暖かいと思えば寒いし目鼻は酷いことになるしもやっとして眠くなるし世間は何か浮かれるし。 「俺好きだけどな」先輩は笑うけど。 ぜんぶ春のせいだ。先輩が東京へ行ってしまうのも、春のせい。#twnovel

2016-02-04 23:13:33
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