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ラピュタの物語構造の考察 なぜ劣化コピーになるのか?

セガガガのRPGパートのシナリオくらいしか、代表作が無い俺[ http://twitter.com/shields_pikes ]が書きました。 キャラや世界観や伏線を参考にしても、宮崎作品は模倣出来ない。 ラピュタやエヴァを参考にして作品を作ると、なぜ劣化コピーになりやすいのか、考察しました。
創作 ラピュタ エヴァンゲリオン ドラマツルギー 作品考察 宮崎駿 物語
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井上純一(希有馬) @KEUMAYA
しかし、なぜラピュタをやろうとすると誰もが必ず玉砕するのかは真面目に評論したくなるな。
井上純一(希有馬) @KEUMAYA
純粋な冒険譚を描くには、あの時の宮さんのような鉄の意志が必要なんです。邪念を振り払い、必要ないものを全て切り捨て、本当に重要な部品だけで組み立てないと、ラピュタは空には舞い上がれないんです。「ラピュタのような純粋な少年もの冒険譚」は細心の注意を払わないと飛ばない飛行機なんです。
井上純一(希有馬) @KEUMAYA
まとめられてる! Σ(゜д゜;) 「ラピュタは良くできてるので『骨格』にできる」ってよく思われるけど、実は要素が少ないからこそうまくいってる。そういうものが世の中にあるって話です。 http://togetter.com/li/96551
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes
このラピュタの物語構造についてのTogetterに対して、コメントを書こうと思ったら、1400文字くらいになってしまった。どうしよう。 http://togetter.com/li/96551
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes
さっきの記事に関連して、ラピュタの物語構造について。長いけど連投してみる。 ラピュタが完璧な冒険譚として成立しているのは、重層的な物語構造とディテール描写が優れているから。本質は「骨と皮」。キャラとか世界観とか伏線とかの「肉」じゃない。
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes
ラピュタの物語は、シータとムスカの貴種流離譚、シータ&飛行石と言う宝物の全員参加奪い合い構造、パズーのビルドゥングス・ロマンと言う堅固な骨格の複合体に終始し、無駄な要素を削ぎ落としてる。例えば作品全体で、家族を描くことを完全に放棄している。
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes
恋愛もほとんど描かない(パズーは全く照れない)。ちなみに、ロボット兵はシータを守ろうとして死ぬパズーの恋のライバル。いわば哀しきクリーチャー。ラピュタを分析するなら、シータ救出のシークエンスが最高に盛り上がる理由をもっと深く考えた方がいい。
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes
あれは、全ての物語構造がシータ救出の一瞬に収束するから。 伏線とか世界観とかキャラの内的動機とかの繊細な物語構造に頼っていたら、ラピュタみたいな骨太かつ魅力的な作品は作れない。
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes
神話並に強固な複数の物語構造が無理なく無駄なく贅沢に組み合わさっている完璧なプロットが根底にあるから面白い。ラピュタは通常の映画作品四本分くらいの多層的な構造を持ってる。
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes
ひとつのエピソード描写でひとつの物語上の問題だけを解決するなんて、薄めた味噌汁みたいな甘えたことやってたらダメ。 その上で宮崎駿はディテール描写の超天才なわけで。そりゃ並大抵の作品が勝てるわけがない。
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes
宮崎駿の真骨頂は、強固な神話的物語構造と天才的なディテール描写。そもそも、キャラとか世界観とか伏線じゃない。それらは、構造と描写の間にある中間物。大勢のチームで物語を作りやすくするツール、ミドルウェアとかフレームワークみたいなもの。
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes
宮崎駿は完璧な中抜き。1人でコンセプトレベルのデザインから製造の仕上げまでする刀鍛冶みたいなもの。キャラとか世界観とか伏線に注目したら何も見えて来ない。宮崎作品を咀嚼して参考にするにしても、理解しようとする文脈がまったく違う。
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes
一方でエヴァンゲリオンは、神話構造の代わりに、過去のアニメや特撮の名作の物語構造の複合体と言う形でそれをやり遂げた。あれは、ウルトラマン×ガンダム×ハーレム系ラブコメを、プロットではなくキャラと世界観に落とし込んだ構造。
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes
そこに衒学的なモチーフと空想科学モチーフをとことん詰め込んで、神話構造の代わりにしている。言うなれば、生ガンダムが神話構造の新素材拘束具を身につけて悩みながらラブコメしてるようなもの。昆虫みたいな外骨格構造の物語。
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes
一番間違ったやり方は、宮崎作品のキャラや世界観や伏線だけを真似すること。そして、エヴァンゲリオンの物語構造やエピソードだけを真似したり、神話的文脈で解釈すること。
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes
そもそも、キャラ構成や世界観やエピソードだけを真似して、物語構造やディテール描写を真似しないパクリ作品が多すぎる。換骨奪胎って言うけど、ダメなパクリ作品の場合は骨と皮は取り替えて、肉だけそのまま使ってる感じ。そりゃ古い肉は腐ってるよね。
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes
強固な物語構造を作るには様々な古典作品の研究が必要だし、独自のディテール描写は徹底的なこだわりと長年の積み重ねで体得するもの。 美味しそうな肉だけ盗んで来ても、血の通ったいい作品は作れないんだよね。

