- arishima_takeo
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「人情本という草双紙のサブジャンルを始めた為永春水は、ただ物語を作るだけでなく、自身で出版を手がげるとともに、為永連という共同制作のグループを組織しました」(亀井秀雄『明治文学史』)。へぇー、インディペンデントだな。
2016-05-04 04:34:38「当時の草双紙にはたくさんの挿絵が用いられ、むしろそのほうがテクストの魅力であったため、本屋(版元)は物語の作者よりも絵師のほうによりたくさんのお金を払ったと言われています」(亀井秀雄『明治文学史』)。なんか聞いたことのある話だな…。
2016-05-04 04:36:19「明治二二(一八八九)年五月、大槻文彦が出版した『言海』という辞書だったと言えます。これはいくつかの事情によって、かれの自費出版の形で出されましたが、もともと政府の命令で着手した仕事であり、政府の事業と見てさしつかえないでしょう」(亀井秀雄『明治文学史』)。自費出版詐欺すぎる。
2016-05-04 06:27:51前田愛の本名が「よしみ」であることを初めて知った。お前は竹内かッ! ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D…
2016-05-04 06:38:43言文一致運動と「国語」制度化論とはーーわずかに言語取調所の「設立趣旨」における「談話ハ人情の自然にして、筆記ハかざりたる、作為の事となるに至れり」という言葉が、坪内逍遥の俗言/文という二項対立の発想とやや似ているだけでーーほとんどつながりがありません。by亀井秀雄『明治文学史』
2016-05-04 06:43:52マルティンの『天道溯原』(中国人向け基督教啓蒙書、1854、1875年中村正直訳)では、五行説の「木」を、元素じゃないからという理由で「風」に変更したそうだ。風とは、実質的に空気を指し、雲や虹で人間の美観を養い、音を伝え言語活動を支える元素。でも動かないと気づけないから風。面白い
2016-05-04 07:09:40「現代の樋口一葉研究者は必ずこの『日記』に言及し、さまざまな推測を交えた物語を研究論文の名で量産していますが」(亀井秀雄『明治文学史』)。毒舌だな。
2016-05-04 14:29:48「先のような語り口(文体)によって子どもたちの感情をリアライズしながら、庶民の間に潜在する対比構造をうまく浮かび上がらせた」(亀井秀雄『明治文学史』)。亀井さんって「リアライズ」って言葉好きだな。
2016-05-04 15:10:18亀井秀雄『明治文学史』読了。文学史(クロノロジー)による物語化を宙吊りして、テクストに現れた表現史を丁寧に追う。超面白かった。素っ気ないタイトル過ぎて損してると思う。元が講義だから読みやすいし、近代文学の教科書として第一に挙げていいのではないか。
2016-05-04 15:29:27あと、亀井解説版吉本隆明が分かりやすいこと言ってて笑ってしまった。吉本より吉本論の方が実用的、逆立ってやつだな(テキトー)。
2016-05-04 15:31:41