いとしすぎて

なな🌹SZ🌹 @kanjanieitoda

なつかしい♡ pic.twitter.com/EawqkV8Yfd

拡大

🐟しゃけぱん🍞 @kuramaru_2616

1 交わした言葉がいとしすぎて 過ごした時間がいとしすぎて どうしたら自分のものにできるのか どうしたら失わずにすむのか ずっと考えてた 「忠義、お皿とって♪」 『こっち？それともこっち？』 「んー、大きい方！」 『おっけー♪おっ、うまそうやなぁ』 #いとしすぎて

なな🌹SZ🌹 @kanjanieitoda

2 「沢山食べてお仕事頑張ってね」 『ありがとっ』 当たり前にずっと側にいて 当たり前に過ごしていくんだと 信じて疑わなかった それなのにーーーーーー 「忠義…もう限界だよ…」 突然泣き出す君を見て 『え？何で？何が？』 何故なのか分からなかった #いとしすぎて

🐟しゃけぱん🍞 @kuramaru_2616

3 あんなにいつも笑顔でそばにいてくれたのに 最近は泣き顔を見ることが多かった気がする 「ごめんね、忠義」 『いやだからなんで？』 「…っごめんなさい」 『謝るばっかで何も分からん…』 下を向き手を握りしめて謝り続ける彼女を 俺は黙って見るしかなかった #いとしすぎて

なな🌹SZ🌹 @kanjanieitoda

4 『ほんま…待って？ちょ、落ち着いて考え直して…な？』 彼女を抱きしめるとしばらくの沈黙の後こくんと頷く 「最近忠義忙しいから…寂しくなっちゃった…変なこと言ってゴメンね」 顔を上げ涙目で微笑む彼女にキスをする 『俺お前のこと好きやねん…』 #いとしすぎて

🐟しゃけぱん🍞 @kuramaru_2616

5 なだめるように優しく頭を撫でて ゆっくりと寝室に向かう もうこれ以上の距離の縮め方が分からない 『すきや』 ベッドに押し倒して深くキスをすると 強ばった身体からちからが抜けていく 「忠義ごめんね」 この「ごめんね」が何の「ごめんね」なのか 分からない #いとしすぎて

なな🌹SZ🌹 @kanjanieitoda

6 『…入れるで』 「うん…あっ//」 こうやって俺に身を委ねるのに 「あっ…んっ//忠義っ」 君は今何を考えてる？ 「あっ…はぁっ//…ぁん！」 俺にとってただひとりの君を絶対に離したくない 『っ、はぁｯ…もっと乱れて』 奥を激しく突き上げる #いとしすぎて

🐟しゃけぱん🍞 @kuramaru_2616

7 君がもし他の誰かのものに…なんて想像して苦しくて苦しくて絡めた指が離れないようにぎゅっときつく手を握りしめた 「忠義…、大好きよ」 (なら…どうしてそんなに泣くん？) 『俺も…』 (聞くのが怖い…) 無我夢中で朝まで抱いた ふたりの溝が埋まるように #いとしすぎて

なな🌹SZ🌹 @kanjanieitoda

8 「いってらっしゃい」 『いってきますっ』 キスをして送り出してくれたのに… 帰ったとき君の姿はなかった… 『え…なんなん…意味分からん』 テーブルにはごめんなさいと書かれた一枚の紙 ♪～♪♪ 電話するも繋がらない メールも返ってこない #いとしすぎて

🐟しゃけぱん🍞 @kuramaru_2616

9 世界で一番大事な人が俺の目の前から いなくなったってゆうのに 俺はカメラの前で笑ってふざけて (俺が守りたかったものって…これか…？) 『結婚して子供が欲しいなぁって思ったりせん？』 横『まぁ…歳もとしやしなぁ…』 『俺らの仕事ってなんなんやろ』 #いとしすぎて

なな🌹SZ🌹 @kanjanieitoda

10 家でぼーっとしてると突然電話が鳴る 『もしもしっ』 「突然…ごめんね」 『どこにおるん？戻ってきてや』 「忠義は…あたしとの将来…考えてる？」 『…それ…は…』 事務所から何となく言われてた事… それを押しのけて彼女と一緒になる事は出来なかった #いとしすぎて

🐟しゃけぱん🍞 @kuramaru_2616

11 「ううん…困らせるようなこと聞いた ちょっと距離置きたいなって…」 『距離って…別れたいってこと？』 「そうならないように考えたいの一人で」 なんでこんなことになってるのか理解できないまま、彼女からの電話は切れた 電話の中の彼女は泣いてるみたいだった #いとしすぎて

なな🌹SZ🌹 @kanjanieitoda

12 それからいつも携帯の充電気にしながらメールを待ってた でもいつまでたっても鳴ることはなくしびれを切らして彼女の家へと行く 「え…！忠義…」 家の前で待ってると帰ってきた彼女が驚いた顔で見る 『連絡ないから来た…なぁ、なんでいきなりこんなこと…』 #いとしすぎて