コメント

岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes 2011年2月5日
補足。 貴種流離譚とは、高貴な出自の主人公が俗世に身をやつしたり、色々な苦難を乗り越えて、最終的に王座につくという、伝統的な神話構造です。ドラクエとかもそう。 宝物を全員参加で取り合うというのは、指輪物語などの伝奇ものや秘伝書を奪い合う時代劇とかに良くある物語構造。ヤッターマンシリーズはこれをベースにしてます。 ビルドゥングス・ロマンというのは、主人公が挫折したりしながら成長して行く話のこと。スポ根ものとかもこれ。
岡安モフモフ(アーガイル社長)@ゲーム・ボドゲ・食べ歩き好き @shields_pikes 2011年2月5日
あと、「バルスはねーだろ!」という意見がいくつかあったので、さらに補足。あれこそ神話劇的な終わり方。いわゆるデウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)という名のご都合主義です。いろいろ複雑化してわけわかんなくなった劇の最後に、神様が降りてきて、裁きを下して一件落着っていう。水戸黄門と同じです。本当に宮崎駿は神話構造に忠実な物語作りをする。千と千尋とか神話モチーフの塊。
時エイトグ @kekerek 2011年2月6日
分解して解説して下さってるところはなるほどなぁモノ知ってる方はすごいなぁと思うけど、”宮崎さんはこうやってラピュタを組み立てた”って部分はそうでない可能性もいっぱいありそうだから断定系な言い方は気になるかも
くりあ/CLEA-R-NOT-3 @Clearnote_moe 2011年2月6日
貴種流離譚やデウスエクスマキナといった基本的タームを知らない人に、物語構造の話はできないと思うけどなー。プロップが示した物語の機能分類の再発見にしかならない気がする。ところで、この話を詰めたところで、「ラピュタの特異さは、オリジナリティを脇役に託したところであり、主人公二人は物語構造に対し純粋である」に結局戻ってくるのでは。
ミスター @hahaha8201 2017年1月31日
ジブリの「構造」は『ラピュタ』で完成し『もののけ姫』で体系化し、『千と千尋』で商品化した。
クファンジャル_CF@凍結されにけり @stylet_CF 2018年4月6日
エヴァに関しては、単に「超面白い巨大ロボアクション」が先にあって、そこに小ネタやパロディや意味深な描写ぶちこんでるのでは。
九銀@半bot @kuginnya 2018年4月6日
具体的な事何も言ってない。無駄にドヤ顔したいだけか
nekosencho @Neko_Sencho 2018年4月6日
まあ、そう簡単に解析したり模倣したりできるならみんなもうやってるわけで、ある程度てきとうだったり的外れだったりはしゃあない。
けどろん/水踊P @ デレ7th名古屋 金沢Lv両日先行申込済抽選結果待ち中 @mizuodori_alt 2019年8月17日
この前にRTした発言も踏まえて、今更ながらこのまとめをお気に入りに。
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