(自分用)桜と弓の小ネタメモ。

思いついたのでちょこっとメモした。
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n_n @sg_iyd

@TOS 玄関に大きな靴が一足。珍しいな、と間桐桜は小首を傾げた。この家にはとにかくたくさんの人が集まる。ゆえに、玄関には大小デザイン様々な靴が溢れるのが常であった。そしてそれをこっそりと揃えておくのが、彼女の細やかな楽しみの一つでもある。だが珍しいと思ったのは、

2016-04-30 21:45:28
n_n @sg_iyd

@TOS 靴の数のことではない。今日は家主の少年は柳洞寺で「ドキッ!? 男子高生だけのテスト合宿☆」だのというイベントで外泊、藤村大河は藤村組の用事で直帰したというし、ランサーやギルガメッシュは白くて黒いシスターに教会のイベントで駆り出されていて不在。遠坂凛は自宅に缶詰で、

2016-04-30 21:49:02
n_n @sg_iyd

@TOS ライダーはまだバイト中。ゆえに今この時間に帰宅すれば間桐桜、ただ一人だということはあらかじめ分かっていたことだ。つまり自分以外の靴が一足でもあることそのものが予想外なのだが、それ以上に“その靴”がこの家の敷居を跨いでここにあることが珍しい。几帳面に揃えられた黒い靴は、

2016-04-30 21:55:36
n_n @sg_iyd

@TOS 玄関の隅っこに寄せられていて、大きいのにどこか小ぢんまりと遠慮がちに見える。ふぅん、としばらくそれを眺めた間桐桜は自分のローファーを脱いで玄関から上がり、そのままちょん、と自分の靴をその黒い靴に寄せて並べた。廊下には既に、ほんのりと暖かい色の灯りが灯っている。

2016-04-30 22:00:57