🐟しゃけぱん🍞 @kuramaru_2616

13 「とりあえず…、目立つからはいって…」 部屋のあちこちに段ボールが積み上がってる 『なんなん…、これ』 「引っ越すの…、」 カーテンやベッド、二人で選んだ小物や写真が全て綺麗に片付けられていた 『え…、どこ…っ、』 「私と別れてください」 #いとしすぎて

なな🌹SZ🌹 @kanjanieitoda

14 『は？待って意味分からん…俺何かしたん？』 「…考えたけどやっぱり無理なの」 『だから何がっ…』 「…今は楽しくて幸せだけど…忠義との将来が見えない」 『それは…』 「初めから一緒にはなれないって分かってたはずだけど…やっぱり考えてしまうの」 #いとしすぎて

🐟しゃけぱん🍞 @kuramaru_2616

15 『そ…それわ…、』 「分かってる、メンバーのみんなが、ファンの方が大事だってこと。分かってるの」 『それなら…、』 「それでも…！私だけのものであったら…って、普通に外を歩いて普通に結婚できたらって…、私、もう30だよ…、誰にも言えないのは辛いの…」 #いとしすぎて

なな🌹SZ🌹 @kanjanieitoda

16 何も言えなかった 失いたくないけど何も変えられない… でもいつか並んで手をつないで歩けたら… そう思っていたけど… 「メンバーやファンに囲まれてあなたらしくいてほしい」 『でも俺はっ…』 「だいすきだから…遠くから応援してる」 そっと抱きつく彼女 #いとしすぎて

🐟しゃけぱん🍞 @kuramaru_2616

17 いつもならきつく抱き締めて離さない でも今日は… 震える肩を黙って見てるしかなかった 「元気でね…さよなら」 『ちょ…、待って』 その声は彼女に届くことはないまま 俺は部屋を追い出された ーー翌日ーー 彼女の家を訪れたらもうそこに彼女はいなかった #いとしすぎて

なな🌹SZ🌹 @kanjanieitoda

18 『な…んで』 どうすることもできなくて自分では何ひとつ決められない現実にただ立ちすくむしかなかった 渋『あ、大倉ー？なんか事務所に取りに来て欲しいもんがあるねんて』 『え？何やろ』 渋『仕事の資料か何かやって言うとったな』 『行ってくるわ』 #いとしすぎて

🐟しゃけぱん🍞 @kuramaru_2616

19 (取りに来てほしいもんってなんやろ…) “無事に引っ越しは終わったそうです” “話のわかる方でよかったですね” (誰か来客中か…) “大倉に傷がつく前でよかった” “スキャンダルなんてもっての他ですからね” (俺の話…、引っ越しって、まさか…、) #いとしすぎて

なな🌹SZ🌹 @kanjanieitoda

20 “どのみちどうにも出来ないんですから” “諦めてくれてよかった” 事務所の人の会話を偶然聞いてしまった (あれはっ…あいつのことやんっ) 事務所を飛び出し街を駆け巡る 何処にいるのかなんて分からないけど…ただただ君の姿を探して走った #いとしすぎて

🐟しゃけぱん🍞 @kuramaru_2616

21 “お客様のおかけになった電話番号は現在…” 何度かけても機械的な声しか聞こえてこない 彼女の笑った声が頭の中を巡る 『俺、これからどうしたらええねん…』 呟いた言葉は振りだした雨に掻き消され止まらない涙を隠すみたいにずっと降り続いた 『会いたい…』 #いとしすぎて

なな🌹SZ🌹 @kanjanieitoda

22 彼女を思う気持ちはあるのに捜しきれないまま2年が過ぎた 歩く度、何処かへ行く度に彼女の姿を探すけど何処にもいない 横『まだ見つからんの？』 『おん…何も分からん』 村『そない会いたいなら専門家に依頼したらどーなん？』 『それも考えてんけど…』 #いとしすぎて

🐟しゃけぱん🍞 @kuramaru_2616

23 村『怖がってたら何にも進まへんで？』 あの日彼女がどんな気持ちで俺の前からいなくなったのか考えれば考えるほど苦しかった 『会えても…今更何て言ったらいいか…』 二人で歩いた道 夜中に年甲斐もなくはしゃいだ公園 宝物だった場所も今は… #いとしすぎて

なな🌹SZ🌹 @kanjanieitoda

24 どんどん色褪せていく思い出 今何してるんやろ… もう誰か他の男と…… 会いたいけど知りたくない… それが邪魔して踏み出せないでいる 『はぁ…』 気づいたら２人で何度も来た海へと向かっていた 『ほんま何処におんねんな』 ふと浜辺に目をやると…… #いとしすぎて